人形町は隠れた『坦々麺』の激戦区、『寿限無』『天秤棒』『ピリリ』『赤い鯨』『四川飯店』、少し歩いて東日本橋には『PAND CAFFE』、小伝馬町には『紅棗』。これらの店はほぼ専門店である。そこに殴り込みをかけてきた(?)のが、『金蠍(きんかつ)』である。
神谷町や四谷三丁目、東京タワーなどにも店があるグループで今月オープンしたばかり。実は店のお隣にある小川酒店はよくお酒を買う店で横丁を通ることも多い。ついこの間までスタンドバーだったお店が改装しているから何になるかを見ていたら坦々麺専門店となった次第である。
店は長いカウンターと2人席が2つ、入口の券売機で食券を買う方式。基本は汁あり・汁なしの坦々麺の2択、あとはトッピングでパクチー、角煮などを付けることができる。
カウンターの女性に手渡すと聞き取りにくい早口かつ中国訛りの日本語で色々聞いてくる。まずは辛さ、1〜5の中から選ぶが今回は3の大辛にしておく。次はライスの有無、ありにした。もっとゆっくり話せばわかるのになあと感じた。
まずはライスが到着。目の前にラー油と搾菜が置いてあり、食べ放題となっていて、搾菜でご飯を一口。
汁なし坦々麺がおすすめのようだが、寒いからか皆汁ありを注文する。少し待つも坦々麺が到着、見た目は中々良さそうある。
まずはスープ、勿論胡麻の風味が立ち、なな唐辛子の辛味、肉の旨み、甲殻類の香り、など沢山の素材がブレンド、その味が相まってうまいスープになっている。
麺は中太縮れ麺、よくスープに絡みののごしもいい。スープを啜り、そこに溜まった挽肉を拾い集めながら食べ進める。時折、ナッツの香りがする。トッピングには温泉卵、肉もやし、九条ネギ、水菜ネギなどがある。オペレーションがまだまだのようなコメントが入口にあったが、特に問題なし。女性客や中年男性が多く、あっという間にほぼ満席、盛況であった。次はおすすめの汁なしにチャレンジしてみたい。ご馳走さまでした。
金蠍
中央区日本橋人形町1ー15ー5
08046203962