アキアカネ Sympetrum frequens (Selys, 1883)は、記事「アキアカネ」として紹介したばかりだが、その記事では飛翔ばかりの写真を掲載したので、今回は、雌雄ペアの連結飛翔と打泥産卵の様子を紹介したい。後日、アキアカネを含む「アカネ属の連結と産卵」についての記事を掲載したいと思うので、産卵等についての記述は、この記事では省くことにする。
11月上旬になると、関東の平野部でも紅葉がはじまり、正午を過ぎると陽の光の弱々しさに若干の寂しさを感じる。すっかり刈り取りの終わった水田に残る僅かな水たまり。そこでは、最盛期を過ぎて数も少なくなったアキアカネが何頭か飛んでいる。畦に座り込んで見ていると、連結したオスとメスがやってきた。どちらも腹部が赤く色付いている。しばらくすると、あたかも1頭のトンボであるかのように息の合った飛翔で産卵を始めた。
次の世代に命をつなげようと産卵している姿は、昆虫の生態の1シーンにしか過ぎないが、それは壮大なドラマの1シーンでもあり、晩秋の陽を浴びながら雌雄が飛ぶ様は、郷愁さえ覚える
日本の原風景の1つでもある。
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アキアカネ/連結飛翔
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F8.0 1/500秒 ISO 200(2016.11.6)
アキアカネ/産卵
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F8.0 1/250秒 ISO 250(2016.11.6)
アキアカネ/産卵
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F8.0 1/320秒 ISO 320(2016.11.6)
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