2008.10.24(金)雨のち曇り
夕べから雨が続いている。いつものようにじょんと村内の点検をしながら歩いていると、昨日気付かなかった風の害を発見。大切にしている鷹の爪が倒れているのだ。確かに葉は生い茂り、実はたわわになっているので倒れても致し方ないところである。茎は折れていないが根が起きているので元に戻し、支柱を立て盛り土をする。収穫目前なのでショックだ。なんとか持ち直してくれい。
ところで鷹の爪の収穫については大変疑問がある。夏頃から一部赤くなっていたのだが、全体に赤くはならない。一度2,30固摘んで収穫したが、その後もポツポツとしか赤くならない。野菜売り場では枝毎真っ赤になったのが売り出されている。ひょっとして青いまま収穫して干しておけば赤くなるのだろうか。とりあえず一枝切って干してみる。後で調べたことだが、やはり赤くなってから収穫するようだ。
さて茗荷の収穫が完全に終了したようなので、この辺でとりまとめておこうと思う。
というのは、来年はあちこちに自生している茗荷も畑にまとめて、しっかり収穫できるようにするためだ。
(1)都会の茗荷と田舎の茗荷
以前に紹介したが、昨年冬に京都で購入し、プランターで育てていた都会の茗荷とじょんのび村に自生していた田舎の茗荷を同じ畑で育てたわけだが、その結果は?。
味、形は変わらない。ただ田舎の茗荷は今春、今夏に植え付けたので最初の生育は悪かった。
左半分が都会の茗荷、右半分は田舎の茗荷
(2)日当たりの問題
茗荷は日陰の涼しいところがいいというのを読んだので、畑は北側の日当たりの悪い場所とした。これは大正解で、日当たりの良いところの茗荷はもう枯れてしまっている。生育も収穫期間も日陰がよろしい。ところがじょんのび村には日陰が少ない。例の小屋の北側はあと1㎡ぐらいしか残っていないし、谷川沿いの斜面ということになろうか。
上の写真から順に日当たりが良くなっている。
(3)土は耕すべきか。
今月号の「田舎暮らしの本」に自然農法の特集がある。自転車旅行中も各地で自然農法、不耕起栽培など見てきたが、どうもにわかに信じられないような農法なのである。茗荷の栽培については、土、肥料、耕起をおこなったもの、自生の茗荷だが周りの草引きや、夏場の水やりなど少し手を入れたもの、まるっきりほったらかしのものと3種類行ったが、前者ほど収穫が良くて、後者については収穫はゼロであった。結論として土を入れ、肥料や水やりなど手を入れる方がいいというものだが、生育というより収穫のしやすさ、芽の掘りやすさかも知れない。ちなみに森井さんの林の茗荷は自生であるが、大きさ、量とも最高である。ここは土が腐葉土で肥えており、常に日陰となっている場所である。ただ採るのは枯れ枝や草などで困難を極める。
生育が最も良い林の中の自生茗荷
(4)味について
市販されている茗荷は赤くて、細長くて、香りがきつい。じょんのび村のものは赤味が少なく、ずんぐりしていて、香りが少ない。市販されているものがよっぽど旨い。これは品種というより栽培方法に原因がありそうだ。すぐには解決しそうにないが、いずれ探ってみたい課題である。
(5)保存方法について
収穫期は約3ヶ月というところか。シーズン中はラップして冷蔵庫にでも入れておけば良いが長期保存となると知恵がいる。昔ながらの方法で、甘酢漬け、梅酢漬けをやってみた。甘酢は酢の香りが強くて私は嫌い、梅酢漬けはただ酸っぱいだけで茗荷の風味が無くて失敗、長期保存は無理なのだろうか。先日お客さまが、皮を一枚ずつ剥がしてラップに包み冷凍するという裏技を教えてくれた。収穫が終わっているので確かめようがないが、来年はやってみよう。もう一つやれなかったのがぬか漬けだ。これはなんとなく美味しそうな気がするのだが、、、。
(6)移植について
あちこちに自生している茗荷を茗荷畑に移植しようと思っているが、冬の間に根だけを移植しても、春頃に芽が出てきたのを移植しても秋の収穫には間に合うものだ。夏、秋の間に茎葉がある場所を確認しておけば、根は地表に近いところにあるので簡単である。折れようが曲がろうが丈夫なものなので安心して移植できる。
今日のじょん:背後霊じょんの写真を公開しよう。カメラを構えているので私が写っていないが、フェンスの前に座っているのを想像していただきたい。
肩口からぬーと出るのが通常だが、無視していると突っ立って頭の上から出てくるのである。