2017年冬休みの年末2泊3日のショートコースの体験キャンプ中です。この3日間の初日は発達した2つの低気圧が道東で合体した爆弾低気圧となり北海道全体が大荒れでした。 黒松内ではブリザードとしては初級くらいでさほどではありませんでしたが、気温も低く、時折突風が吹くような悪天候でした。
そんな中でも、「遊びに行く」心構えができている子どもたちは、しっかりと防寒具に身を包んで外へ出てゆきます。 遊べる環境さえあれば、どんな天候であっても、そこは子ども達にとっては「遊び場」です。 きっかけはつくってあげますが、「自分で自分を遊ばせることができる」ようになることが私たちの大きな目標です。
ストレス社会と言われています。青年になり、さらに大人になって対人コミュニケーションが生活でも仕事でもじょうずにとれずに、ひきこもりになったり、鬱病になる人が増えています。その大きな原因が、自分で自分を処せないことにあると思います。特に、自分を自分で楽しませること、この能力はホモ・ルーベデンスと称される「遊ぶ猿」であるはずの現代人に衰えてきていることが、ひきこもりや精神疾患発症の根底にあるのではないでしょうか。
かつての子どもたち(昭和30、40年代くらいまでか)は、異学年の群れで遊んでいました。その群れの中で年長者から遊びを伝えられ、やっていいこと、いけないことも自然と学べる環境がありました。おとうさん、おかあさん、ときには祖父母からの家族としての行動や感性的価値観だけではない他人との価値感、考え方、行動性の違いを仲間と過ごすなかで体験的に身につけて、それがその後を生きるベースの力として育まれていたと思います。
学校では、学んだことで遊ぶ技術を教えてくれないでしょう。それを手助ける役割と場づくりを続けてゆきたいと思います。
さて、年末キャンプの修了式も済み、あとはみんなを無事に親元に送り届けて万端終了です。