池のくるみ(通称)は、長野県諏訪市霧ヶ峰にある湿原。正式な名称は踊場湿原と言い、車山、八島ヶ原とともに霧ヶ峰三大湿原(国指定天然記念物)の一つである。標高1,550mに位置した高層湿原で、周囲を10~400mの尾根に囲まれた東西に細長い湿原で、断層によってつくられた盆地に発達した。霧ヶ峰では踊場湿原にのみ見られるクシノハミズゴケが生育しており、貴重な植物群落となっている。
8月11日~12日の信州遠征。実に7月21日以来の撮影遠征である。目的は、クモマベニヒカゲ、ホソミモリトンボ、エルタテハ等の昆虫である。当初、天の川やペルセウス座流星群の撮影も考えたが、天気予報で無理と判断。昆虫の撮影に力を入れることにした。
11日午前0時に東京を出発。深夜にも関わらず帰省ラッシュで中央道は国立ICから35kmの渋滞。第一の目的地である乗鞍高原には5時の到着になってしまった。6:10発のシャトルバスで標高2.700mの畳平に向かったが、残念ながらガスの中。待機するも晴れることなくクモマベニヒカゲは断念。その後、高原に下り池を探索したが、ホソミモリトンボには出会えず断念。「湯けむり館」という日帰り温泉で汗を流し、松本IC近くの「いちばん」で黒毛和牛プレミアムコースの食べ放題。満腹になった所で、霧ヶ峰に移動し車中泊。気温21℃。東京の熱帯夜から解放された至福の夜であったが、やはり予報通り雲が掛かって天の川やペルセウス座流星群は見ることはできなかった。
12日4時に目が覚めると、霧ヶ峰というだけあって何と濃霧。次の目的であるエルタテハまでは数時間あるので、もう一寝入りと思ったが、霧ヶ峰の濃霧・・・予定にはなかったが、近くの池のくるみ(踊場湿原)に行ってみることにした。
池のくるみには何度か訪れ、冬景として「池のくるみ(霧氷)」を過去に掲載している。この状況では、きっと幻想的な光景が見られるに違いないと思い、駐車スペースに止めると、先客が5台。皆、思うことは同じである。今回の遠征では、昆虫写真を目的としたため、カメラは35mm版フルサイズではなく昆虫撮影用のAPS-Cサイズの Canon EOS 7D のみ。画角が狭く解像度も劣るが、所持した機材を活かして「池のくるみ 夏の朝景」を切り取った。
この撮影後に別の場所に移動し、目的であるエルタテハを撮影。また今回、キべりタテハも多数見かけたので撮影した。これらは後ほど紹介したいと思う。
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池のくるみ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1 / 絞り優先AE F8.0 1/400秒 ISO 200 +1/3EV(撮影地:長野県諏訪市/霧ヶ峰 2018.8.12 5:54)
池のくるみ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1 / 絞り優先AE F8.0 1/160秒 ISO 250(撮影地:長野県諏訪市/霧ヶ峰 2018.8.12 5:48)
池のくるみ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1 / 絞り優先AE F22 1/50秒 ISO 1250(撮影地:長野県諏訪市/霧ヶ峰 2018.8.12 5:45)
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