今年のセパ交流戦も最終戦を残して消化した。楽天が優勝、交流戦まで調子が今一つだったチームも雰囲気が良くなり、クローザーの則本も信頼を取り戻すことができた。
一方で我が阪神タイガースは12球団中11位、1試合未消化だが、6勝11敗1分、勝率.352とかなり厳しい結果とはなった。対戦でも最下位の西武にこそ3連勝したが、逆に楽天には3連敗、ロッテ、SB、オリックスには1勝2敗と負け越している。
では優勝した去年はというと7勝12敗1分。勝ち越したのはロッテに2勝1分のみで、他の5球団は全て1勝2敗ペースだった。だから交流戦のみで比べてみると去年と大差ないからである。岡田監督のコメントを見てもあまり気にしていないのは阪神タイガースはあまり対戦のないパリーグの投手が打てないことは覚悟していたように感じる。
今年の結果をさらに細かく見ると勝ちがついた投手は才木(3勝)、西勇輝・ビーズリー・伊藤将が各1勝、つまり他の先発投手である大竹、村上、青柳に勝利がなかっただけでなく、セットアッパーやクローザーには勝利がついていないのである。
また、昨年の総得点は58で平均3点取っているが、今年は総得点が27点、平均2.2点しか取れていない。失点は昨年が66点(平均3.6点)に対し、今年は47点(平均2.8点)。この2つから言えるのは投手陣は頑張ったが、打撃が追いつかず敗戦してしまうケースが多く、粘れた試合が少なかったことが見て取れる。
優勝を目指すのに大事なのは交流戦明け〜オールスターまでの前半戦の終盤ということになるだろう。実は昨年この間の成績は8勝11敗1分と振るわなかったのである。加えて貯金は今年は1(昨年は貯金4)しかないこともあり、3ゲーム差で首位を走る広島に離されないようにするのかが最大の課題である。
結論として今の段階はほぼ岡田監督の想定の範囲だろうが、①昨年は投げれば計算の立った村上と大竹が研究されている中、先発ローテをどうするのか、②打撃不振で二軍にいる大山やようやく一軍に戻った佐藤輝明をどう使うのか、③負傷した木浪の穴をどう埋めるのか、と問題山積である。昨年とはかなり異なるシチュエーションの中でどうして勝つのかを真剣に考えるタイミングなのだろう。
(6月18日13時脱稿)