2015.12.20(日)晴れ
それは2006年から2007年の日本一周自転車旅行の経験からきている。重い自転車で連日走行していると数回の腰痛が起きた。ところが旅先では医者にかかるわけにもいかず総て自力で治した。温泉と温泉がなければ泡の出る入浴剤バブだけで治したのである。実際それだけで治ったのだが、連日の自転車走行で腰に関係する筋肉が鍛えられていたことが大きな要素だったと思う。
腰痛が起きても停滞することなく旅を続けられたのは、自転車に乗っても腰は痛くないという理由からだ。多くの方が意外に感じられるかもしれないが、これは事実である。ただし、上体が立ったままで乗るママチャリなどは駄目で、ロードレーサーやMTBなどの前傾して乗るタイプの自転車に限る。それは前傾しているために重心が腰に来ないということと両手と臀部に体重が分散されることのためである。だから座って漕いでいる場合は痛みは無いのだが立ち漕ぎをすると重心が腰に来るばかりでなく左右アンバランスに体重がかかるので最悪となる。また自転車の乗り降り時、自転車を押して歩いている場合は当然痛みがある。
最も強烈なのは伊良湖崎に居たときで、風呂上がりに鏡を見ると完全に身体が曲がっているのが解るくらいであった。それでも翌日には豊橋まで走ることが出来たのである。この旅行では鍼灸師や医者の世話になることなく腰痛を治した、すなわちそれらの治療はさしたる効果は無く自分で治癒することが出来るという思いを持つに至ったわけである。
腰痛のまま旅を続けた伊良子崎(2006.12.5)
自転車旅行が終わった2007年からの8年間整形にも鍼灸にもかかることなく腰痛を治してきた。ただ何もしないというのではなく、休養と温灸、湿布、腰痛ベルトの使用などは行ってきた。治り具合は整形、鍼灸に通っていたときと同様であった。
それが今年になって病院や鍼灸に通うようになったのかというのには訳がある。つづく