事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

「近代日本の政治家」 岡義武著 岩波書店

2015-10-15 | 国際・政治

伊藤博文、大隈重信、原敬、西園寺公望、犬養毅……さすがにこちらも年齢を重ねたので、彼らを単純に“偉人”というくくりではとらえていない。それぞれに政治的、性格的弱点をかかえながら、近代日本の剣ヶ峰を“しのいだ”あるいは“殺された”経緯を叙述したこの歴史書はひたすら面白い。

当時から為政者は壮絶な批判を受けてきたわけで、それも故なきことではなかったのだろう。それにしたって大隈重信はボロクソに言われています(笑)

彼らの時代を、大河ドラマで真正面から描くのはまだまだ無理だろうか。背後に、山縣有朋という巨魁がいて、彼の意向が歴史を大きく動かしたことは確実である以上、彼を主役に……あ、無理か。彼には宮中某重大事件という微妙な問題があるからなあ。

コメント
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