事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

龍馬伝~第13話「さらば土佐よ」

2010-03-28 | テレビ番組

Shimazakiwakako02 第12話「暗殺指令」はこちら。まさか今回のタイトルは「さらば友よ」をもじったわけじゃ……福田靖ならありうるか。

前回の視聴率はまさかの17.7%(笑)。ドラマ全体でも「曲げられない女」の最終回におよばず……ってあのドラマにとって最後の最後にそのくらいの勲章はあってしかるべきじゃろ。日テレのあの枠はたまーにホームランかますんだよな。

さて、大河ドラマまでワンクールなんてスパンでドラマをかますのかと思わされるけど第一部終了。確か三谷幸喜も「ワンクールのドラマを四つ書くつもりで」と「新選組!」のときに言っていたので、脚本家として福田靖も同様のことを考えていたのかな。

「ふたりで(こどものときに)雀を見送ったあのときとは、もう違うがぜよ」

同じものを見ていたとしても、人は同じ人生を送るわけではないという武市半平太の述懐。龍馬と半平太は、確かにこれから違う人生を歩むことになる。龍馬は脱藩し、武市は下士の総領として土佐に残って吉田東洋を……

“女性に庇護される龍馬”というコンセプトは全開。家族ひとりひとりに「ごめんちや」と感謝をささげる龍馬の姿は別れの季節である3月末にぴったり。わたしも息子が東京に出ていくのでシンクロされて少ししんみり。

父親である麿赤児の弟子筋である田中泯を暗殺させる武市に大森南朋をキャスティングする冴え。同様に、土佐でさまざまな屈託を抱え続ける女性に奥貫薫と島崎和歌子を選ぶセンス。NHKは、いつのまにこんなに鋭いキャスティングをするようになったのだろう。

裏にフィギュアがあったり、イッテQのスペシャルがあったので視聴率的には苦しい。前回以下ということはないだろうけれど19%前後か。

次回「お尋ね者龍馬」につづく。ついに勝海舟登場。あの人が演じるのだから暑苦しそうだなあ。

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「20世紀少年<最終章>ぼくらの旗」(2009 東宝=日本テレビ)

2010-03-28 | 邦画

20cbmm 原作の特集はこちら

第1章の特集はこちら

第2章の特集はこちら

ようやく最終章を鑑賞。なにが意外だったといって、思ったよりラストが原作まんまだったことだ。そう来るか。

この長大な物語のつらいところは“ともだち”が世界を滅ぼそうとする動機だ。誰もが理解できるはずだし、だからこそ主人公であるケンヂへの感情移入がむずかしいのではなかったか。
しかし映画にはキャスティングという技があるためにそのあたりをうまく処理している。最後の最後に“あいつ”をもってくるとは。

あのライブを実現するためにだけ(でしょ?)、高橋幸宏を起用する無茶ぶりひとつとっても、このプロジェクトがいかに金がかかっているかが理解できる。

三部作をとおして最高のキャスティングが小泉響子役の木南晴夏であることはゆるがないが(笑)、他にも春波夫役の古田新太、コンチの山寺宏一などが泣かせる。そして、こんな馬鹿げた事業の屋台骨を、最後まで支えた唐沢寿明、豊川悦司、常磐貴子は、俳優としてのステップアップを確実に果たしたと思う。“超大作”って、実は大変だったはずだし。

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