日本共産党 前箕面市会議員 名手ひろきのブログ

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前箕面市会議員の名手ひろき(宏樹)のブログです。

市立病院の運営形態の見直しについて 9点に質問 その⑧丁寧な地域ごとの説明会と政策決定への反映について

2022年10月11日 17時03分17秒 | 市議会

10月11日(火)

 2022年10月5日、箕面市議会本会議で、日本共産党の名手宏樹は、1、市立病院の運営形態の見直しについて 9点に質問しました。順次質問と答弁を報告しています。その⑧

⑧丁寧な地域ごとの説明会と政策決定への反映について     

 答申を受けて市は、10月半ばをめどに方針決定し、その後、市民説明やパブリックコメントを行うとしてきました。病院の運営形態の見直しを盛り込んだ2020年11月に公表した、「箕面市新改革プラン」では、コロナ禍とコロナ対策を理由に12月にたった1回しか市民説明会を行わず、パブリックコメントも年末年始を含む1か月の期間しか行いませんでした。また逐一のパブコメへの回答を行い公表することなく、2月に「新改革プラン」の市の方針を先に決定しました。私たちはそのやり方を厳しく批判してきました。今回は丁寧な地域ごとの説明会を行い市民の声を十分聴くべきです。

 国のガイドラインでも「公立病院が担う役割・機能を見直す場合には、病院事業を設置する地方公共団体が住民に対して丁寧な説明を行い、住民の理解を得ながら進めるようにしなければならない。」とあります。今後の市民説明についてどう丁寧に行い、そこでの市民の声を政策決定にどう反映させるのでしょうか?

 

<市答弁>

 地域ごとの丁寧な説明会と政策決定への反映」について、ご答弁いたします。

 先の特別委員会でご答弁したとおり、市民説明会については、基本構想(案)のパブリックコメントと並行して、中学校区単位での開催を予定しており、この中で提出されたご意見も参考に、基本構想を確定していく予定です。

 以上でございます。

 

名手;

 特別委員会での答弁は「市民説明会についても、新市立病院の整備方針を決定した後、基本構想案のパブコメと並行して実施する」とのことでしたので、中学校区単位での説明会の実施は表向きでは、本日初めて明らかにされました。

 2020年12月から21年1月に行われた「新改革プラン」でのパブリックコメントでは、コロナ禍のもとで年末年始を挟んだ、時期にもかかわらず市立病院の整備、運営に関する項でも34件の意見が寄せられています。

  すでにパブコメ結果は公表されており、市立病院の整備、運営に関する項の34件のうち「新たな公立病院は不要」「新病院を、ゼロベースで、スピード感を持って追求」という声は2件でした。残りの32件は、「市立病院を競艇から借金させて、挙げ句の果てに民間に委託してしまう?あり得ない!」「医療は民営化になじまない」「市所有・運営の〈市民病院〉の存続を明示すべき」「見直しメニューは白紙にもどし公立病院を残して。」「コロナ禍の今こそ市立病院に財政支援を」などパブリックコメントの多数が、公設直営の市立病院を守れの市民の声が切々と寄せられています。この声に応えた運営へと方針を転換すべきです。

 指定管理・民運営ありきではなく、これから行われるパブコメや説明会に出された、指定管理や民運営に反対する意見も含め、基本構想案にしっかり反映すべきです。・・・続く 


市立病院の運営形態の見直しについて 9点に質問 その⑦ 患者市民サービス削減や負担増について

2022年10月11日 00時17分01秒 | 市議会

10月10日(月)

 2022年10月5日、箕面市議会本会議で、日本共産党の名手宏樹は、1、市立病院の運営形態の見直しについて 9点に質問しました。順次質問と答弁を報告しています。その⑦

⑦患者市民サービス削減や負担増について

 2022年度予算では、すでに患者サービスに係る文書作成料金の引き上げ、時間外選定療養費の算定などが実施されてきましたが、指定管理導入にむけて患者サービスの削減や料金の引き上げ、個室・有料ベットの拡大など行われることがないのでしょうか。

 審議会答申のなかで、産婦人科の診療体制の見直しで、「箕面市立病院での分娩については、取り止めを含めた検討を行う」とされ、特別委員会でも複数の議員から存続の要望も出されてきましたが、指定管理の法人に任せるような答弁でありました。答申はあくまで審議会がだされた答申で、答申は尊重されながらも方針決定は市であるはずです。市議会の特別委員会も、「答申が出され、市が方針決定を行うための市民の代表としての議会の意見の反映の場」であるはずです。改めて産婦人科の周産期医療についての分娩の取り扱いの継続を望むものですがどうでしょうか?

 先にも示した審議会で複数の委員が、指定管理法人に委ねた場合に数年後の法人運営の変質の懸念を示されたように、これまでの市職員による医療水準が民間職員に入れ替わることによる水準の低下や指定管理法人への市の「ガバナンス」・管理統制が効かなくなってゆくようなことになれば、箕面市には近隣に公的病院も多いことで、逆に市立病院への患者が減少させることになってしまわないでしょうか?また、そのことが経営にも影響することにならないでしょうか?

<答弁>

「患者・市民サービス削減や負担増」についてご答弁いたします。

 まず、患者サービスについては、医療法等関係法令に基づき医療サービスが提供されるため、必要なサービスについて削減されることはありません。

 また、患者負担については、診療報酬によるものであり、診療報酬によらない費用については、実費相当額となるものと認識しています。

 次に、新病院における分娩の取扱いについては、先の神代議員へのご答弁のとおりです。

 次に、市のガバナンスの確保については、先ほどご答弁したとおりであり、附属機関の設置等を通して、医療水準の維持や患者数の推移、病院の経営状況についても、市が適切にチェックしていくものと考えます。以上でございます。

名手;

「必要なサービスは削減されない、付属機関の設置などで医療水準の維持、経営状況を市がチエックする」との答弁でしたが、今年9月に開院した川西市総合医療センターは、すでに、3年前に指定管理制度が導入され、「新病院の3割は有料の個室となり、様々な料金の値上げが進められ」職員も元の市の病院職員は約半分以下になり、入れ替わりの過程では、7:1の看護体制が維持できず10:1の体制にせざるをえなくなった時期もあった」「市の北部地域に医療機関を設置するという市との指定管理者の当初の約束も実行されなくなった」とお聞きしました。すでに指定管理など導入した先進市の状況で患者負担増が進んでいないか、市民が判断できるようにしっかりチエックし公表すべきです。 ・・・続く