散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

東京スカイツリー紀行(13)

2010年09月19日 19時35分11秒 | 飲み歩き・東京
飛行機が飛ぶまでにまだ時間がある。最後は新橋で一杯やって帰ろう。さすがに日曜日とあって、閉まっている店も多いのだが、「王将」のように行列のできている店もある。まずは大きな通りに面した「N」へ。

2階はカウンター、3階はテーブル席とあって、2階の入口付近に腰を下ろす。まだ先客は1名だったが、しばらくするうちに、カウンターはほぼ満席になった。とにかく移動が厳しくて、足が疲れている。筋肉疲労にということで生グレープフルーツサワーを注文。焼物はしろ、はらみ、てっぽうの3品だ。





中々、北海道ではお会いできない焼きとんばかり食べることになってしまったが、やはり旨いのである。続いて、ハイボールとモツ煮。小腸の部分ばかりだが、柔らかく、味噌の味付けはよい。まあ、ここはこのくらいであっさりと終了させよう。





どこかもう一軒ということで、ここから少し迷走する。それほど空腹でもないので、ボリューム自慢の店も困るしなあ(あらかじめ調べておいたモツ焼きやさんが、そうだったのだ)。日曜日だから選択肢が少ない。

と思ったら、立ち飲みの「U」グループ系列店で、「KU」という洋風も交じった立ち飲み屋さんを発見。洋酒なら気が変わっていいかもしれないとこの店に入ってみた。

カウンターでまずはスプマンテを注文。いろいろ興味深いおつまみがあるが、前菜4品盛り合わせにしておこう。しばらくして、前菜が到着。うっ、思ったより量が多い。どこまで食べられるか分らなかったが、リエット、オイルサーディン、ラタトゥイユ、オリーブを食べる食べる。飲み物は赤ワインにチェンジしたが、こっちもグラス9分目と盛りがいい。




→写真の見た目より、かなり多い。

とても良心的な店なのだけれども、満腹感が押し寄せてきた。今日の刺身から2品選んで、お寿司2カン(150円)というのも非常に興味があったのだが、もう食べられない。思ったより時間も立っており、そろそろ出発しなければならなくなってしまった。この店は再訪して、もう一度堪能してみたいところだ。



新橋から浜松町へは徒歩で移動。途中、芝の商店街ではお祭りをやっているようだったが、見ている暇もない。



また汗だくになりモノレールに乗り込んで、空港へ。帰りも残念ながら満席の飛行機で(しかも隣がデブ…、おっと、体格の少し良い方だった)、帰宅。22時過ぎに自宅に着いたが、とにかく疲れた。26842歩。

終了。

東京スカイツリー紀行(12)

2010年09月19日 16時14分57秒 | ART
山種美術館の住所を見て、広尾に移動したのだが、実は恵比寿から行く方が近かったのだ(一度行ったことがあるのにね)。さんざん道に迷った結果、東京都図書館で地図を記憶して、何とか歩いて移動。やっとのことで、美術館に辿り着くことができた。

いよいよ最後の展覧会は「日本画と洋画のはざまで」というものだ。

渡辺省亭「山翡翠に川蝉≪迎賓館七宝額下絵帖≫」:なんともすごいリアル作品。
小村大雲「東へ」:何か逃避行なのであろうか。馬車がドラマチックに走っている。
川端龍子「羽衣」:ヤップ島の女性を天女に見立てた健康的な図。

和田英作「黄衣の少女」:内面表現がよくできている美少女画。
荒木寛畝「狸」:夕陽の野に一人立つといった表現ができそうな狸。

そして最終室では「劉生と御舟」というまさに近代洋画と日本画の対決と相成った。
岸田劉生「道路と土手と塀(切通之写生)」:リアルを追求した結果、夏の日の強い日差しにくっきりとしながらも、その暑さによるめまいが見せたような風景画である。
速水御舟「炎舞」:完璧な理性を持って幻想を描き切った、まれにみる傑作。

二人の対決は微妙に御舟優位ながらもドロー、と私の好みで書いておこう。これで全て予定のスケジュールを終了し、新橋へ移動。

東京スカイツリー紀行(11)

2010年09月19日 13時19分39秒 | 食べ歩き
横浜の商店街はラーメン激戦区の模様。行列のできているところも沢山あったが、そこは避けて、人の並んでいない「YHR」に入って見た。トンコツスープの細麺らしいが、どこ風の味なのだろう。

ハイロウ麺(600円)を注文。昼もかなり過ぎているので、とにかく空腹だ。サービスの小ライスももらうことにしよう。味は大体、九州風のラーメンと思っていいのではないかな。麺はわりと固め、チャーシューをご飯に乗せ、少しスープをかけて食すのもなかなか。



あまり活気のありそうには見えなかった店だが、この激戦区でやっているからには、それなりに理由があるのだろう。



横浜駅から恵比寿へ移動。東京はあちこちの駅でホームドアの設置工事が行われている。


東京スカイツリー紀行(10)

2010年09月19日 13時14分28秒 | ART
9月19日
これで、今回の旅も終了日。また同じような朝食を食べてチェックアウト。荷物をいったん浜松町のコインロッカーに預けて、横浜の桜木町へ移動。展覧会が始まってすぐだったので、混雑具合を想像して迷っていたのだが、横浜美術館の「ドガ展」に行くことにしたのだ。

駅から歩くこと10分、初めてみる横浜美術館はかなり立派だ。幸いなことに大混雑にはなっていなかったので、早速展示会場へ。結果的に言うと、この展覧会は見ておくべきだったといえる。

「画家の肖像」:まずしょっぱなから技術の高さがうかがえる。
「長衣を着た横向きの女性」:デッサンだけでここまで上手さが伝わる人も少ないだろう。
「木陰で死んでいる狐」:良く見ると、意外と木の描写なんかは適当だ。

「障害競馬-落馬した騎手」:馬の躍動感と落ちた男の顔が印象的。
「馬上の散策」:物をすべて画面に入れない、カット割りの良さがある。塗りも丁寧。
「画家の従姉妹の肖像」:上手いのだが、服を良く見ると滅茶苦茶だ。

「立っている二人の男」:一人は顔がなく、足も半透明という不思議な画。
「マネとマネ夫人像」:マネ夫人の顔から先がカットされている、問題作。妙な緊張感がある。
「ルイ=マリー・ペレ(チェロ奏者ピレ)」:人物画は全て内面描写ができているのだ。

「綿花取引所の人々(ニューオリンズ)」:これは14人ものバラバラの人を、上手い構成で描いた作品。
「バレエの授業」:即興的に見えるが、多分よく考えて描いた傑作。背中をかいている女の子とか、いいねえ。
「エトワール」:エトワールとは星のことである。しかし、舞台の背景には黒い服を着た男が立っている。まさに光と影、いろいろなものが暗かった時代なのだろう。

「美術館訪問」:女性の服は影をそこに置いただけのようだ。
「入浴 スポンジで背中を洗う女性」:冷徹な神の視点で女性を見ている。まるでポットや水差しと同列に置いているかのようだ。
「浴後(身体を拭く裸婦)」:こんなに体に力を入れて、この女性に何があったのだろう。

「草上の二人の浴女」:女性は二人ともこちらを見ていない。見てしまえば、視線をなんとか処理しなければいけなくなるからだと思う。
「メニル=ユベールの屋敷のビリヤード室」:ビリヤード台のカチッとした造形と、画中画が沢山あるマニアックな構図。

これだけの技術を持って、冷静に画を描いた人はなかなかいないだろうと思わせる展覧会であった。なお、美術館のコレクション展も相当いいものがあり、それはまたあらためて紹介したい。

横浜駅方面に歩いて行くが、道が直角でないのと、自動車中心のせいかやたらに立体的な歩道になっており、非常に迷う。おまけに駅構内に食事をとるところが見つからない。妙に明るいみなとみらい地区から、この辺にかけては雰囲気がイマイチだなあ。駅から数分歩いたところで、やっと雑然とした繁華街を発見。良かった。