お寺のオバサンのひとりごと

心のマッサージにお寺へ行こう!

お寺の婚活 その6

2009年08月24日 | 雑感
 普通の家庭に生まれ育った一人息子さんをご両親から強奪?した娘の結婚ですが

 私たち夫婦が「長女はお寺の跡取り娘だから、養子に入ってもらわないと結婚は許さん」と、だだをこねたわけではありません。

 娘が彼との話し合いで決めてくれたことです。

 私が娘から聞いた時は「結婚を考えている人がいる。お寺に来て、ウチの姓を名のってもいいと言ってくれている」という。 私たち夫婦にとって「エッ 先方はそれでいいと仰っているの」と、
こんなに有り難いことはない喜びでした。

 しかも、見せてもらった彼のスナップ写真を見て、
「あら~、何とやさしそうな青年だろう。布袍(ふほう:浄土真宗のお坊さんの定番スタイルの衣)・輪袈裟 がピッタリ似合いそう
と、私、一目で、歓喜したのであります。


 「長女が、自分でお寺の後継者になることを決断した」と、言っても、長女にとって
「自分がお寺を継がなきゃ」と思ったのは、
 できれば、「我が子に、お寺を継いでもらいたい」という両親(住職夫婦)の気持ちがわかっていたからでしょうし、
 ご門徒さんにも、期待されていることを十分承知していたからでしょう。

 今回、「お寺に生まれたからといって、当然のように住職を継ぐのはおかしい」
という一文を目にした時、ドキッとして、反省させられました。

 というのは、(門徒役員さんには前もってご相談しましたが)
 ご門徒さん全体に対して
「長女夫妻を法専寺の後継者夫婦にさせていただいていいでしょうか
という承諾ではなく、
 当然のように、「長女夫婦が後継者となることに決まりました」という報告をしたからです。

 「異議あり」の方は、おられなかったかもしれませんが、
「お寺」は、ご門徒さんの「お寺」です。

 その「お寺」を預かっている住職夫婦であるならば、
「当然のように子どもを後継者と決める」のは、「お寺を私物化している」のかもしれないな・・・と。

 
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする