事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

「アラバマ物語」 グレゴリー・ペック主演

2008-10-01 | 事務職員部報

ハーパー・リー原作 ロバート・マリガン監督
 年末に読んでいた本の登場人物が、黒人として気持ちが落ちこんだときに「アラバマ物語」を読む設定になっていた。それでは、と今年の一本目にこの映画を選択。米国映画協会が選定した映画ヒーローのトップに、グレゴリー・ペック演ずる主人公のアティカス・フィンチ弁護士が輝くぐらいアメリカでは名作扱いされている。だからわたしは「黒人の冤罪をペックが晴らしてめでたしめでたしな映画だろ?」と思っていた。いやーしかし違った。なめてて悪かった。

「ものまね鳥を殺すために」という原題が秘める絶望と希望。すごい映画だ。主人公の娘の視点で語られるストーリーは、ハーパー・リーの子ども時代の思い出がもとになっている。彼女と共に冒険する少年のモデルはなんとトルーマン・カポーティ。その縁でリーはあの「冷血」の取材にも同行している。色々な意味で、深い映画だったのだ。なめてて悪かった。     

06年12月14日付事務職員部報「人確法」より。

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「しゃばけ」畠中恵著 新潮文庫

2008-10-01 | 事務職員部報

Shabake  意外に多くの部員に読まれているとメールをチェックして思っていたら、シリーズ全体で25万部をこすベストセラーになっていたのだった。薬種問屋の若旦那が妖怪とともに事件を解決する時代ファンタジー。病弱であるがゆえに生きる意義をもとめて悩む主人公と、彼を助けるために東奔西走する妖怪たちが健気。

 マンガ家出身の畠中が創りだした“きゃわきゃわ”とはしゃぎまわる小鬼がとにかくかわいい。このシリーズ、一作目だけがどこの図書館でも見つけられなくて困っていたら、副委員長が貸してくれました。ウチの組合にはこんなサービスもあったんだなあ。

06年12月14日事務職員部報「人確法」より。

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