お寺のオバサンのひとりごと

心のマッサージにお寺へ行こう!

五濁悪世

2009年08月17日 | 仏教
 昨日の新聞で、映画監督の松林宗恵氏の訃報を目に致しました。

 松林宗恵氏は、浄土真宗のお寺の方で、ご自身、僧侶でもあられました。

 あれは、何年前でしょうか? 5年前? 私の記憶が正しければ(最近、いや以前から、記憶があやふやなので自信がありませんが・・・)
市内G寺さんでの記念講話会で、松林宗恵氏のご法話を拝聴したことがあります。

 確か「五濁悪世」(ごじょくあくせ)についてお話くださったと記憶しています。

 「五濁悪世」は、「仏説阿弥陀経」の最後頃に出てきますが

 劫濁(こうじょく):時代の濁り
 見濁(けんじょく):思想の濁り
 煩悩濁(ぼんのうじょく):煩悩による自己中心の濁り
 衆生濁(しゅじょうじょく):人間の質の低下
 命濁(みょうじょく):寿命が短くなること

 お釈迦様の時代~現代まで、長い時間が過ぎました。

 科学は進歩し、便利になり、情報はあふれていますが
 人間は傲慢になる一方で、 
 現代こそ「五濁悪世」なのだと、自覚しています。
 
 「命濁」・・・今、日本は平和で、世界一の長寿国ですが
        戦争、汚染・・・によっては、寿命が短くなるのであります。


 
 


 

 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする