事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

「NETFLIX コンテンツ帝国の野望」ジーナ・キーティング著 新潮社

2020-03-06 | 本と雑誌

わたしにはビジネス書を読むという習慣がない。というか、役に立つ読書というものにあまり重きをおいていない。経営者のサクセスストーリーから何かを学ぼうなどとは考えたこともない。

でも、この本はめちゃめちゃに面白かった。なにより、Netflixという会社の気風が興味深かったの。

いまや動画配信サービスでトップを走り、自前のコンテンツ「ハウス・オブ・カード」「ROMA」「アイリッシュマン」なども大成功、GAFA(Google Amazon Facebook Apple)と肩を並べるどころか、もうアメリカではFANG(NがNetflix)とくくられるまでの存在になっている巨大企業が、いまでも“とんがった”イメージを保持しているのはなぜなのか、そのあたりが理解できるようになっています。原題はNetflixed(ネットフリックスされた)。

もっとも、ここで扱われるのは起業から動画配信サービスがスタートしたばかりの15年間のお話。この、DVD郵送レンタルで急成長した会社を起業したのは

リード・ヘイスティングス(1960年生まれ)

マーク・ランドルフ(1958年生まれ)

の2名。97年の創業当時、彼らはすでに若くはなかった。ザッカーバーグスティーブ・ジョブズのように、若いころから天才を発揮していたわけではなく、すでに管理職としての経験すらもっていた。

この書では、当時の巨大なレンタルビデオ企業ブロックバスターとの激突が主に語られている。Netflixの郵送レンタルをブロックバスターは最初は歯牙にもかけなかったのに、次第に追いつめられていく状況がすごい。Netflix側も多くのミスをおかすが、ブロックバスター側の方は成功していただけ店舗型レンタルを切ることができなかったと。

いまの日本の現状はどうだろう。

わたしはTSUTAYAディスカスの会員で、TSUTAYA酒田北店の閉店を嘆くものだけれども、まもなく配信が席巻することは火を見るよりも明らか。

それを悲しむだけでなく、日本のクリエイターたちにあきれるほどの資金提供をはじめたらしいNetflixの慧眼と資金力に期待する部分もある。そのセンスが、とんがった企業というイメージを保持するキモなんでしょうね。あ、この本は役に立ってしまった

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うまい店ピンポイント 春休みラーメン祭りその3 花鳥風月

2020-03-06 | 食・レシピ

その2「新月」篇はこちら

濃厚接触を避けろという同調圧力が全開。満員のラーメン屋ってのはその意味でしんどいのかも。人気店ですらすいすい入れる状態はその反映かしら。

花鳥風月に行ってまいりました。券売機に慣れないおばあちゃんたちのあとに並ぶ。

「出でこね!」

食券がでてこないとおばあちゃんうろたえる。

店員は慣れているのであろう。

「食券ボタンを押す前におつりボタンを押したんじゃないでしょうか。もう一度やってみましょう」

そのとおりでした。接客しっかりしてるなあ。

濃厚接触以上に濃厚な辛味噌ラーメンをいただく。おいしい。ただ、置いてあるスポーツ紙がサンケイスポーツだからなあ。あんまり読むとこないんだよね。

とか言いながら、アダルト面をそぉーっと眺めるわたしは、ええそうですオヤジです。帰るころには行列状態。濃厚。

とみ将篇につづく

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