第12話「暗殺指令」はこちら。まさか今回のタイトルは「さらば友よ」をもじったわけじゃ……福田靖ならありうるか。
前回の視聴率はまさかの17.7%(笑)。ドラマ全体でも「曲げられない女」の最終回におよばず……ってあのドラマにとって最後の最後にそのくらいの勲章はあってしかるべきじゃろ。日テレのあの枠はたまーにホームランかますんだよな。
さて、大河ドラマまでワンクールなんてスパンでドラマをかますのかと思わされるけど第一部終了。確か三谷幸喜も「ワンクールのドラマを四つ書くつもりで」と「新選組!」のときに言っていたので、脚本家として福田靖も同様のことを考えていたのかな。
「ふたりで(こどものときに)雀を見送ったあのときとは、もう違うがぜよ」
同じものを見ていたとしても、人は同じ人生を送るわけではないという武市半平太の述懐。龍馬と半平太は、確かにこれから違う人生を歩むことになる。龍馬は脱藩し、武市は下士の総領として土佐に残って吉田東洋を……
“女性に庇護される龍馬”というコンセプトは全開。家族ひとりひとりに「ごめんちや」と感謝をささげる龍馬の姿は別れの季節である3月末にぴったり。わたしも息子が東京に出ていくのでシンクロされて少ししんみり。
父親である麿赤児の弟子筋である田中泯を暗殺させる武市に大森南朋をキャスティングする冴え。同様に、土佐でさまざまな屈託を抱え続ける女性に奥貫薫と島崎和歌子を選ぶセンス。NHKは、いつのまにこんなに鋭いキャスティングをするようになったのだろう。
裏にフィギュアがあったり、イッテQのスペシャルがあったので視聴率的には苦しい。前回以下ということはないだろうけれど19%前後か。
次回「お尋ね者龍馬」につづく。ついに勝海舟登場。あの人が演じるのだから暑苦しそうだなあ。