香山リカさん著「しがみつかない生き方」幻冬舎新書
にこういうエピソードが紹介されていました。p103
ある患者さんの言葉
「ほかの人たちは、昔のいやのことを簡単に忘れられるのでしょう? そうでなくても、時間がたてばいやな記憶も薄れていく、って言いますよね。私は違うんです。中学のときに先生から言われたひとこと、親からの言葉、全然忘れられません。いつも、どうしてあの人はあんなひどいことを言ったんだろう?と考えているんです」
しかもその人は、考えるたびに悲しさやつらさ、怒りまでが、まさにいま、そう言われたかのようによみがえってくる、とも言うのだ。
この人に「いやな記憶が薄れないのだとしたら、うれしい記憶も同じですか?」と尋ねたら、けげんな顔をされた。
ああ、私もそうかもしれません。
自分が人に迷惑かけたことは、すぐ忘れるが、人から傷つけられたことは、いつまでも怨みがましく覚えている傾向が・・・
つらいことばかり、思い出して、暗い顔をして生きてゆくより、うれしい記憶をその時のまま、ありありと思い出して、幸せな気分で生きてゆけたら、いいのですが・・・
にこういうエピソードが紹介されていました。p103
ある患者さんの言葉
「ほかの人たちは、昔のいやのことを簡単に忘れられるのでしょう? そうでなくても、時間がたてばいやな記憶も薄れていく、って言いますよね。私は違うんです。中学のときに先生から言われたひとこと、親からの言葉、全然忘れられません。いつも、どうしてあの人はあんなひどいことを言ったんだろう?と考えているんです」
しかもその人は、考えるたびに悲しさやつらさ、怒りまでが、まさにいま、そう言われたかのようによみがえってくる、とも言うのだ。
この人に「いやな記憶が薄れないのだとしたら、うれしい記憶も同じですか?」と尋ねたら、けげんな顔をされた。
ああ、私もそうかもしれません。
自分が人に迷惑かけたことは、すぐ忘れるが、人から傷つけられたことは、いつまでも怨みがましく覚えている傾向が・・・
つらいことばかり、思い出して、暗い顔をして生きてゆくより、うれしい記憶をその時のまま、ありありと思い出して、幸せな気分で生きてゆけたら、いいのですが・・・