散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

パリの街角

2010年09月10日 20時54分38秒 | 飲み歩き・大通、札幌界隈
いろいろな飲み屋に行く私にとっても、札幌の2条食堂街のハードルは高い。昼間っから営業している「カラオケ食堂飲み屋」のような店が多いのだ。そんな中でも、最近は違う傾向の店もできているようだ。



今日は初めての「GD」に行ってみることにした。店内に入ると流れているのはシャンソン。何だか、ジェットストリーム風に「パリの街角で見つめ合う恋人たちの耳にも、この曲が聞こえているかもしれません」by城達也、という感じだ。

注文は白ワイン、通しとして鴨スライスが出てきた。他の酒はアブサン、ぺルノー、スーズなど、フランスっぽい。



2杯目は赤ワイン+ハーブ入りレバーパテ。パテはハーブの効いたなかなか個性的な味わい。



面白い店だった。

20100910最近読んだ本

2010年09月10日 07時57分01秒 | 読書
最近時々「寒くないか?」と思ってしまう札幌の夜である。

■「黒い森」折原一
前からと後ろから読み進められ、中央に袋とじ部分があるという、最近にはない怪作。話は殺人事件があったという富士の樹海の館を目指す、ミステリーツアーの話。途中までは興味を引くこと間違いなし。最後はややあっさりの感も。

■「両さんと歩く下町」秋本治
誰にとっても思い出の風景というものはあるものである。よく目にしていた当たり前の町並みでも、建物がなくなってしまうと「ここ、何があったっけ」となるのだよなあ。これからも記録写真を少しづつ撮っていきたいと思う。

以下、図書館の5冊。
■「タブロイド時評」泉麻人
2001年から2003年にかけてのコラム。こういうのを今読むと、非常に辛い。

■「剛爺コーナー」逢坂剛
推理作家協会報に連載されていたエッセイ。協会インサイドの雰囲気がよく分かる。図書館問題(新刊が大量に買われて貸し出されること)は、一体どうなったのだろう。

■「とるにたらないもの」江國香織
同年代ながら、現代時評には全く近寄らないエッセイ。

話は変わるが、子供の頃に読んだ筒井康隆、小松左京、外国ではアシモフ等のエッセイは、とてつもなく面白かった。ある時は知的好奇心を燃え上がらせ、ある時は楽屋落ちで笑わせる。恐らく彼らには、「お金を頂いている以上、面白くなくては」というサービス精神があったのだと思う。

もちろん江國の事だけを言っている訳でもないのだが、最近のエッセイはこのサービス精神がないものが多い(と思える)。身近なことを語っても、その中で書けることも多いとは思うのだが。

■「ハオハオ亭忘憂録」五木寛之
食堂のマスター、看板娘、常連客の3人による、問答集というか会話集。

■「本の想い人の想い」稲葉通雄
最近の出版界の話を読んでいると、突然奥さんが死を迎える話に急展開。