日本共産党箕面市会議員 名手ひろきのブログ

日本共産党箕面市会議員の名手ひろき(宏樹)のブログです。

箕面船場につくられる新図書館の 高い壁の書架 の設計概要は市民参加で再検討を!

2018年03月18日 22時03分00秒 | 市議会
3月18日(日)

 3月5日の、箕面市議会 文教常任委員会で質疑した内容の概要を報告しています。
 図書館の運営事業と図書館協議会運営事業に関連して、質疑させていただきます。

 船場の新図書館の設計概要は図書館協議会で議論があったのか
●名手 船場の新文化ホールの設計概要が示され、図書館の設計概要も一緒に示されています。これについて、図書館のほうで、次の新しい図書館をつくるに当たって、どんな図書館が必要なのか、議論をされてきたのか。図書館協議会などにこういうふうなことを、意見を聞いてきたのか、またいくのかどうか、新しく出てきた概要版で示された図書館についてどんなふうに考えているのかということについて、お答えいただけたらと思います。


●子ども未来創造局 今回、示されましたPFI事業者の設計概要につきまして、図書館協議会で議論した内容というのではなく、この概要が示される前の要求水準を作成するに当たりましては、図書館で市民の方に、図書館利用者の方に対して行いましたアンケートでの意見を踏まえて、要求水準がつくられ、それを踏まえて、この概要が提案されたという状況です。
 図書館協議会におきまして、今後この図書館について協議するかということにつきましては、今後PFI事業者のほうから、館内の設計等が提案されてくる時期に意見を聞く予定です。

壁いっぱい本が詰まった、高い壁のウオール書架はどこで議論された
●名手 館内の設計が出たときに意見を聞くということで、それ以降の設計を変えることができるとお考えですか。PFIからも館内設計が出て、それから中身を変えていくことができるというふうになるんでしょうか。見通しがわかれば、お答えください。

●子ども未来創造局 要求水準を踏まえて提案されていますので、今後の設計の中では、館内での使い勝手とか、利用者と管理者の使い勝手の部分で、設計のほうと意見を調整しながらつくられていくものと考えております。


●名手 提案内容は示されたので、この図書館は、かなり上まで書庫がずらっと高く、高架書庫、高い壁の「ウオール書架」というんですか、もういっぱい本が並んで、下から届かないところまで並んでいるという設計になっています。これが本当にいいのかどうかという点については、どこで議論されたのか。これは要求水準だったんですか?どこで議論されて、つくられたのかというふうな点がちょっと疑問です。
 上のほうに、本当に図書を積むのかどうか、どこに本があるのかどうか、これで本当にわかるのか、市民の方が司書の方に「あそこの本を見たいので、取ってください」と言ったら、取ってもらえるのかどうか?仮に地震が起こったら、この本が落ちてこないのかどうか。
 館のつくりも、いわゆる駐車場で言えばピロティー形式というんですか、つくりになっているんだけれども、本当にこの概要で、これがひとり歩きすることはないのかどうか?
 これが示されたからには、多くの方々からの意見が出てくると思いますので、今後、図書館協議会で議論されていくと、PFIで館内の設計が出たときに議論していくという答えでしたけれども、図書館のほうとしては、全くこれに、かかわっていないんですか。何かご意見は出されていたんですか?

 高いウオール書架はオブジェ・飾り物!
●子ども未来創造局 提案の図は、あくまでもイメージが示されたもので、高いウオール書架をオブジェとして配置しまして、見せ方の工夫で図書館に興味を持ち、行ってみたいと思ってもらえるような意図と聞いております。
 離れた場所からも目を引くと思われ、本好きにとってはわくわくするようなイメージになっていると感じております。
 実際の図書の配架については、利用しやすさはもちろん、安全性にも配慮されたものを要求しておりますので、今後の基本設計、実施設計の中で具体化されていくものと考えております。

●名手 高いところにある本はもうオブジェで、飾り物と、レプリカというふうな形で受け取っていいということでしょうか。というふうに受けとめたいと思うんですけれども、決まってはないんですよね。何かあったら?

●倉田市長 イメージです。

●名手 イメージとして、答えということなので、それも含めて、しっかりとどこかきちんとした市民参加の場で議論いただく場が必要なんじゃないかと思っていますので、先ほどは図書館協議会と申し上げましたけれども、議論をしていただきたいと思います。
 
 高い書架、オブジェの図書 周南市の新図書館(ツタヤ図書館)にこんな批判があります。  
「来年開館のツタヤ図書館、中身空洞のダミー本を3万5千冊も購入!巨額税金投入の裏側」
http://biz-journal.jp/2017/03/post_18386.html


 阪大が指定管理で運営の予定、蔵書の管理のシステム統合の予定はない
●名手 今後の図書館の運営に当たっては、阪大に指定管理になってゆくということですけれども、箕面市の図書館の場合は、図書館の管理はICタグで管理されていて、一括で貸し出しすることができるが、阪大のほうはバーコードというのを使われているということで、阪大の図書と、箕面市の図書との貸し出しの整合性、この辺のシステムの統合はどういうふうに考えているのかお聞かせいただけたらと思います。

●子ども未来創造局 おのおののネットワークのうちの一環であるというところは前提としまして、今後、具体的な船場図書館の中での蔵書の管理ですとか、貸し出しなどの具体的な運営の詳細につきましては、今後協議を行って、利用者の使いやすさを踏まえて検討してまいります。

●名手 結局、それぞれのシステムは統合しないということですか。お答えがなかったように思うんですけれども。ICタグとバーコードシステム、これは統合できない、しない?

●子ども未来創造局 3年後のことですので、図書館システムについて、今、現時点では具体的に決まってはおりませんけれども、システムを統合するという予定は、今のところはございませんので、また具体的なことは今後協議して決めてまいります。

 館長は阪大が配置の予定
●名手 次に館長が、これは市立図書館のままだですけれども、市の職員がされるのかどうか、それとも阪大に指定管理されて、阪大のほうが館長になるのか、どのように検討されるんですか。
●子ども未来創造局 館長は指定管理者となる大阪大学において配置することになります。
●名手 市立図書館だけれども、館長は指定管理者の大阪大学が配置することになる。

 指定管理の阪大が委嘱、職員配置をおこなう 
司書の量、業務は継続される 阪大は司書同等の専門職員を配置する
●名手 あと司書なんですけれども、箕面市の司書の配置と、それといわゆる大阪大学の関係の図書館の司書の配置とは、違うとお聞きしています。市立の公立図書館並に司書が配置されるのか、対応はどういうふうに考えられていくのかについて、お答えいただけたらと思います。
●子ども未来創造局 現在、萱野南図書館で行っている司書の量、司書業務は継続されます。実際の大学図書館で働いていらっしゃる職員の方の司書同等の専門的知識をお持ちの方が業務されていると認識しております。
●名手 箕面市の図書館の本を管理するのが、箕面市の図書館の萱野南図書館の司書が入って、阪大のほうは阪大の司書が別途入るんですか、今の答弁は。整理してお願いします。
●子ども未来創造局 指定管理者として、大阪大学が新しい図書館を運営してまいります。
●名手 司書はどうなるのかという点を今、質疑していたんですけれども。司書はそのまま、萱野南図書館の司書が異動して、仕事をされるということになるんですか。阪大の図書館の司書とどういうふうな配置になるのか?
●子ども未来創造局 指定管理者として、全部管理運営を行いますので、市の職員、市の司書がそこで働くというようなことではなく、大阪大学が委嘱、適切な職員を配置して、運営を行うことになります。
●名手 大阪大学の司書の配置の基準が、公立の図書館の、市立図書館の司書と違うのか?とお聞きしていますが、最初から質疑しているんですが?
●子ども未来創造局 司書ということで申し上げますと、大学で働いている司書も公共図書館で働いている司書も、資格を取るときには同じ単位を取得した者で、基本的な知識としては変わらないと認識しております。
 大阪大学の図書館職員に採用される際、「司書の資格を必須とはしていない」んですが、専門的な図書館の知識を問う専門試験を行って採用された職員ですので、司書同等の専門的知識をお持ちの方と認識しております。
●名手 阪大のほうは司書同等の専門的知識を持った方というふうなことになるということですね。

 阪大が全て維持管理をおこない市からの一切の費用がない

●名手 今後の維持管理、将来のことですけれども、大阪大学で必要な財源確保が担保されるかということの見通し、指定管理の後の財源担保をどういうふうに考えるのか、お答えください。
●子ども未来創造局 図書館の運営につきましては、今後阪大と指定管理の指定につきまして結んでいきます。それにつきましては、議会のほうに指定についての提案はさせていただきますけれども、今回の指定管理の中身につきましては、阪大が全て維持管理、運営をすると、含めてやっていくとなっておりますので、市からの一切の費用はありません。以上でございます。
●名手 市から一切の費用はないということなので、財政力の担保も阪大のほうで担保されていくというふうに考えたらいいということになるということでいいわけですね。

●名手 これまでどおり市民が使える図書館に、市民サービスの後退が起こらないように
 阪大の蔵書と箕面市の公立の図書の蔵書というのは、やっぱり意味合いも性格も違うというふうに私たちずっと指摘してまいりましたけれども、まだ指定管理と決まっていませんけれども、今後運営されていくことで、市民サービスの後退がないように、要望をさせていただきます。