庭物語

庭に咲くハーブや草花の様子を綴ります。
管理者はミントです。

花鳥渓谷5

2007年07月06日 | お出かけ
きょうは梅雨の中休みでしょうか、うす曇りでたまに日も差したようです。気温も少し上がったようで室内でもムッとするくらい暑い時間もありました。

さて、花鳥渓谷 たった一日いただけなのにずいぶん長い時間をかけて紹介しました。自分であのときの感激を忘れないようにと記録のつもりで書いているのですがそろそろ素敵な出会いの事を書きたいと思います。

野ばらの小道をゆっくり戻りながらバラを見て歩きましたがまだまだ見ていなかったバラもあったりして午後にまた見て歩こう、そう思って入り口に戻ったときは12時半頃でした。

敷地内に食事処がありそこで昼食を済ませてカメラのバッテリー交換をしていたら
「いい写真が撮れましたか?」と声をかけられました。顔を上げたら今朝お会いした木村所長さんがエプロンをしてお茶を運んでいるではありませんか!

お忙しそうだなとは思ったのですが、園内のバラについてお聞きしたいことがあるのですが・・・と伝えました。そしてカキネバラの事を聞いてみたら「ああ、あれねぇ、日本中、世界中からいろんな人がバラを見に来るけど誰も知らない古いバラなのよ。この近くの農家から貰ったのだけどね。ずいぶん古いらしいわよ。園内もう一箇所あのバラがあるから見て御覧なさい。
バラの事を聞きたいんだったら御巫さんに聞くといいわよ、今ちょうど来てるから。流郷先生の所に行って探してもらいなさい。そこらへんにいるはずだから。」

私は内心「ヒエ~~ツ!」と思いながら一瞬カメラを落としそうになりました。
なんとあの、ばらの研究で有名な、日本でただ一人博士号のライセンスをお持ちの御巫さんがこのバラ園に来ていらっしゃる!そう思っただけでドキドキしてしまいました。

勧められるままに外に出てすぐ近くで個展を開いていらっしゃる流郷由紀子先生のギャラリーに行きました。(朝一番に所長さんにギャラリーを見せてもらったのでしたが、流郷先生はまだいらっしゃってはいませんでした。ネットで知ったのですがバラの画家、陶芸などで有名な方だそうです。)

数人のお客様が帰られたあとに先生に挨拶をして、少し話していたら一人の女性が入ってこられました。そしてその方が御巫さんだったのです。
お二人はこれから昼食だから一緒にお茶を飲みましょうと誘っていただきました。辞退したのですが木の下のテーブルで気持ちがいいからいらっしゃいよ・・・と。
ああ、どうしよう・・私がこの場にいて良いものだろうか・・・。悩みながら素敵な青磁のバラのテーブルでご一緒させていただきました。海外の学会でのお話や草ぶえの丘の話、バラのお話などたくさん聞かせていただきましたが私の心は「これは夢ではないかしらん・・・」本当のこととは思えなくて膝の上に置いたタオルの下で太腿をつねってみたりしているのでした。
お二人ともとても気さくで優しくて夢のような時間でした。

そこへまたマウンテンバイクで颯爽と所長さんがいらして楽しい会話が続きました。
思い切って「紅ハマナス」の事をお聞きしたら、所長さんが「あれは鈴木省三先生が作出されたのよ。」
御巫さん「ハマナスにチャイナを交配したようなお話だったけど、先生もどのチャイナだったかなと、はっきりはわからないそうです。色素を調べたら確かにハマナスの色素が検出されたので間違いないと思います。」

私「離れた小高い場所にあったピンクの半八重の花がこんもり咲いているバラの名前は?」
御巫さん「あれは中国のバラで七姉妹です。荻巣先生に現地で一緒に見ていただいて間違いないでしょうと言われたのがあれです。」





どうりで何だか気になったわけです。すっかりうれしくなって後でまた見に行きました。


そのあと一人でまた別のカキネバラを見て野ばらの小道を歩いていたら御巫さんに会いました。名前がわからない気になるバラを一緒に見ていただいたら「これは昨日名前が判明したんですよ。ロサ・カニナ・ラクサです。」
見上げないと花が見られないくらい大きく茂っていました。




ロサ・カニナ・ラクサ イングリッシュ・ローズの台木によく使われるそうです。
うちのモーニングミストの台木から出てきたのに枝や葉がよく似ていました。


そのあと小道の出口のカキネバラを2人で見に行きました。途中色々なお話を聞かせていただいてほんとに幸運に恵まれた日だなあと感激しました。
「このバラの事も気にかけておきましょう。私の夢は世界中の原種のバラを見て歩く事なんですよ。」とおっしゃったのがとても印象的でした。
その後御巫さんは奥のHTの写真を撮りに、私は夫が迎えに来る時間が近づいたのでお別れしました。
所長さんは姿が見えませんでしたが流郷先生に挨拶すると「また秋にいらっしゃよ、私も来るのよ。秋もいいわよ~。」
了解を得てギャラリー内の写真を撮らせていただいたので一枚だけ紹介します。
笑顔が素敵で飾り気のない気さくな先生でした。




たった一日の出来事ですがあとで計算したらあのバラ園に私は7時間もいたのでした。なんと楽しい一日だったことでしょう。
このほかにも「宇樽部のバラ」と書かれた正体のわからないバラがあってみんなでカキネバラが「謎のバラ1」ピンクの「宇樽部のバラ」が「謎のバラ2」として調べていく事になりました。
美しいバラと素敵な方たちとの出会い・・・すっかり花鳥渓谷のファンになってしまいました。

話を短くまとめることができずにこんなに長くなってしまい済みません。
カキネバラ、ここでもまた謎のままでした、期待して読んで下さった方、ごめんなさい。でも私にはちょっとホッとした気持ちもどこかにありました。
所長さんがおっしゃった「誰も知らない古いバラ」いいですねぇ。
コメント (8)
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