台湾高尾の実践大学のリクリエーション産業管理学科からの実務実習生の通称ヒロとトロのふたりの約1ヶ月の滞在が終了して帰国の途へ(大阪へ観光へいくらしいが)つきました。 実践大学とのお付き合いはかれこれ7.8年になるかな。
この関わりが始まった経緯を書き残しておくと・・・
もう10年ほど前に、突然に台湾の文科省から「日本の公共施設の再利用」を調査している殷さんという女性から連絡がありました。函館にいて廃校利用をしらべていて、黒松内ぶなの森自然学校を知ったということで突然の訪問でした。中途半端な英会話でやりとりしましたが、妙にウマが合ってしまいました。 帰りがけに、「今度、台湾で社会教育の全国大会があるので、そこで日本の廃校利用の事例を報告して欲しい」と言い残してゆきました。
ホントかいなと思いましたが、その翌年、招待状と航空券が手配されました。そして、社区大学・コミュニティカレッジの全国大会に台湾高尾の郊外の美濃という地域にいきました。社区大学は台湾の民主化に伴った社会運動から発生した日本で言えば、カルチャー・文化教室といった感じでしたが、それまでは都市部で大会が行なわれていたのですが、初めて郡部で開催された大会でした。 参加者のみなさんには、日本の自然体験活動という民間社会教育活動にたいへん興味を持って頂きました。
で、その帰りがけに 開催地、美濃(meinou)の社区大学の主任(日本でいえば部長や責任ディレクター級)の張さんから、「今度、うちの社区メンバーで視察にゆくから、よろしく」との声がけをもらいました。
ホントかいなと思いましたが、その翌年に美濃社区大学のスタッフが10名くらいで実際に黒松内へ視察にこられました。3泊されたかな・・・、自然学校ばかりではなくて、近隣の農村農家も訪ねたりしました。 そして、帰りがけに通訳で同行していた高雄実践大学の李先生から 「来年からうちの学生実習を受け入れてくれないか」と申し出がありました。
ホントかいなと思いましたが、それからやりとりが始まり、その夏に初めての実習生が2名送り込まれました。現在のように通訳ができるスタッフがいませんでしたから、初来日実習生もたいへんだったでしょうが、夏の長期体験村に実習スタッフ参加しました。
それからです。毎年、2,3名の学生実習生が夏に訪れるようになり、昨年のペコちゃんは 半年を越える実習滞在でした。
大学生にとっては、もちろん単位が取得できる実習です。 毎年、夏に訪れる台湾以外の若者もほとんどが大学生です。そして、中にはインターンシップとして単位がとれるので、実習証明書を発行することが希ではなくなりました。
日本の大学ではあまり例がないでしょう。こんなところでも、国も経済界もグローバル化と鼓舞しながらも、日本の教育システムの遅れを感じてしまいます。
今日現在は、ドイツの大学生で交換留学で日本に滞在中のアブちゃんとアメリカの大学に留学しているYshamaruがボラ滞在をしています。