2015年6月児童手当号はこちら。
現在のニッポンが少子高齢社会なのはいうまでもありません。社会の矛盾のすべてが、このフレーズでかたづけられているような気がするのはどうかと思うけれども。異常気象がなんでもかんでもエルニーニョのせいになっているのと似た構図。
少子化にはさまざまな原因が指摘されていますが、物理的にこの国は子どもを産み育てるのに適していないと言わざるをえません。だって
・妊娠したときにどこで産むか、産院を必死で捜さなければならない
・子どもを保育園に入れようとしても、そのために親が必死で動き回らなければならない
……こんな状態で子どもを産めと言われてもねえ。そのくせまわりからの出産圧力は強いですものね。
「ママさんたちが『一緒に子どもを産みたい』という形で国家に貢献してくれれば」
某秋田県人が福山雅治の結婚に関してもらしたコメント。やれやれ。
ということで本日のあなたの児童手当支給額は0,000円です。たいへんでしょうけど子育てがんばってください。
画像は「赤ひげ」
監督:黒澤明 出演:三船敏郎、加山雄三、香川京子
きのうから開催されている山形国際ドキュメンタリー映画祭が、どれだけ全世界の映画人に評価されているか、いちばん知らないのは地元民かも。山形出張が来週だったらラッキーだったのに。ということで先週の山形帰りに二日酔いで観た「赤ひげ」。呆然とするぐらいに感動してしまいました。二度目なのに。
2016年2月児童手当号「児童手当とマイナンバー」につづく。