散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

そして洋酒で締める

2012年09月01日 21時24分22秒 | 飲み歩き・琴似界隈
最後はやはりバーで締めよう。

1杯目は注文がラッシュ気味だったので、クラガンモア・1997・カスクストレングス・14年(M&M)。非常にお得な値段で(何と750円)、カスクのしっかりしたフレーバーが感じられる。



2杯目は「甘酸っぱいショートカクテル」と、マスターお任せ注文。これにキャプテンモルガンプライベートストック+さとうきびシロップ+レモンのカクテルが登場。



さとうきびの甘味が効いて、濃厚なお菓子のような感じ。



締めはハイランドパーク・1991・カスクストレングス・20年(SMWS)。そんなに過激な印象はないハイランドパークだが、これは通常年数のものとは全く別物だ。タイトルは「A cooper's apron on a fishing boat」で、情念爆発の味。もちろん、魚臭い訳ではないので、その辺は心配無用である。



今日も十分やりつくしたので、まだ暑い中ではあるが、この辺で帰ることにしよう。

絶品の魚介スープ煮

2012年09月01日 20時04分04秒 | 飲み歩き・琴似界隈
本日は琴似で夕食。ちょっと時間をつぶす。



そして鮨・懐石の「S」へ。初めての訪問なので、少し緊張。



最初の1品目はとうもろこし豆腐。とうもろこしの甘味を柚皮の酸味で引き締めている。飲み物はあまりの暑さにハイボールだ。



続いて、刺身。写真が酷過ぎて掲載できないが、ソイ、マグロ(中トロ、大トロ)、ボタンエビ。滅多に食べないのだけれども、マグロはいいね。見た目赤身に見えるのだが非常にしっとりと脂が載っていて、多分中トロと言っていいのだろう。それから大トロの方はまた脂の感じが別物のように思える。ソイは身の旨みを引き出した感じ。ボタンエビは頭に入っている身もプリプリで、鮮度の良さがうかがえる。

ここで日本酒に切り替えるしかあるまい。大信州夏吟生原酒(瓶の最後だったので、多めにいただいた)、秋田の山本純米吟醸を飲んだ。

続いて鮎塩焼。今年は別の店で食べた鮎のコンフィも絶品だったが、こちらも素晴らしい。季節的にはもう少し育ち過ぎて大味な感じなのかと思ったが、小ぶりでふっくらした鮎だ。頭からバリバリ食べられて、身と内臓を同時に味わうことができた。



初めて食べる蓼酢もピッタリだ。誰か蓼のリキュールを作らないだろうか。



だだ茶豆を間にはさんで、アワビと賀茂なすの炊き合わせ。アワビのむっちり柔らかい歯ごたえも素晴らしいが、賀茂なすは揚げ浸しにしてあるのだろうか。茄子の甘味と出汁の香りが混然一体。これ、確実に素材を生かすために別々に処理したものだと思う。



次が超絶絶品の魚介スープ煮。私は土瓶蒸しが好きなのであるが、具をダイレクトに楽しむ意味で、こちらの方が上だろう。シマエビ、アサリもいいが、甘鯛を焼いたものがその香りをまとって素晴らしい。



そして鮨。マグロ、鯛、カニ、ホタテ、ウニの五貫セット。赤身、白身、甲殻類、貝、珍味ものと5種類の取り合わせもいいが、特筆すべきは握りのふんわり感だ。真似ごとで出てくるようなセット鮨とは、明らかに違うものである。



最後にしめ鯖を追加して(穴子も食べるべきだった…)、非常に美味しいマンゴーで締める。ちょいと値段は張るので、またすぐとはいかないが、ぜひ再訪したい店である。


ちょいと腹が減ってきたぞ

2012年09月01日 16時58分02秒 | 飲み歩き・大通、札幌界隈
昼食の蕎麦は良かったのだが、ボリューム感はさほどなかった。ということで、札幌駅近くの立ち飲み「S」で小休憩。



今日は結構な量になってしまうセットを避けて、ジンジャーハイボールと牛すじ煮込みにしておいた。



これ、牛すじも旨いのだが、大根が水分をたっぷり含みつつ、味わい深い。

20120901ギャラリー巡り

2012年09月01日 16時47分05秒 | ART
久しぶりのギャラリー巡り。本日は三越→さいとう→スカイホール→4プラ→アリアンス→芸森→CAI02→富士フイルム→大通→道新→時計台→STV→紀伊国屋→大丸→ラルズの15か所。近美に行こうと思ったのだが、時間がなかった。

■三越「亀山裕昭・嘉裕兄弟展」。
亀山嘉裕「百日草」:かなりのリアル度と妙な立体感がある。
亀山嘉裕「夢」:夏の庭を緻密に描いて、どことなく非現実感が漂っている。
亀山裕昭「少年の海」:少し寂れた漁港が、夏の終わりにピッタリだ。

■4丁目プラザ「北海道情報大学 現代美術研究部『リンク展』」。
作者名なし「眠らぬ街」:プラスチックのビル群の間にプラレールの電車を走らせ、壁には自動車の行きかう映像を流した作品。ミラーボールによる光と、かかっている音楽もなんだかしっくりくる。

■芸術の森美術館「福田繁雄大回顧展」。事前に知っていたが、見ての通りの理由で野外美術館は閉館。せっかくの好天にイベントも行われているのに、残念なことである。



私は時間がないので、美術館にまっしぐら。中庭に青い空をバックにダム・ダン・ライさんの「Color Explosion ―色彩爆発―」が展示されている。外の強い光に負けない、展示作品の強力さを感じる。



さて、「福田繁雄展」だが、芸森の美術館がこんなに混雑しているのを久しぶりに見た感じ。特に子供が多くて、一体、親御さんは何を思ってこの展覧会に連れてこようとしたのだろう。

「切手のモナリザ」:多分、この展覧会を代表するイメージの一つだろう。全部、普通切手なのかと思っていたら、ふみの日切手、慶弔切手、年賀切手が含まれていた。福田は切手そのものには、あまり興味がないのだろうか。
「旅にポケット缶」:彼の商業デザインの作品。これが福神漬のポケット缶だったのが、非常に意外。持ち歩いて、普通の漬物として食べられていたのだろうか。それともカレーを食べる時に「やはり、マイ福神漬ですよね」という変わった人がいたのか。
「脳の栄養剤グルタミン錠剤」:頭の働きの悪い人など、なかなかに差別的な表現である。

「北海道拓殖銀行本店看板」:拓銀のマークは、星が上に進み、樹木が大地に根差すイメージで作られたのだとか。ま、消滅したけどね。
「第1回東京国際具象絵画ビエンナーレ展」:特別出展として、シャガール、香月泰男の名前があった。
「円柱鏡に映ったミロのヴィナス」:鏡に映って縦に細長くなったものを再度立体化した作品。何だかホログラムのように見えて、現実感が全くない。

「Self-Defense」:ピサの斜塔を倒さないようにするアイディア集。
「国芳のヴィナス」:ヴィナス像の表面に顔を描く作品。他にはリンカーン、アインシュタイン、ベートーベン、モナリザなど実在、非実在の有名人だらけなのだが、私は「見かけはこわいがとんだいい人だ」が描かれたこの作品が一番だ。
「落ち続ける滝<三次元のエッシャーNo.2」:ある一点から見ると、エッシャー作品が実際に成り立っているように見えるもの。ここは行列ができてしまい、約10分待ちだった。

街中に戻る。怖いくらいの青空だ。



■時計台ギャラリー「向こう側の肖像 河野健展」。家族を静かに描いて、それでいてほのぼの感がない不思議な作品が多い。極めて個人的でもあるはずの題材なのに、対象物を客観的に遠くにつき放しているかのようだ。

■時計台ギャラリー「札幌時計台ギャラリーコレクション展 -版画-」。
浜西勝得「接合”○□△”」:木やパイプのようなものが、布でつながれている図の銅版作品。今後も継続的にコレクション展はやってほしいものだ。

誠実な感じ

2012年09月01日 11時34分34秒 | 食べ歩き
本日はギャラリー巡りの途中、狸小路界隈での昼食。ふらっと蕎麦屋「S」に入って見た。多分、暑かったからだと思う。私は今まで暑さで食欲がなくなったことは一度もないが、暑いものを食べると汗がでてしまう。それを避けようとしたのだろう。

注文したのは白そばと黒そばというのを両方食べられる2色そば。どんなものかというと、まさに見ての通り。



そばのゆで方が非常に丁寧で、白そばが先にゆであがって盛りつけが終了する頃に、黒そばがちょうど茹であがるようにタイミングを計算してやっているようだった。

味は白そばの方はまあノーマル(今は時期的にはどうなんだろう)。黒そばはこれまでにあまり感じたことのない味。甘皮などを挽き込んでいるということなので、その味なのであろう。つゆは薄めで、たっぷりつけるのもいいし、あえて控えめにつけてそばの味わいを優先するのもいいと思う。

10割そばというのもあったので、もう一回はぜひ来てみたい。