キイロテントウ Illeis koebelei Timberlake, 1943は、テントウムシ科(Family Coccinellidae)/カビクイテントウ族(Tribe Psylloborini)/キイロテントウ属(Genus Illeis)のテントウムシである。北海道、本州、四国、九州、南西諸島に分布し、4~11月にかけて山地や平地、市街地で普通に見かける普通種である。体長は4~5mmとたいへん小さく、ナナホシテントウの1/4程度しかない。鮮やかな黄色い翅が特徴で、白い胸部にある一対の黒紋と先端が透けた胸部から見える黒い複眼によって、黒い点が4つあるように見えるのも面白い。成虫で越冬する。
テントウムシの仲間は、世界でおよそ4,500種、日本国内では約200種が生息しており、その多くはアブラムシやカイガラムシを食べる益虫であるが、ジャガイモの葉を食べるニジュウヤホシや、ウリ類の葉を食べるトホシテントウ等は害虫として扱われている。本種とシロホシテントウは、植物に寄生するウドンコ病菌などの菌類を食べる益虫である。
ちなみにナナホシテントウやナミテントウ等の肉食性のテントウムシは、化学薬品などの農薬を使わずに農業害虫を退治する生物農薬としても積極的に活用されており、ガーデニングの盛んな欧米では、園芸店でテントウムシが販売されている。
テントウムシは、世界各国で「幸せを呼ぶ虫」と言われている。日本では「天道虫」と書き、天道は太陽を表し太陽に向かって飛ぶ縁起の良い虫とされ、アジアでは、テントウムシは人の言葉がわかり、神に祝福された生き物であると考えられ、とても大切にされている。欧米においても、体に止まるとどんな心配事も一緒に飛んで行ってしまうとか、一年以内に結婚できるとか、斑点の数だけお金が舞い込むとも言われ、幸運の象徴とされている。
テントウムシの中でも、特に「ナナホシテントウ」と「キイロテントウ」が幸福を呼ぶと言われており、愛車と私の体に止まってくれた「キイロテントウ」に、ほのかな期待を寄せたいと思う。
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キイロテントウ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1 / 絞り優先AE F8.0 1/160秒 ISO 800 -2/3EV トリミング(2016.11.14)
キイロテントウ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1 / 絞り優先AE F8.0 1/160秒 ISO 1000 -2/3EV トリミング(2016.11.14)
キイロテントウ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1 / 絞り優先AE F8.0 1/125秒 ISO 1250 -2/3EV トリミング(2016.11.14)
キイロテントウ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1 / 絞り優先AE F8.0 1/160秒 ISO 640 -2/3EV トリミング(2016.11.14)
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