クロハネシロヒゲナガ(Nemophora albiantennella Issiki, 1930)は、ヒゲナガガ科(Family Adelidae)のNemophora属の小さな蛾の仲間である。本州、四国に分布し、4月下旬から5月にかけて明るい草原や林縁で多数見られる。
本種の特徴は、何といっても長い触角である。ことにオスの触角は鱗翅目のなかでもっとも長く、その長さは体長(約14mm)の4倍にもなる。昼飛性で、草の間をぬって上下にゆっくりとヒラヒラと飛ぶ様は、愛嬌があって一度見たら忘れられない。連結した2つの弓なりの白い糸が、草の上をピョンピョンと跳ねるように見えるから面白い。
本種を含め日本産として知られているヒゲナガガ科は26種であるが、未発見種もいると推定される。また、生態も詳細には解明されていない。
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クロハネシロヒゲナガ
Canon 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1
絞り優先AE F8.0 1/125秒 ISO 500(撮影地:東京都あきる野市 2011.5.5)

クロハネシロヒゲナガ
Canon 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1
絞り優先AE F8.0 1/320秒 ISO 250(撮影地:東京都あきる野市 2012.5.12)

クロハネシロヒゲナガ
Canon 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1
絞り優先AE F8.0 1/160秒 ISO 1600(撮影地:東京都あきる野市 2011.5.5)
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