『鉄道シリーズ』その261。『東京メトロスタンプラリー〜20年ありがとう』④、日比谷線六本木駅から再開する。六本木駅は北千住よりのエスカレーターを上り、改札口を出たところにスタンプが設置してある。

デザインは日比谷線03系である。日比谷線は最初は東急東横線の日吉駅まで相互乗り入れをしていたため、よく乗車した3000系(愛称マッコウクジラ)が1961年の開業時から活躍していた。

この代替車両として1988年に登場したアルミニウムにシルバーグレイの塗装したスタイリッシュな車両である。2020年2月に引退したが、42編成337両が製造され、今も熊本電鉄や長野電鉄などで第二の人生を送っている。


六本木駅からは霞ヶ関駅で乗り換え、明治神宮前駅に向かう。今回のスタンプラリーで唯一2つスタンプが設置されている。まずは代々木上原駅寄りのJR乗り換え口のある改札口を出たところに千代田線のスタンプがある。

意匠は千代田線6000系、千代田線延伸開業(1971年霞ヶ関〜大手町)に合わせて1968年に登場した車両でアルミ合金製のチョッパー制御を採用した最初の車両であり、その後、有楽町線(7000系)、半蔵門線(8000系)などに引き継がれた。36編成353両が製造され、2018年まで定期運転をしていた。


押印後、次は副都心線の明治神宮前駅に向かう。改札口の外から副都心線に向かうのは初めてだったが、案内やポスターに頼りながら駅員事務所の側にスタンプを発見した。

こちらのスタンプは副都心線17000系車両。副都心線は1994年に有楽町線新線として小竹向原駅〜池袋駅を開業、2008年に池袋駅〜渋谷駅が開業、副都心線と名付けられ、東急東横線との相互乗り入れが始まった。それまでは有楽町線と同じ7000系、10000系が活躍していたが、副都心線開業後始めての新型車両として2020年1月に事業化された。
副都心線は西武池袋線・有楽町線(小竹向原〜練馬)、東武東上線、東急東横線、横浜高速鉄道みなとみらい線に乗り入れていて色々な所で見受けられる車両である。


再び千代田線に乗り、二重橋前駅で下車する。大手町駅寄りの出口を出て少し戻るように歩くとすぐにスタンプが見つかった。
スタンプのデザインは千代田線06系、1992年に製造され、1993年3月から営業運転を開始したが、2010年に追加投入された16000系に統一することになり、1編成のみであった。

06系は千代田線のホームドアに対応できていなかったため、量産されなかった。2015年8月には廃車されている。曲面を多く使ったエレガントなデザインの車両であったが、扉の位置が致命傷になり短命に終わった。(以下、次回)