■「「七都市物語」シェアードワールズ」田中芳樹原案
別作家による競作短編集。元の作品にある何らかの気配が足りない。それはいったい何だろう。
■「グイン・サーガ・ワールド1」天狼プロダクション
栗本薫の「グインサーガ」はけなす人がいるのは分かる。心の中ダダ漏れ小説とか、ヤオイ化したとか言いたくなるのは当然である。でも、本人は大まじめに「大歴史物語」を書こうとしていたように思うんだよね。その観点からすると、この本は全くどうでもいい。傍流の話を好きに書いているがいい。やっぱり「私が本編を完結させてやる!」っていう大馬鹿者しか、続編を書いてはいけないのではないかと思うんだよね。
大体、こういうので死んだ人の跡を継ぐっていうのはほとんど無理で、私が一番成功したと思っている野田昌宏版キャプテンフューチャーでさえ、ちょっと厳しかったもんね。
■「地球移動作戦 上下」山本弘
大質量の天体が地球に接近。このままでは潮汐力の影響で、人類は絶滅する可能性がある。そこで、地球を移動させて影響を回避しようとする作戦が開始された。「妖星ゴラス」を彷彿とさせるバカSFに、科学の力を込めた作品。
■「モップの精は深夜に現れる」近藤史恵
会社や事務所の小さな謎が、清掃員の女の子によって解かれるという短編集。
■「虚夢」薬丸岳
主人公の娘が通り魔殺人に合うが、犯人は心神喪失のため無罪に。しかもその数年後、犯人は社会に復帰しているらしいのだ。当然、犯人を追いかけるストーリーなのだが、このテーマだとどうしようもないくらいやりきれない話になってしまうのが確定なのである。正直、楽しくは読めない。
■「テルムの女帝 ペリーローダン400」マール、フォルツ
ついにテルムの女帝のポジションに人類は到達。しかし、詳しくは401巻で! という感じ。まあ、ついに400巻到達。思えば遠くへ来たもんだ。ちなみに本国では2500巻(日本はドイツ版の2巻を1冊にしているので、1250巻)以上出ているらしい。私はたった今、すべて翻訳されれば2年以内に読破できる。
■「浮かぶ密室」浅川純
本筋に関係のないバブル風味のお飾りと、後出しの事実が非常に読む気持ちをそぐ作品。最後だけ風刺が効いているようにも思うが、別にそんなの求めてはいないのだ。
別作家による競作短編集。元の作品にある何らかの気配が足りない。それはいったい何だろう。
■「グイン・サーガ・ワールド1」天狼プロダクション
栗本薫の「グインサーガ」はけなす人がいるのは分かる。心の中ダダ漏れ小説とか、ヤオイ化したとか言いたくなるのは当然である。でも、本人は大まじめに「大歴史物語」を書こうとしていたように思うんだよね。その観点からすると、この本は全くどうでもいい。傍流の話を好きに書いているがいい。やっぱり「私が本編を完結させてやる!」っていう大馬鹿者しか、続編を書いてはいけないのではないかと思うんだよね。
大体、こういうので死んだ人の跡を継ぐっていうのはほとんど無理で、私が一番成功したと思っている野田昌宏版キャプテンフューチャーでさえ、ちょっと厳しかったもんね。
■「地球移動作戦 上下」山本弘
大質量の天体が地球に接近。このままでは潮汐力の影響で、人類は絶滅する可能性がある。そこで、地球を移動させて影響を回避しようとする作戦が開始された。「妖星ゴラス」を彷彿とさせるバカSFに、科学の力を込めた作品。
■「モップの精は深夜に現れる」近藤史恵
会社や事務所の小さな謎が、清掃員の女の子によって解かれるという短編集。
■「虚夢」薬丸岳
主人公の娘が通り魔殺人に合うが、犯人は心神喪失のため無罪に。しかもその数年後、犯人は社会に復帰しているらしいのだ。当然、犯人を追いかけるストーリーなのだが、このテーマだとどうしようもないくらいやりきれない話になってしまうのが確定なのである。正直、楽しくは読めない。
■「テルムの女帝 ペリーローダン400」マール、フォルツ
ついにテルムの女帝のポジションに人類は到達。しかし、詳しくは401巻で! という感じ。まあ、ついに400巻到達。思えば遠くへ来たもんだ。ちなみに本国では2500巻(日本はドイツ版の2巻を1冊にしているので、1250巻)以上出ているらしい。私はたった今、すべて翻訳されれば2年以内に読破できる。
■「浮かぶ密室」浅川純
本筋に関係のないバブル風味のお飾りと、後出しの事実が非常に読む気持ちをそぐ作品。最後だけ風刺が効いているようにも思うが、別にそんなの求めてはいないのだ。