PART1「会計年度任用職員その2」はこちら。
思い起こせばわたくしの38年の学校事務職員生活はぁ……なんて長いスピーチをかます人が減ったのは、確実に世の中が進歩している証拠。
38年もやってきたので、身体には学校事務職員としての、地方公務員としての根性がしみついています。そんな人間からすると
・卒業式は厳粛な雰囲気
・定年を迎えた年度末には退職辞令交付式が三川である
・酒田に戻ったら感謝状の贈呈式がある
……なんてことは当然だと思っていました(むかしは宴席まで設定されていたらしい)。
さて、新型コロナウイルス感染症のために(と同時に首相の“要請”のために)現場大混乱。確かにしんどいことではあります。
しかし、この混乱のなかからも学べることはあるんじゃないでしょうか。数多く吹っ飛んだ“慣例”が、本当に必要なものなのかを問い直す契機になればいいなと。
東日本大震災の影響で、たとえば人事異動前に新任校で打ち合わせの会をもつという“風習”を捨てた学校が(本校も含めて)出現。転入者にお菓子なんか買ってこないでくれという話にも。
もっと前は、4月の3日あたりに離任式が設定され、前任校を訪れるのも普通のことでした。でも年度内に行うように変更され、これはこれで普通のことなんだと気づきます。
学校という業界は
「ビルドは得意だけれどもスクラップが苦手」
とよく言われます。子どものために、という発想のもと、あれもしようこれもしようと積み上げて来た結果、学校は極度に肥大化し、職場としてブラックになっています。
コロナの本来の意味は、太陽のまわりの散乱光です。今回の騒ぎは、その邪悪な光でいろいろなことを見せてくれているのではないでしょうか。
ああ、定年だと言いたいことが言えるなあ(いつもだけど)。
画像は「スキャンダル」Bombshell
接客業はいまどこも大変。映画館も例外ではありません。なにしろ3月にドラえもんが公開されていないんですから。その分、オトナ向けの作品がロングランされているのでうれしくもある。シャーリーズ・セロン、ニコール・キッドマン、マーゴット・ロビーというでかい美女3人によるセクハラ告発もの。特にセロンは実に男前で素敵でした(あ、セクハラ)。
映画館は危険?いやいや、みんな1メートルどころか5メートルも離れて座れるぐらい閑散としています(+_+)
2020年4月号PART1「年次有給休暇」につづく。