10月6日(木)
10月5日、市立病院の運営形態の見直しについて9点一般質問をおこないました。順次質問と答弁の内容をお知らせします。
その②・③
② 審議会答申にある「政策的医療の適切かつ十分な提供」について
「指定管理制度の選択をすべき]との審議会答申が出され、市の方針決定をすすめようとしていますが、市議会の特別委員会での質問に「指定管理制度導入後も約3億円の一般会計からの繰り入れを上限とする」の旨の答弁でした。審議会答申では「指定管理の前提として、市と指定管理者となる法人との間で取り交わす協定言に、公立病院として担うべき政策的医療等が適切かつ十分に提供されるよう、しつかりと明示しなければならない。」とありますが、この約3億円で、答申でいう「公立病院として担うべき政策的医療等が適切かつ十分に提供」になるのでしょうか?3億円は国から示されて基準であり市独自での政策的な上乗せがないということでしようか?
<市答弁>
「政策的医療等の適切かつ十分な提供」について、ご答弁いたします。
令和4年度当初予算において、政策的医療分に係る病院事業会計への繰出しとして3.27億円を計上していますが、仮に指定管理者制度を導入した場合でも、この3.27億円をもって適切かつ十分に政策的医療が提供できるものと考えています。 以上でございます。
名手;仮に指定管理制度を導入した場合でも3.27億円で「適切かつ十分な政策的医療」ができるとの答弁でしたが、3億円では、国の基準でしか算入しないと言うことです。市独自の政策医療や譜議会の答申が言う「十分な政策的医療」とは異なると思います。
③府内、近隣市の公的病院での政策的医療の額について
これまで、私の一般質問で、府内の公立病院で一般会計からの繰り入れ額を質問し、2019年度での決算での数字では、市立柏原病院の8億円~市立豊中病院の22億円の繰り入れが行われていることが明らかになりました。
大阪府内で、また近隣市で指定管理制度の導入や独立行政法人化したいわゆる、公設置・民運営を行った公立病院とその病院会計に市の一般会計からの繰り入れを行っている病院と病床数と金額はどうなっているでしょうか?お答えください。
<市答弁>
「大阪府内の状況」について、ご答弁いたします。
令和2年度決算において、
指定管理者制度により運営されている
和泉市立総合医療センターは、病床数307床、繰入額288,109千円、
阪南市民病院は、病床数185床、繰入額237,754千円です。
地方独立行政法人により運営されている
市立吹田市民病院は、病床数431床、運営負担金等625,436千円、
市立東大阪医療センターは、病床数520床、運営負担金等944,035千円で、
三次救急告示病院である堺市立総合医療センターは、
病床数487床、繰入額2,452,894千円、
りんくう総合医療センターは、病床数388床、運営負担金等1,168,892千円です。 以上でございます。
名手;民間法人化された府内の状況では、もちろん医療の提供状況は違いますが、指定管理制度の導入では、繰り入れは1床あたり90万円~128万円の繰り入れですが、独法化では、3次救急の堺市立総合医療センターは別にしても運営負担金は1床あたり145万円から301万円で高い傾向にあります。
つまり箕面市を除いて、直営がもっとも市の負担が大きく、その次に独法化か、指定管理では国基準しか繰り入れしないという状況です。それから言うと箕面市ではすでに直営の市立病院でも国基準の繰り入れしかしていないし、仮に指定管理にしてもその額は変わらないとしているのです。それでは、審議会§申ていう「公立病院として担うべき政策的医療が適切で十分に提供がなされる」ことにはならないと思います。・・・続く