散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

北海道横断(7)

2011年05月05日 22時37分11秒 | 飲み歩き・北海道内
今日の予報最高気温は5度とあって、夕方になるに従って寒くなってきた。まだ5時前なのだが、何とか開いていた「T」という居酒屋に入ろう。今回は炉端焼き(まあ、焼いただけと言えば焼いただけだ)より、クジラ料理を食べてみようかと思ったのだ。

通しは煮サンマ、燗酒をもらう。



まずはクジラ刺しだ(写真ボケた)。



店主が申し訳なさそうに教えてくれたのだが、TVでは、釧路でちょうどクジラの水揚げがあったというニュースをやっていたのだが、その入荷は遅れているらしいのだ。大体、解体してセリをしてで、1~2日はかかるらしいのだが、さらに今回は放射能調査があるため、もう1日遅れて週末に入るらしい。「放射能は多少検出されて、限度内ってことになんだろうな」という店主予測であった。

ということで、もちろん冷凍で保存されていたものではあるが、味は悪くない。種類はミンククジラだそうである。

続いて、クジラ生姜焼きを注文。今度は甘目の味付けだ。昔の給食を少し思い出すなあ。



昼飯のカツカレースパが効いているので、もう注文は無理だ。酒を飲みつつ店主の話を聞く。今回の震災による津波の様子だとか、昔の釧路沖地震の時の話だとか、釧路の地方選挙事情など。さすがに今シーズンは観光客の入りが悪いそうで、ゴールデンウィークといってもさっぱりらしい(まあ、釧路は寒すぎると思う)。普段は海外の人もかなり店に来るようで、英語圏以外の人たちが来ると、コミュニケーションに困るそうだ。

楽しい店に満足し、ちょっとカクテルを飲んでいこう。釧路はバーが結構あるのだが、さすがに子供の日とあって休みの店も多いようだ。某店に入るが、カクテルバーというよりは、レストランの方に重きを置いているようだった。ギムレット、マンハッタンを飲んで終了。

飲み足りないので、3時間弱かけて帯広に戻る間、一人宴会。







地酒の福司と鮭とば、チーカマでいい気持ちになったが、寝てしまうと新得まで行ってしまったりするので、結構緊張した。本日は列車の乗車時間約5時間、移動距離256.6kmであった。

北海道横断(6)

2011年05月05日 16時53分40秒 | ART
釧路の街には彫刻が沢山ある。それを見つつ、美術館巡りをする。

※ヤナイさんからコメントをいただき、2つの彫刻の作者が判明したので追記してあります。

「未来」。作者の名前はなかった。→作者は中江紀洋。



池田譲「湿原」。



「バードウォッチング」。作者の名前はなし。



幣舞橋の彫刻は余りにも有名だが、本郷新「冬」。



柳原義達「秋」。



「花を持つ天使」。作者名なし。



「松浦武四郎蝦夷地探検像」。アイヌ人の協力を得たらしい。→作者は中野五一。



中江紀洋「地殻交信機」。



ここで、釧路市美術館へ。釧路市美術館ではキャラクターグッズの抽選会があったり(私はシールが当たった)、入場券が絵はがきスタイルだったりと、企画に努力していることが感じられた。展覧会も今年「黒田清輝展」をやるし、大したものである。

■釧路市美術館「世界絵画紀行」。



羽生輝「碧色(トレドにて)」:レンガ色の門の間から、家並みと青い空が見える。
木下勘二「トレドの石橋」:淡い色の風景画。
増田誠「ペタンク」:フランスっぽい題材で、描かれた紳士たちもいかにもフランスである。

モイズ・キスリング「若い婦人の肖像」:遠目に見て一発でキスリングと分かるなあ。
阿部貞夫「樹林」:規則正しい樹の並びが面白い。
西村計雄「阿寒湖」:カラフルだがまだ薄っぺらくない作品。

130円という入場料も特筆ものである。後は館内の彫刻を見ていこう。

下田治「寄生の自由性」。



舟越保武作品(題名なし)。幣舞橋のにそっくり?



二上正司「Whirlwind(旋風)」。



村岡克己「積み木の家」。



原口保「閉ざされて Close my heart(24年の歳月)」。



原口保「地殻変動」。



ここで幣舞橋に戻り、佐藤忠良「夏」。逆光である。



船越保武「春」。



釧路芸術館に向かう。本郷新「釧路の朝」。



釧路港開港100年のモニュメント「出航」。作者名なし。



アルナルド・ポモドーロ(美味しそうだ)の「球」。



■釧路芸術館「コレクション・ギャラリー」
米坂ヒデノリ「殉難」:太平洋炭鉱のガス爆発事故を元に作成されたもの。そういえば、釧路はゴールデンウィーク恒例の産炭地巡りの目的地でもあった。
赤穴宏「根室港夕凪ぎ」:落ち着いた海、対岸の微妙な色合いが良い。
田中良「オホーツク」:約画面の3分の2をしめる、空と雲のダイナミズムがある。

岩橋英遠「彩雲」:久々に見たが、まさに雲のようであり、魚のようでもある。
間島秀徳「UNTITLED No.1(NI)」:黒地に上から下に掛け降りる白い水。かなり魅力的な作品なのだが、残念ながら、千住博っぽい。
田中みぎわ「天国の門」:竜巻にも巨大な人の顔にも見える大スケール作品。
山田泰「春蕾似雷」:ソメイヨシノを下から描いたのだが、良くできた抽象画に見える。



芸術館を出て、大貝滝雄「空高く」。珍しいピンクの大理石作品。



市役所の前かな? 米坂ヒデノリ「啓示」。これはカッコいい。



本間武男「湿原の詩」。



中川伸一「地球」。



釧路の繁華街にも結構な数の彫刻がある。ただし、作者名はないものばかりだ。

「親子」。



「漁の名人」。



「漁師」。さすが漁業の町である。



よし、飲みに行こう。

北海道横断(5)

2011年05月05日 13時19分24秒 | 食べ歩き
さて、まずは昼食を食べよう。釧路といえばザンギ、炉端焼き、釧路ラーメン、魚介類が名物だと思うが、昼となれば「アレ」だろう。名物料理というか、釧路の名物店「I」屋である。13時過ぎだったのだが、かなりの混雑、何とか2階席に座ることができた。

ここで一番有名な料理がスパカツという、鉄板の上にスパゲッティを置き、カツを載せてミートソースをかけたものである。まあ、これだけならば、ありそうで意外とないメニューというだけなのだが、実はボリュームがことのほか凄いのである。ネットでも写真を見かけるが、もう少し年を取ったならば食べるのが困難そうなのだ。

当然スパカツを食べるところなのだが、事前調査していた私にはさらに心ひかれるメニューがあった。そう「カツカレースパ」である。私の好みからすれば、これを行くしかあるまい。ということで、到着したのが下の写真である。



こりゃ凄いボリュームだね。おまけに鉄板でカレーがジュージュー言ってるよ。早速食べてみる。カレーはややマイルドな懐かしい洋食屋さんの味。カツはちょうど良い薄さで、肉は実に柔らかい。そしてやっぱりカレーとスパゲッティは合うなあ。食べ進むうちに、スパゲッティの一部が焼けて、カリカリになる食感もいい。そして予想外なことに、それほど苦しむことなく完食することができた。やっぱり好物は箸が(フォークが)進むね。





スパカツも食べたくはあり、他にもセットメニューの盛り合わせが凄かったりするのだが、満足である。さあ、美術館巡りだ。


北海道横断(4)

2011年05月05日 13時02分59秒 | 旅日記
さて、本日の目的地は釧路だ。私は根室には行ったことがあるのだが、釧路に足を降ろしたことがない。今回の三連休おでかけパスを最大限活用して、行ってみることにした。普段の私は列車の中では本を読んでいることが多いのだが、帯広~釧路間は初めての風景とあって、窓外の景色にくぎ付けである。

池田のワイン城に併設されている観覧車。どうやら動いていないようだった。



珍しい地名「十弗」。字が10ドルに見えるのが、売りらしい。





昭和28年に建てられたらしい、上厚内駅舎。



おお、海が見えてきた。太平洋を見るのはかなり久しぶりだ。



これも珍しい地名「大楽毛」。今、入力して見たのだが、ワープロソフトですぐ変換できるんだ。



釧路の製紙工場が見えてきた。



釧路駅に到着。動物たちがお出迎え。



やけに人がいると思ったら、ノロッコ号が止まっていた。



釧路駅関連では○○周年ラッシュのようだ。まずは花咲線90周年。



釧路~白糠開通110周年。



釧網本線80周年。



ついでにノロッコ号20周年。あれ、今年で22年目か?



駅舎内には帯広~釧路間の寂れ具合が嘘のようなほど人がいる。やっぱり都会だなあ、釧路。釧路駅前に到着。