散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

20110925ギャラリー巡り

2010年09月25日 16時34分51秒 | ART
本日は近美→三岸→エッセ→紀伊国屋→大同→たぴお→STV北2条→時計台→道新→大通→茶廊法邑→品品法邑→さいとう→スカイホール→NEW STARの15か所。

■北海道立近代美術館「現代木彫の潮流」。



大平實「起源」:りんごか種のような形。表面にテープを重ねて張ったような感じを、掘り出しているところが良い。
前原冬樹「一刻」:木の板の上に大理石を配置し、その上にカミソリを置いた形を、一木から彫り出して色彩をつけたという、超技巧作。これを見られただけでも、価値がある。

全般的に彫刻というのは微妙な表現方法である。特に具象彫刻で人間・動物を精密に彫れば彫るほど実物に近付いていく。しかし決して完全な生命感を生みだすことはできず、どこかに中途半端さから、気持ちの悪さが生まれてしまうような気がするのだ。



■三岸好太郎美術館「日本近代洋画と三岸好太郎part2」。
「海と斜光」:パッと見に、思ったよりもかなり大きい作品。「のんびり貝」の背景と同じような配色なのだが、何か突出したようなカラッとした明るさに満ちている。この先の三岸作品を、強烈に見たいと思わせる画であった。
「蝶と裸婦」:非常にうっすらとした裸婦が描かれている。ポーラ美術館蔵だ。

この他にもちろん福沢一郎「溺死」「蝶(習作)」を見逃してはいけない。



■ギャラリーたぴお「長谷川雅志個展 滲透」。斜めの薄布にのぼる泡と球体を表現した作品。周囲には般若心境を面白い書体で描いた紙が展示されている。

■STV北2条ビル「櫻井亮 和魂和才」。ビルのエントランスになんとも古めかしい機械仕掛けの物体が配置されている。一度、このビルで働いている人に、美術展示がされていることの感想を聞いてみたいものである。

私がいいと思ったのは画の方。何となく古めかしい雰囲気で味わいのある画が展示されている。



■時計台ギャラリー「穂井田日出麿展」。雪国に生きる人々を実にリアリティを持って描き出している。北海道に憧れている人には、ぜひ周りにさえぎるものもないところで吹雪にあってほしいものだと思う。

難しいお店の雰囲気

2010年09月25日 15時58分21秒 | 飲み歩き・大通、札幌界隈

飲食店の雰囲気は変わっていくものだろうとは思う。しかし、好みとずれていくのは残念なものだ。

何回目かの訪問になる某店だが「常連がはばをきかせ(すぎ)る」「お店の人のテンションが客より高い」というのは非常に気になるところである。

多分、もう一回は確認のために行くだろう。

久々の食堂

2010年09月25日 11時26分53秒 | 食べ歩き
三岸好太郎美術館から出たところで昼食時間になったので、久しぶりに「Y」食堂に行ってみることにした。

今日食べたのはラーメン。



小チャーハン。



この店は大将が一人で作っているので、味にブレがない。今日もいつも通りのラーメンだった(チャーハンは初めて食べたので、良く分からない)。

※ちなみにこれが通算3000記事のようだ。

20100925最近読んだ本

2010年09月25日 10時03分11秒 | 読書
■「イナイ×イナイ」森博嗣
探偵事務所に、名家の地下に幽閉された兄を捜索してほしいとの依頼が。新シリーズ開幕なのだが、既存シリーズとのつながりはあるようだ。こうなってくると、個々の話より、全体としてどうなるのかの興味しかなくなってくるな。

■「密名副検事」姉小路祐
検事の汚職疑惑の捜査を発端に、とんでもない事件にエスカレート。読み物としては面白かった。

■「永遠の子供たち ペリーローダン385」フランシス、ヴルチェク
宇宙船に乗る子供たちが突然に急進化を遂げ、高次元へと消えてしまう。この子たち、後のストーリーでいつか登場するのかな? ローダンは地球を探すも、今だ発見できず。

■「天体の回転について」小林泰三
SFとして良いところもあるのだけれども、ホラーテイストが気に入らない。

■「機人兵零牙」月村了衛
エンターテインメント的に面白い。しかし、スタンド使いの忍者対決とでもいうべきストーリーと、主人公が熱すぎて、途中までは周りのメンバーが目立ってみたり、ジャンプ王道パターンが文章になっただけだな。

■「もろこし銀侠伝」秋梨惟喬
昔の中国を舞台に、不可能殺人等の謎を解く。解決するのが仙人チックというか、謎の力を持つ人で、水滸伝へのつながりがあるようなのだが、水滸伝を読んだことがないので全く分からぬ。

以下、図書館の1冊。
■「リアルでファジーなファンタジー」大岡玲
評論はその対象物をしらないと共感できない。

歯キャラ(4)ファイナル

2010年09月25日 07時40分29秒 | 写真館
さて、いよいよ歯キャラ写真館も最終回である。これらの写真を集めている時期に、関西・函館・東京と行っているのだが、思ったほど歯キャラが発見できなかった。もしかして、こんなお調子者のキャラクターを看板にしているのは、札幌市の歯医者さんだけなのだろうか?

京都の宇治市で発見。



京都の東寺そばで発見。他に京都市内では1個だけ歯キャラを見かけたのだが、タイミングがちょうど学生の通学時間帯だったため、写真を撮ると変態オジサンに見えるかと思い、断念したのである。



次は大津市で発見したもの。



二十四軒で散歩中に発見。



これは札幌市内かな。



苫小牧市博物館の近くで発見したもの。



里塚で発見。



札幌市北区にて。可愛い赤ちゃん歯(乳歯?)である。



西11丁目にて。歯というよりニャロメだという説もある。



最後に東京の広尾で発見したもの。歯キャラではないが、歯の形をしている。東京・横浜では、結構、歯医者さん自体は見つけたのだが、歯キャラがいなかった。札幌市内で良く見かけるものなので、旅行における発見率の低さは意外な印象であった。



終わり。

東京国立近代美術館コレクション

2010年09月25日 07時14分29秒 | ART
さて、次は東京国立近代美術館の常設展からお届けする。

※写真撮影は可能。撮影する人は、肩にシールを張るのだ。写真の利用については「特定の営利団体や会社の広報を目的とする使用は禁止しております」ということなので、ありがたく掲載させていただこう。

和田三造「南風」。神戸で「和田三造展」を見たのだが、東京に来てしまえば普通に見られるし、また撮影もできてしまう。



斎藤豊作「夕映の流」。実は名前を知らないのだが、思いっきり印象派風の破綻のない作品である。



河合玉堂「二日月」。いやー、上手いねえと思ったら、玉堂。さすがである。



新海竹太郎「ゆあみ」。近代彫刻の重要文化財はそれほどないのでは。



小磯良平「練習場の踊子達」。心憎いほど(嫌らしいほど)上手い、小磯良平である。



岡本太郎「夜明け」。私は彫刻より岡本太郎の画が好きだ。一見して分かる個性だけではなく、描写がしっかりしていると思う。



ちょっと意外だった2作品。





これは草間彌生の「残骸のアキュミレイション(離人カーテンの囚人)」「集積の大地」。いずれも1950年の作品である。カボチャの版画も決して悪い訳ではないが、こういうのを見ると、やはり侮れない人だなと思う。