第八回「同盟のゆくえ」はこちら。
さて、いよいよ帰蝶が信長のもとへ嫁入り。信長(染谷将太)は自分なりの理屈で動き、父親から叱責される。微妙なふてぶてしさがいい。この大河のキーパーソンが彼であることが最初から主張されている。
作り手も染谷将太を信頼しているのだろう。時計を見ていてびっくり。主役の長谷川博己は30分間登場しないのだ。へー。
もちろん、冒頭から岡村隆史が徳川家の手の者であるカミングアウトがあるので場は保っている。政治的に微妙な時期であることがこの30分間で解説され、残りの15分は光秀の嫁取りのお話にシフト。先週と逆ですね。
で、登場したのが木村文乃。母(石川さゆり)や叔父(西村まさ彦)が総がかりで光秀と添わせようとしている。ラブコメです。好きです。今週で帰蝶は圏外に去ったので、このラブコメ祭りに登場するのは木村文乃と門脇麦。渋いところをそろえたなあ。
もうひとり登場したのが檀れい。生母でありながら信長と距離を置き、次男を溺愛していることがうっすらと。
でね、わたしは残念なことがあったんです。彼女がわたしのエリアにいきなり飛びこんできたのは「武士の一分」でした。それまでは宝塚のスターだったんでしょうけどエリア外。木村拓哉との共演という、映画女優として最高のスタートをきった彼女への第一印象は
「こ、こんなにお尻の丸い人がいるんだ」
でした。あー軽蔑しないでー。それなのに「麒麟がくる」ではその方面は描かれないのかなあ。男性視聴者諸君、実は高島礼子を強烈に意識したのって、ハウスのシチューのCMで、やけにお尻を強調していたときじゃないですか。ああオレだけなのか。
意外なほど大河ドラマに愛されている男、浅利陽介が家康の父親として登場し、あっという間に退場。大河ドラマあるある(笑)。
第十回「ひとりぼっちの若君」につづく。