地方自治体の歳出削減策によるかはよくわからないが、自治体のアンテナショップの撤退が目立つ。奈良県、島根県、新潟県、群馬県と拍車がかかってきた。
その中で私がついつい寄ってしまうのが、『長崎館』である。元は小規模で四谷にあったのだが、日本橋に重心を移して来ている。販売品もかなりマニアック、皿うどんにピッタリの金蝶ソースも揃う。
喫茶・イートインコーナーではブリの醤油漬け丼などを食べる事ができるが、私のお目当ては月〜水曜日限定のちゃんぽん(900円)である。長崎新幹線が描かれた幕をくぐり、カウンター前に行く。前精算のため、『ちゃんぽん1つ』と注文する。数も限定されていて今まで2回売り切れだったため、今日は11時20分にやってきた。するとカウンター初の客だった。
まずはお冷やと白胡椒の缶が置かれる。それから待つこと7、8分。お待ちかねのちゃんぽん登場。大きくもない丼にキャベツがたっぷり、春キャベツなのだろうか硬めの部分も柔らかく甘い。
麺は太め、断面はまんまるである。胡椒をたっぷり振って頂くが、スープの味が深いと感じる。もやし、キクラゲに加え、エビ、アサリ、イカ、かまぼこ、豚肉などもちゃんと入っている。野菜の量に比べると若干他の具材は少ないようにも思えるが、ヘルシーな印象。味もあっさりしていて後味のよいチャンポンであった。まあ、食べログの書き込みにあるように冷凍品なのかもしれないが、本場の味ではあった。わ
席についていると長崎駅ホームの音がBGMに流れ、少し懐かしくなった。少ないと感じる人はデザートに福砂屋のカステラや平戸名物カスドースも良いのではないか。ご馳走さまでした。
今ちょうど行われているランタンフェティバルの赤い提灯がなつかしかった。
長崎館
中央区日本橋2ー1ー3
0362625352