散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

20111107最近読んだ本

2011年11月07日 22時45分27秒 | 読書
本当に読んでいるのかと聞かれることもあるが、間違いなく読んではいる。但し、かならずしも中身を覚えている訳ではない。

■「転移」中島梓
2009年に亡くなった栗本薫の手記。ある種の超人を失ったことを、あらためて噛みしめる(再読)。

■「乱反射」貫井徳郎
犯罪とは言えないようなルール違反、マナー違反が引き起こした事件とは? 何ともやるせないストーリーだが、私自身は家庭ゴミをコンビニのゴミ箱に捨てたこともないし、犬の糞を放置したこともないし、単なる風邪で救急診療に行ったこともないし、役所の仕事に不毛な反対をしたこともないし、自分の運転で渋滞を起こしたこともない。何もやってないとは言わないが、誰もがこうだと思ってもらっては困る。

以下、図書館の5冊。
■「食べるぞ食べるぞ」今江祥智
京都で出会った男女が、心ひかれながらもただ食べる物語。大人向けのような、子供っぽいような。

■「反自殺クラブ」石田衣良
こういう本が必要な時期もある。

■「刑事病」飯塚訓
元刑事による警察小説。ちょっと格好良すぎるかも。

■「巨石巡礼」
石の形に動物を見出すか、天文観測の後を見出すか興味深い。割れている石には必ず、弁慶や柳生石舟斎、源義家などの豪傑の伝説があるのも面白い。

■「巨大地震と大噴火」伊藤和明
書いてあることは非常に役立つことなのだとは思う。しかし、1993年奥尻沖の地震後に、地震のありそうな場所として、秋田県、東海地方、神奈川県西部を挙げている。しかし、実際にその後起きた巨大地震は神戸と東北沖。科学の徒として残念ではあるが、現時点では地震予知は不可能だということを認めるべきだと思う。もちろん「地震予知を可能にするための研究(不可能かもしれないが)」ということであれば、それはそれで良いと思う。予算が付くかは知らないが。