深大寺にて初詣参拝を終え、神代植物公園にも足を伸ばす。どんな花が咲いているのか甚だ疑問ではあったものの、立春までもう少し、花を見つけられるかなと楽観的に植物園の切符を買った。
入園してくぬぎや欅の中をバラ園の方に向かうが、全く花はない。バラ園にもほぼドライフラワーのようになった薔薇の花はあるが、全て茶色っぽくなってしまっている。
やむなく大温室の方に向かう。大温室は熱帯植物、ラン・ベゴニア、熱帯スイレンなどの植物に分かれている。
熱帯植物は馴染みのないものが多く、知っているのはオニバスくらい。毛虫のような花を咲かす植物やウツボカズラなどの食虫植物などあまり美しい花がない。
隣の部屋のランやベゴニアは大きな花が多く、かなり派手な雰囲気。ポインセチアも我が家にあるものよりはかなり大きかった。
私が大温室で最も美しいと感じたのは熱帯スイレン。スイレンの白い花はよく見るが、輝くようなピンクや青、紫色の花には目を見張った。
他にも色々な形のサボテンなど砂漠のような水の少ない地域に生える植物のコーナーもある。
続いて企画展をやっていた盆栽を見に行く。入口にあった紅白の梅がいい。室内に入り、愛好家グループのおじいさんたちが熱心に説明してくれる。
黄色い福寿草、大ぶりの白梅、入口近くに展示されていた250年ものの松など手塩にかけたご自慢の作品が並んでいた。受付では大きな黒松の松ぼっくりを無料配布中。松ぼっくりから芽をださせて盆栽とするらしい。
室内だけでなく、屋外の花がないと探したが、ようやく見つけたのが紅梅(早咲八重梅)。
他には椿、山茶花の木には花をみつけることができた。
ただ、枝垂れ桜や楓、ユリノキはやはり葉も全てなくなった寒そうな裸木が続く。梅のコーナーに行っても咲いていたのは白梅1本、それも上の方の枝のみだった。
ただ、最後の最後に通常の梅の花より少し早く咲く蝋梅(黄色い梅)を見つけた。蝋梅は今が見頃、ようやくたくさんの花をつけた木が並ぶ風景があった。この時期に植物園に来た時はまず蝋梅から見に行くといい。
色々な花が咲く植物園といえども、さすがに今はオフシーズン、次は桜の咲く頃に来てみたいものである。