5月21日(土)は、ホタルの講演会を行ってきた。相模原での講演は2回目である。前回は2019年11月24日で相模原市主催の講演会であったが、今回は国際ロータリー第2780地区主催、相模原市共催で「ホタル舞う相模原」と題した講演会である。
まずは、三ケ木地区のゲンジボタル生息地の視察(こちらも2回目)をし、保存会の皆さんに具体的な環境保全指導を行った。その後、津久井中央公民館大ホールにて、60分の講演と45分のパネルディスカッション(勉強会)を行った。講演会では、ホタルの基礎知識や生態と生息環境、光害などについて話し、最後に映像を2本ご覧いただいた。5,000ルーメンのプロジェクターを用意して頂いたお陰でホタルの映像(フルHD)は、まるで映画館で見るような高画質でご覧いただくことができた。
勉強会においては、地元ホタル保存会4団体の会長さんとともに、相模原地区のホタル保全・育成の諸問題や具体的な改善方法・対策についてパネルディスカッションを行い、有意義な時間となったと思う。
尚、この講演会の様子は、J:COMチャンネル神奈川(デジタル11ch)で放送される予定である。番組名 WEEKLY トピックス神奈川 放送日時 6月4日(土)6月5日(日)11:00~ 14:00~ 17:00~ 20:30~
さて、来週末からは、いよいよホタルの観察と撮影(今年は映像に力を入れようと思っている)で、7月上旬にかけて千葉県、埼玉県、岐阜県、東京都内、宮城県、静岡県などへの遠征を予定しており、今から一か月後は、沖縄本島への遠征も計画に入っている。この週末は、講演会を除いて、自宅にてそれらの準備に費やすことにした。
とは言え、日中は晴れ間も広がる休日。小一時間でいける多摩西部へ探索に行けば、様々なトンボやチョウが生息している。昆虫たちの貴重な生態写真を残すチャンスではあるが、今後の事も考えての我慢である。
今年になって撮った昆虫写真と言えば、ゴールデンウイーク中に証拠程度のギフチョウ・イエローバンド1枚のみ。当ブログには風景や星景写真ばかりが目立つ昨今なので、過去に撮影したトンボとチョウの写真の中から、主に5月に見られる種で、環境省や地方自治体のレッドデータブックにおいて絶滅危惧種として記載されているものを選んで掲載してみた。
ホタル同様にそれぞれの生態と生息環境を理解し、環境保全を行わなければならない種ばかりである。環境省カテゴリに記載されている種は、全国的に絶滅が危惧されているが、各地方自治体のレッドデータブックにおいて記載されている種も多く、地域によっては絶滅しているトンボやチョウが多い。尚、地方自治体RDBでは、ランクの上の地域だけを記載している。
撮影した写真は主に図鑑的なもの選別して掲載したが、撮れていない羽化や産卵などの生態シーンは、今後残していきたいと思っている。枚数が多いために1枚目以外はサムネイル表示としたが、写真をクリックすると拡大表示されるので、クリックして拡大表示してご覧いただきたいと思う。
- クモマツマキチョウ Anthocharis cardamines isshikii/環境省カテゴリ:準絶滅危惧
- オオルリシジミ Shijimiaeoides divinus barine/環境省カテゴリ:絶滅危惧ⅠA類
- ヒメシロチョウ Leptidea amurensis amurensis/環境省カテゴリ:絶滅危惧ⅠB類
- ミヤマシジミ Lycaeides argyrognomon praeterinsularis/環境省カテゴリ:絶滅危惧ⅠB類
- アオバセセリ Choaspes benjaminii japonica/千葉県RDB 絶滅危惧Ⅰ類
- トラフトンボ Epitheca marginata/青森県・東京都・神奈川県RDB 絶滅 千葉県・群馬県・静岡県RDB 絶滅危惧Ⅰ類
- オオトラフトンボ Epitheca bimaculata sibirica/群馬県RDB 絶滅危惧Ⅰ類
- カラカネトンボ Cordulia amurensis/栃木県・富山県RDB 絶滅危惧Ⅱ類
- ムカシトンボ Epiophlebia superstes/群馬県RDB 絶滅危惧Ⅰ類
- サラサヤンマ Sarasaeschna pryeri/東京都・神奈川県・群馬県RDB 絶滅危惧Ⅰ類
参考:日本のレッドデータ検索システム
以下の掲載写真は、1920*1280 Pixels で投稿しています。サムネイルの写真はクリックしますと拡大表示されます。
クモマツマキチョウ
Canon EOS 7D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F8.0 1/400秒 ISO 200(撮影地: 富山県)
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