鐘山の滝(かねやまのたき)は、山梨県の山中湖、忍野八海をもととする富士山伏流水も含まれる桂川の滝である。鐘山の滝は、鐘の音を響かせるという伝説がある。それは、武田信玄がのろしをあげる時を惜しんで、早鐘を打たせた際、勢いあまって懸け金がはずれてしまい、つり鐘は転げ落ちて桂川の大滝へと深く沈みいった。それ以来、滝からは鐘の音が聞こえるという。水量が多くなければ、滝は二条に分かれ美しい。
22日、気象庁は「関東甲信と東北南部・東北北部が梅雨明けしたとみられる」と発表した。平年より関東甲信は3日遅いが、少し前より晴れが続いており、ほぼ例年通りと言ってよいだろう。梅雨明け前から猛暑続きで、体も暑さに慣れてきた昨今だが、やはり天然クーラーの涼しさが恋しくなる。
先日、知人が自身のFacebookに滝の素晴らしい写真を投稿されており、その滝には一度行ってみようと思っていた、それが鐘山の滝である。今回、鐘山の滝も含め、三カ所の滝巡りをしてきたので、一カ所ずつ紹介したいと思う。
鐘山の滝は、おそらく紅葉の季節も良いと思うが、周囲の緑との組み合わせで撮っておきたかった。また、位置関係から朝陽が逆光気味の遮光で差してくるので、滝と光芒を撮ろうと23日の午前3時に自宅を出発した。「道の駅富士吉田」の駐車場に4時半に到着し、早速徒歩で10分ほどの鐘山の滝へ向かった。ふじさんミュージアムを過ぎて左に曲がると滝の轟音が聞こえた。階段を降りると展望デッキが整備されており、そこから眺めることになる。展望デッキには、お洒落な椅子も設置してあり、そこに座ってゆっくりと滝を眺め、マイナスイオンを浴びることができる。気温は20℃。清々しい朝である。
整備される前は、滝つぼの近くまで降りて行くことができたようだが、現在は、道はあるものの「危険の為立ち入り禁止」とある。水量が少なければ違うのだろうが、この時は梅雨明け直後で水量が多く、滝は二条には分かれておらず、凄まじい轟音とともに迫力があり、表示を無視して降りて行くことは、たいへん危険であると思った。
写真は、展望デッキから撮ることになるため構図が限られ、誰が撮っても同じカットになる。そこで、朝日の光芒を狙って日の出時刻から待機したのだが、あいにく東方向に雲が浮かんでおり、太陽の直射がない。6時まで待ったが、雲越しの柔らかい日差しのみであるため、今回は諦めて、次の滝に向かうことにした。
以下の掲載写真は、1920*1280 Pixels で投稿しています。写真をクリックしますと別窓で拡大表示されます。
東京ゲンジボタル研究所 古河義仁/Copyright (C) 2023 Yoshihito Furukawa All Rights Reserved.
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます