散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

旭川日帰り4

2008年05月03日 21時00分04秒 | 飲み歩き・北海道内
科学館サイパルから旭川駅前に戻る。今日は土曜日とは言え、開いているかなあ…。旭川には珍しい立ち飲み「Y」へ。クラシックな旭川駅前ビルの地下、幸いお店は開いていた。

長々と歩いたので、まずはビール。非常に冷えていて旨い。通しはポテトサラダ風のものである。かなり腹も減ってきて、里芋の煮物と玉子焼き。煮物にはさつま揚げ、豚肉も入っており、その複合的な味が芋にしみている。玉子焼きはおばあちゃんが作ったとのことであるが、ちょっと今時無い甘い味付け。結構業務的なものを出す店も多いのだが、手作り感たっぷりのつまみである。これは嬉しいなあ。





2杯目は旭川の地酒男山を頼んで、つけものとポテトチーズもち。調子に乗って、3杯目はブランデー(なみなみ入ってる)。店主のYさんに、旭川36街の事情や、飲みに来る年配の方々の様子(凄い人が多いらしい)を聞く。なぜか旭川は昼から開いている焼鳥店が多い。この駅前ビルの各店も、昼から飲む人が満載で、Yさんによると「喫茶店もコーヒー置いてないんじゃない」と言うほどなのだ。



さて、少々飲みすぎたけれども、バーには行かなくてはなるまい。迷わず前回行ったバー「S」へ。



1杯目はおすすめフルーツから日向夏とジンを合わせたカクテル。柑橘類の皮の白い部分の良い香りがするさっぱり味だ。2杯目はマティーニ。相変わらずこの店では天然水を汲んできているようで、大雪の天然水が一緒に出てきた。マティーニは結構しっかりした強靭な味。

だんだん酔いが回ってきたので、今日は3杯にしておこう。最後に「何かガツンとくる変わった味の」と注文すると、「長谷川」というカクテルが登場した。何が入っていたかなあ…、映像と味の記憶はあれどもレシピは全く憶えていない。カクテルのネーミングの理由も覚えていない。多分、注文したお客さんの名前なのであろう。



帰りの電車の中も爆睡。ちょいと飲みすぎたわい。

旭川日帰り3

2008年05月03日 14時54分19秒 | ART
結論から書くと、私は間違いなくエッシャーが大好きということが判明した。個々の作品については置いといて、まずは展覧会全体を見ながら思ったことを書いてみる。

・技巧的すぎて、普通の画を見ても何かあるのではと考えすぎてしまう。
・間違いなく上手い、いや上手すぎる。
・図形的で見ていて落ち着く。
・逆に整然としすぎの感あり。
・版画としての技巧がすごい。
・「だまし絵の名手」と紹介しているものが多かったが、それ以前に画家としてすごいだろう。何かをコピーするから、そういう紹介になるんだ。

最後の感想は、自宅に帰りブログなどを検索してみて思ったことである。どうも無限階段や無限水流あたりのイメージが強いようだが、「だまし絵」だけが有名になって良い人ではないと思う。

個々の作品はほとんど好きといっても過言でないのだが、いくつか代表的なものについて触れてみよう。

「椅子に座っている自画像」足元からの視点で、何となくゆがんだ感じが面白い。若いときだけに自信満々のオレオレ自画像。
「天地創造の二日目」白い波濤が描かれており、「北斎見たんじゃない」といいたくなる。
「シィッラ(カラブリア)」隣に現地の写真もあるのだが、微妙に鳥瞰図的視点で描かれている。
「写像球体を持つ手」球体に写るゆがんだ像もさることながら、それを支える手をきめ細かく描いているのだ。
「メタモルフォーゼⅡ」横長の大作で、エッシャー得意のモチーフがどんどん形を変えながら登場する作品。アニメ的でもあり、絵巻物のようでもある。

「爬虫類」トカゲが平面図から立ち上がり、一周して平面に戻る作品。それももちろん良いのだが、すみっこに描かれているグラスとサボテンがまた嫌味なくらい上手い。
「三つの球体Ⅰ(試作)」今回最も好きな作品。ドットから次第に大きくなる四角形を使い、点描のように球体を描いたもの。画における千本ノックのようなものか。
「二重の惑星」「四面体の小惑星」複雑に図形を組み合わせ小世界を作り上げている。見ていて飽きない。
「版画画廊」TV東京系の「美の巨人たち」で取り上げられていた作品。世界の内側と外側がひっくり返るような、それも素晴らしいスピード感がある。
「扁平虫類」正四面体と正八面体を組み合わせた世界に、プラナリアたちが住みついている。ありえないのに妙にリアル。

エッシャーに関しては以上。第2展示室に移動して「推理ギャラリー 手がかりは”しるし”!」展である。こちらは作品に対していくつかの謎が仕掛けられており、それを読み解くという展示である。”謎”なので、あまり感想を書くとネタバレしてしまうから…

私は「秘められたルール」というのだけは非常に納得がいかなかった。形の規則性ということで「これは階差数列になっているのか」とか「点対称、線対称、面対称」などと数学的に考えてしまったが、そんなルールですか…

旭川日帰り2

2008年05月03日 12時40分48秒 | 食べ歩き
さて、最近旭川に来ての昼食は生姜ラーメン「M」が多い。醤油・味噌・塩と三味そろっているのだが、ここは名物生姜ラーメンである。

私の入った直後に大量の客が来たのでちょうどタイミングがよかった。ほどなくして出てきた生姜ラーメンを早速。うむ、変わらない味だ。麺がちょっと柔らかすぎるのが難点だが、絶妙の生姜入り醤油味。



店内に張ってある色紙を見ると、最近のものではEvery Little Thing、スキマスイッチ、アンジェラアキ、林家喜久蔵(初代)などがあった(他にもあったが読めないor知らない)。多分このお店をやっている人は、林家喜久蔵は知っていても、スキマスイッチは知らないと思う。


旭川日帰り1

2008年05月03日 12時19分23秒 | 旅日記
やっと休みに入った私の第一の旅は旭川行きだ。日帰りだし旅ってほどのことはないが、何となくちょっと出かけるのが嬉しい。最近の普段の疲れか、ちょっとうとうとしている間に旭川着。

買い物公園を抜けて、まずは昼飯だ(別項)。旭川では街角に多くの彫刻が飾ってあるが、何となく目立つのがこれだ。


→これが黒川さんだ

みうらじゅん&安齋肇の勝手に観光協会でも「黒川さん」として親しまれているサックス吹きおじさんの彫刻である。確かにこの彫刻、結構どこに行っても見かける気がする。

昼食後、旭川美術館で「エッシャー展」(別項)を見て、そこから徒歩ではるばる科学館サイパルを目指す。途中で銀座通りをぬけ、旭川四条駅の高架をぬける。銀座通りは名前からは想像もできないほど、時代に取り残された雰囲気の商店街で、こちらは数年前に散策したことがある。旭川四条駅は今回始めてみるが、高架沿いに実に古びた商店街がずっと並んでおり、こちらもじっくり見てみたい気になった。


→スペルを見よ!






→命令なのかお願いなのか

さて、科学館サイパル。



16時ちょっと前に着いたので、駆け足でみる。最近できた建物だけに展示物は新しいが、基本的には帯広・苫小牧の科学館と変わりはない。珍しいものとしては、ジャイロ式に宇宙遊泳感が味わえる設備と、無重力ジャンプができる設備かな?


→知らない子です。念のため。

それからモーションキャプチャー式に人類の進化の様子を見ることができる映像室だ。体の動きをカメラがとらえて、猿人や原人が人の動くとおりに動くのである。



なんてものを見ながら、すぐ閉館の17時になった。さて街中に戻ろう。