わたしにとって相沢沙呼(あいざわさこ)は、「medium 霊媒探偵城塚翡翠」でいきなり飛び出て来た印象。しかしけっこう長いキャリアはあるようだ。はたしてどんなものを書いていたのだろう……と図書館へ。
おー、いっぱいあるじゃないですか。ライトノベルな装丁なので目に入らなかったのかなあ。そのなかで、ひときわ目立つ
「マツリカ・マジョルタ」
「マツリカ・マハリタ」
「マツリカ・マトリョシカ」
の三作を選択。タッチはメディウムよりはるかに軽い。いまのライトノベルがどのような状況にあるのか知らないのでうかつなことは言えないけれど、三冊ともハードカバーで登場した以上(いまは2作目まで角川文庫で出ています)、角川もある程度期待して出版したのだろう。
お話は「日常の謎」+「学園ドラマ」+「SM」(笑)
心のうちにハンパない屈託をかかえた男子高校生が、ある事情で“高校の制服を着た美少女”に翻弄されつづける経緯が延々とつづられております。しかも意外なほどエッチなシーンが多いので、こりゃあうちの図書館には入れられませんわね。
少しだけ(かどうかも謎なのだが)年上の女性にみちびかれて、少年は次第に大人になっていく(エッチな意味では少ししかありません)……これって十代の男にとって一種の理想だよな。
わたしたちの世代でも、ドロンジョに童貞切ってもらいたかった、ってやつはけっこういましたから。あ、なんの話だ。