ホタルの独り言 Part 2

ホタルの生態と環境を52年研究し保全活動してます。ホタルだけでなく、様々な昆虫の生態写真や自然風景の写真も掲載しています

中綱湖のオオヤマザクラ

2017-05-07 20:33:22 | 風景写真/桜

 中綱湖のオオヤマザクラを撮る予定を、今年のゴールデンウイークに組み込んだ。中綱湖は、長野県大町市にある仁科三湖の中でも一番小さな湖だが、湖の西側に群生するオオヤマザクラの濃いピンク色が湖面に映る様はとても美しく、全国各地からカメラマンが詰めかける日本屈指の人気スポットになっている。また、オオヤマザクラの自生の群生地としては本州の南限とされており、植物学的にも貴重で、青木湖から中綱湖周辺に自生で大木になったものが多いことから、大町市の天然記念物に指定されている。
 その美しさを撮るため過去に2回挑戦し、2013年は「中綱湖の桜」として、2015年は「中綱湖(水鏡)」としてブログに掲載している。しかしながら、2013年は、花付きは良かったにも関わらず湖面が波立っており、水鏡に映る姿を撮影できなかった。2015年は、湖面は静かであったが満開を過ぎており、半数以上が葉桜で花色が冴えない結果で終わっていた。

 ゴールデンウイークの3日~4日の中遠征。3日の早朝から茨城県、栃木県で撮影し、長野県の大町市には18時半に到着。念のため、中綱湖をロケハン。対岸に薄っすらと見えるオオヤマザクラは満開だ。撮影位置を確認し、明朝に期待しながら白馬に移動し車中泊。
 4日、午前3時に湖畔に到着。気温は7℃。厚手のコートを着て4時にカメラをセッティングし、夜明け前の4時20分より撮影開始。わずかなさざ波が収まる瞬間を狙いながら、日の出後の5時半までシャッターを切り続けた。桜全体に太陽が当たる頃になると湖面は常に波立ってしまい、湖面に映る様を見ることはできなくなってしまった。
 欲を言えば、雨上がりの晴れであれば、背後の山が煙ってより幻想的になるのだが、満開と水鏡という条件合致も私には奇跡的であり、過去2回よりも中綱湖のオオヤマザクラの美しさを撮ることができた運の良さに感謝したい。

お願い:写真は、1024*683 Pixels で掲載しています。Internet Explorerの画面サイズが小さいと、自動的に縮小表示されますが、画質が低下します。Internet Explorerの画面サイズを大きくしてご覧ください。

中綱湖のオオヤマザクラ写真

中綱湖/オオヤマザクラ
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F6.3 1.3秒 ISO 100 -1/3EV(撮影地:長野県大町市 2017.5.04 4:56)

中綱湖のオオヤマザクラ写真

中綱湖/オオヤマザクラ
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F6.3 0.5秒 ISO 100 -1/3EV(撮影地:長野県大町市 2017.5.04 5:08)

中綱湖のオオヤマザクラ写真

中綱湖/オオヤマザクラ
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F8.0 1/4秒 ISO 100 -1/3EV(撮影地:長野県大町市 2017.5.04 5:17)

中綱湖のオオヤマザクラ写真

中綱湖/オオヤマザクラ
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F8.0 1/4秒 ISO 100 -2/3EV(撮影地:長野県大町市 2017.5.04 5:20)

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