散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

20111113最近読んだ本

2011年11月13日 21時47分28秒 | 読書
■「鳥はいまどこを飛ぶか」山野浩一
確か早川文庫で持っていたような気がしたのだが、気のせいだったらしい。最近の創元推理の復刊フェアは持っている本ばかりでつまらないのだが、山野の短編集2冊は非常に良かった。

■「鬼平犯科帳2」池波正太郎

■「「恐怖の報酬」日記」恩田陸
ビール大好き、飛行機大嫌い、という日記(再読)。

■「食わせろ!」景山民夫、山藤章二
再読。

■「東京B級グルメ放浪記」鈴木隆祐
この本の元となった文春文庫の「B級グルメシリーズ」が、発端になったような気がする。私も本を読んでは想像を膨らませ、東京に行った時に、そういう店を目指していったものである。

■「メロンの丸かじり」東海林さだお
ビールに枝豆は合わないのでは? 神をも恐れぬ冒涜の説を語る東海林氏。たぬきそばから冷やしたぬきが、きつねそばから冷やしきつねが生まれたのなら、冷やし中華から「温か中華」が生まれても良いじゃないかと、実際に試す東海林氏。底知れぬ人である。

以下、図書館の3冊。
■「ロハス・シティの夜明け」稲本正
とある街を訪問した人が見る、ロハスシティの姿。まずは良い面が表に出てくるが、結局は人間の問題に帰着する。

■「またたび」さくらももこ

■「外人術」佐藤亜紀
思想書のような海外旅行本。やっぱりもう私は外国に行くのやめときます、という感じだ。完全ツアーに組み込まれる程、人間もできてないしな。

20111113ギャラリー巡り 秋の終わり

2011年11月13日 13時35分27秒 | ART
本日は札幌彫刻美術館→宮の森美術館(壁画)の2か所。

■札幌彫刻美術館「西野康造彫刻展-風の形象、空の記憶」。つい行きそびれているうちに、展覧会最終日になってしまった。なぜ行きそびれていたかというと、ひとつは、私の家から彫刻美術館は歩いて行くのが最も適切な行き方なのだが、それなりに距離があるのだ。二日酔いだったりすると、なかなか足が伸びない。

もう一点は創成川公園にある、スノーリングに全く感心しなかったからである。橋というには構造が弱々しすぎて、何だかしっくりこなかったのである。しかし、スノーリングの細い部分はわざと人が譲り合ってコミュニケーションをとるために、ああいう作りにしたらしいし、また彼の作品には素晴らしいものがあるのが、この展覧会で分かった。ぜひ、もっと早く行くべきであったと言っておこう。

「黄昏の縁」:美しいチタン合金の円形ホイール(直径が3メートルはある)が壁にかかり、弧の下部には黒御影石が配置されている、すっきりした作品。
「空の記憶」:展示室の端から端まで、天空にかかる橋のようにも、超大型グライダーの翼のようにも見える彫刻。
「びよくのうか」:これは網目っぽい所と、カーブがトンボの羽を思わせる形だ。

「Going through the Space」:タイトルを見る前から、「これは宇宙船だな」と思ったので、見事に作者とイメージが一致。とは言っても、ごく一般的な宇宙船の形ではない。太陽風を受ける帆のイメージというか、惑星に着陸することのない宇宙船は構造が華奢でも問題ないのである。

「≪気流-風になるとき≫のための習作」:これが素晴らしい傑作だった。ステンレスの細い線で作られた翼のような形が、扇風機の風に羽ばたいている彫刻なのである。扇風機には首を振らせているので、風の強弱を受けて、翼は意外なほどダイナミックな変化を見せる。最初のうちは風に向かう形になっていたのだが、いつしか翼の向きが反転して、追い風を受ける形に変わっていた。

人が立つことによっても風の流れが変わると思うので、ある意味、参加型の彫刻かもしれない。実際はこの彫刻は外に展示されるものであるから、さらに面白い動きをするんだろうなあ。非常にバランスをよく考えて作られたものだし、さらには、1/fゆらぎというか、カオス理論というか、そういう自然現象を想起させるような作品であった。



■宮の森美術館「ギヨム・ボタジ展」壁画。
前回来た時は、まさしく作成開始したばかりといった感じで、一体どうなるのか見当もつかなかったが、壁画はほぼ完成しているようであった。多分、今日、壁画完成記念イベントが行われるので、足場を外せば終了なのだろう。

宮の森美術館のホームページにも作品写真があったので、私も数点掲載しておこう。









この写真では実際の質感までは分からないと思うが、かなり丁寧に描かれた作品だと思う。ど素人の私が言うのもなんだが、ギヨム・ボタジの誠実さとアーティストとしての技量が伝わってきた。

足場を外した本当の完成形を見に来たいとは思っているが、札幌は今日以降、急速に寒くなりそうである。ついに冬の始まりだ。


一人で来るのは寂しい人

2011年11月13日 11時22分58秒 | 食べ歩き
午後は雨かもという予報に基づき、午前中に家を出る。ファミレスのメニューベストテン当て番組を見て、一度は行ってみたいと思っていた「CCS」へ。昼前に着いたのも、混雑していると気まずいからである。

幸い11時過ぎとあって、席はかなり空きがあった。奥の方に案内されると、私以外にも一人客が2名。この辺は「一人で来るなんて、寂しい人なのね席」かも知れない(勘繰りすぎ?)。

一番ベーシックなビーフハンバーグとご飯とみそ汁、漬け物のセットを注文。洋風のセットには、必ずドリンクバーがついて、鬱陶しいからだ。ダラダラ話をする連中ならばさておき、私の場合は基本的には食べたらすぐ店を出るのだ。

待つことしばし、良い音をさせながらハンバーグ到着。たれはおろしポン酢にしてみた。



ご飯類のセット。漬け物、少し寂しいな。味噌汁は切干大根とキノコという、地味な実力者が入っていた。



ハンバーグを切り取り、右側の熱された鉄の部分に(このご時世、しっかりと)焼きつけてから、食べる。おお、結構肉っぽいな。どうやら(調べてみたところ)ビーフ100%らしい。あっさりしたポン酢にしておいてよかった。

この店、他にもパスタもあれば和風膳もあるし、グラスワインは100円なのである。何でもあるなあと思いつつ、そろそろ12時なので、まさしくファミリーと呼ぶにふさわしい人たちを見ながら、店を出た。


→山の手の住宅街に一人佇む。