散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

東へ西へ(5) 人生模様

2012年09月08日 21時26分47秒 | 飲み歩き・北海道内
さて、本日の締めはもちろん小樽の名バー「A」である。そろそろ暗くなりかけた「はしご通り」を歩く。



し、しかしである。「A」が開いていないのだ…。たまたま隣のスナックからお姉さんが出てきたので、焦って聞いてみると、「あら、普通にやってるわよ。今日はまだ開いてないのね。6時半までには開くんじゃない」とのことで、昨日までは普通に営業していたようだ。少し散歩をして時間をつぶそう。

近くのバー「DF」はなんと45周年。いや、そういえば「A」だって46周年を迎えているはずだ。



ということで近所を一周してきたら、やれやれ無事に開店していた。マスターは知人との打ち合わせがあって、少し遅れたらしい。



さて一杯目は恒例のジンフィズだ。47度のタンカレーを多めに入れるという、過激レシピなのだが、なぜかこの店のカクテルは飲みやすくて美味い。



おかきなどのおつまみ少々。



今日はいろいろなお客さんが来ていて、その人達とマスターの会話を聞いているだけで楽しめた。

1人目のお客さん。自分のお店に出勤する前に、「ビタミンC、たっぷりで」と一杯景気付け。
2人目のお客さん。時々お会いしたことのあるスキンヘッドの男性。現在はどうやら千葉県に住んでいるらしい。この人から電話があった時、マスターがビールとコップを冷凍庫で冷やしていた。こういう細かい所が、心にくい限りだ。

3人目のお客さん。店にタクシーで乗り付け、運転手さんに支えられて店内へ。恐らく病気をして手足が少々動きづらくなっているようだ。椅子に座るのにてこずっているようだったので、あわてて後ろから支えると、マスターにいたく褒められた。
4人目のお客さん。全共闘ロックアウト世代? いやあ、話が合いにくいぜ。

私は2杯目にマンハッタン(竹鶴12年使用)、3杯目にオールドパル(ワイルドターキー8年使用)、4杯目にレディースカクテル(竹鶴12年使用)とウイスキーカクテルで飛ばす。

最後にこれまたウイスキーカクテルで、シャーロックホームズを注文。ジン+バランタイン17年+ドランブイという強烈にして、わずかな甘味があるカクテルだ。マスターが作ると、なぜかこれも飲みやすいね。



3人目のお客さんが無事に帰った後、「私は体を壊したら酒をぷっつりやめようと思っていたのですが、ああいう風に酒が好きで何とか飲んでいるのを見ると、自分も限界まで飲んでみようかという気もしてきました」などと話をして、マスターに見送られて小樽駅へ。



前回の小樽とは一転、とにかく楽しい一日だった。

東へ西へ(4) 焼肉タレスープ

2012年09月08日 18時06分56秒 | 食べ歩き
「小樽・鉄路・写真展」を発見することができず(駅前通りより西側だったのね…)、しばし散策の後、まずは夕食だ。

スタンディングのバールは18時開店なのであきらめて、焼肉の「S」に入って見ることにした。軽く1杯と角ハイボールを注文。焼肉のタレとつぼ漬けのようなものがやって来た。この漬け物、ちょっとピリッとしていて美味いね。



肉の注文はサガリ、白ナンコツ、ホルモンの3品。



サガリは柔らかくていい感じ。白ナンコツは昔てこずった記憶があるのだが、今回は上手くコンガリ焼けて良かった。ホルモンは厚みのないあっさりタイプである。あいの手にキムチもつまもう。しばし、角ハイボールを飲むのを忘れる位、肉に熱中する。



もう一、二品行っても良かったのだが、どうやら大人気店らしく18時頃になるとどんどん客がやってくる。ついに待ち客が出たようなので、一人でスペースを取っていた私は追加注文を断念。

最後にスープをもらうことにした。小樽の焼肉店では残った焼肉タレをそば湯感覚でスープで割って飲むのである。その味はというと、予想の範囲内であるような気もするが、間違いなく美味しい。普通のラーメン屋さんで炒飯についてくるスープに、甘味とコクを追加した感じだ。

恐らく焼肉を食べる時にもう少し薬味(コショウは少しつかって見たが)を足して、変化を付けておくと面白い味になるのではなかろうか。



この店に一人で来る時は、17時入店、18時前には退店するようにしよう。


東へ西へ(3) 小樽へ

2012年09月08日 16時41分20秒 | ART
セラミックアートセンターからバスで野幌駅に戻り、今度は小樽へ移動。約1時間の小旅行である。15時を過ぎているので、まずは小樽美術館へ。市民ギャラリーをちょっと見てから、「阿部典英展」だ。

まずは1階ロビー。つれられてきた小動物。



2階ロビー。帽子をかぶった宇宙人。



前回の近美での展覧会に続いて写真撮影OKだったので、バンバン撮影してみたが、作品紹介は控えめにしておこう。次の写真は、小樽美術館の柱を仲間にした「ネエダンナサンあるいは原風景」である。



美術館の展示スペースの関係上、近美の時のような「オモチャ箱全部ひっくり返しました」という感じはないが、また違った作品に目が行って、楽しい展覧会であった。

「北のさかなたち」:本マス、アナゴ、イシガレイ、カジカ、…と、全64点のスケッチ集。魚好きにはたまらない。
「スルメ」:1954年、初めて油絵具を手にして描いた作品らしい。なぜスルメかというと、出身地の島牧村では大量に取れたイカを子供たちの手でスルメにしていたため、思い出に残っていたようなのだ。
「ネエダンナサンあるいは断・弾・壇」:展示室を狭く感じさせる、デカイ作品である。

続いて、小樽文学館「テレビゲームと文学」。いったいどうやって「文学」と結びつけるのかと思いきや、こう来ましたか。



これは実際の事件記録仕立ての本で、掲載された現場写真等を見て推理をするゲームブックのような本なのだ。私は文庫本になってから買ったので、写真が小さくて「こんな手掛り見えねえよ」状態だったのを思い出す。

そうそう、ゲームブックも一時期流行ったね。私も何冊か買った記憶があるが、どうにも根気がないというか、最後までたどり着けなかったものである。



展示室内の聖剣(多分、発泡スチロール製?)を持ってみた。私はドラゴン戦記系統の話よりも、「風魔の小次郎」を思い出したりして(「な、何ィ、そ、それは黄金剣!」とか)。



テレビゲームに関しては、私はかなり早い時期に足を洗ったので、文学と関連性があるような所までは至らない。ゲームの舞台に世界観が出だしたのって、ゼビウスくらいからなのかなあ? ゼビウスの頃はもうゲームを封印していたからなあ。ちなみに私の思いでのゲーム話はこの辺で。

東へ西へ(2) 野幌へ

2012年09月08日 13時25分11秒 | ART
札幌駅からJRで野幌へ。



野幌駅が新しくなってから初めて来ることになったが、赤を基調にした駅内部のデザインである。レンガのイメージだろうか。



北口と南口が吹き抜けで非常に移動しやすくなったのが嬉しい。昔、出口を間違えて、バスに乗るのに大慌てになったことがあったのだ。



野幌駅南口からバスでセラミックアートセンターへ。



今日の展示は「オールドノリタケ」展である。あまり西洋風陶磁器には興味がないのだが、どんなものだろうか。



「魚絵大小皿セットグレーヴィーソース入れ」:グレーヴィーソースなのに、魚の絵皿。なぜだろう、不思議である。
「薄緑地ラスター彩ウエッジウッド風ボール」:窯変のようなラスター彩が綺麗だ。しかし、ウエッジウッド風というのは、どういう効果があったのだろう。アメリカで受けた(値段も安く)ということなのか。
「インド文様ティーセット」:どうせならオリエンタルに徹した方がいい感じだ。黒とオレンジの色彩に、文様の完成度も高い。

「薩摩風ティーセット」:薩摩風といっても、現代の私には中国風の要素も入って見える。海外で受けそうだ。
「くもの巣盛り上げ花瓶」:デザインチックな葉っぱの間にくもの巣。これは良いと思う。
「赤地金彩デミタスカップ&ソーサー」:内側に網の目のような模様がある。草間彌生風とも言えよう。

「グリーン地金彩デミタスカップ&ソーサー」:こういう色彩&文様系のものが良く見える。
「麻雀牌柄カップ&ソーサー」:これもオリエンタル模様? まあ、トランプ(カード)模様と同じようなものか。

全体的な感想なのだが、ちょっと大時代というか、盛り過ぎで今の私の好みには合いにくいなあという感じだ。特に絵付けは、一昔前の少年・少女向け本の挿絵風というか、妙なオリエンタル&ヨーロピアンテイストなのである。主にアメリカに輸出されていた時代の作品らしいが、どのような感覚で受け止められたのか、気になる所だ。


東へ西へ(1) まずは札幌市内

2012年09月08日 11時10分31秒 | 食べ歩き
今日は9時から所用をすませ、ちょっとだけギャラリー巡り。早くも空腹になって来たのと、今日は移動が多いので食事を取っておくことにしよう。時間が11時前となると、札幌駅北口の「SZ」しかあるまい。

多少蒸し暑いので、白ワイン250ml。



悩んだ末にイカとアンチョビのピザ。少し塩気がきついような気がするが、オリーブオイルをかけたり、タバスコ(邪道?)をかけたりして楽しんでみた。



よし、そろそろ行きますか!