散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

なぜか静岡(11) 静岡のバー2軒

2012年09月13日 21時25分53秒 | 飲み歩き・道外(東京以外)
清水から静岡はJRで3駅とあって、あっという間に到着。もつの後は、やっぱりバーだ。ということで、前日に続いてバー「g」へ。

1杯目は「ちょっと強力目に」とお願いしてミントジュレップ。オールドエズラ12年を使っていただいたので、しっかりしたバーボンの味がする。



昨日、居酒屋の「T」に行き、非常に名店であると共に、今日以降長期休暇に入ると言う話をする。Hさんも静岡に戻ってきてから、営業時間の関係で「T」の良い評判は聞くものの、行けてはいないそうなのだ。

2杯目もウイスキーカクテルをとお願いし、キングスバレイが登場。ウィスキーとブルーキュラソーを使い緑色に仕上げる、なかなか強めのカクテルである。

ここで「大変聞きづらいのですが、静岡でバーをもう一軒というとどちらになるでしょう」とHさんに質問。すると、快く「私でしたら「EN」ですね」と教えてくれた。

ということで、市役所方面に歩き、分かりにくい看板を発見して、バー「EN」へ。



何だか薬局を思わせる(あくまでも雰囲気が)店内、年齢の分かりにくい感じのマスターが迎えてくれた。最初はオーソドックスにジンフィズ。別に作り方をチェックしている訳ではないが、これは間違いなくいい。

2杯目は「あまりドライでなく」といつものようにお願いして、ブードルスのマティーニ。この辺で何となく緊張感も溶け、マスターとの話も弾んできた。九州出身でなぜか静岡で開業したマスターは、非常にもの柔らかな人あたり、でも多分芯は相当強い感じか。店を早く開けている狙いや、酒やカクテルの話も丁寧に教えてくれる。

3杯目に「苦いカクテルが好きなので…」というと、ジン+ガンメルダンスク+マルティニロッソのまさに私好みのカクテルが登場した。カクテルが合計5杯になるので、さすがにこの位にしておこう。

16時に開店する「EN」と17時に開店する「g」があれば、静岡の夜は大丈夫だ。

なぜか静岡(10) もつカレー

2012年09月13日 18時09分06秒 | 飲み歩き・道外(東京以外)
静岡県立美術館から、今度はバスでJRの草薙駅へ。そこからJRに乗って清水へ戻る。


→清水といえば、このお方か。

今回の目的の一つに、清水のB級グルメ、もつカレーを食べるというのがあるのだ。このもつカレー、北海道では全く知られていないと思うのだが、1950年に杉本金重という人が満州でおぼえたカレーを使い、名古屋の土手煮をヒントに考案したものなのだそうである(参考)。

今回はそんな中でも一番の有名店「K」を訪問。込んでいるとか、途中で品切れになるという話も聞いていたので、開店直後に訪問。先客は何名かいるものの、無事、店に入ることができた。まずはビールと、そのもつカレーを行ってみよう。



ほう、こういう感じなのか。早速食べてみると、カレーは食事のカレーというよりは甘味が控え気味で、大人のカレースパイス風味と言った感じだろうか。

食べ方にもいろいろあるようで、後から来たオヤジ1は、もつカレーを5本頼んで、いきなり全部串から外して箸で食べていた。こうするとカレーソースが無駄なく全部食べられるらしい。オヤジ2はタレ味のもつ焼きをカレーに付けたり、カレーもつに唐辛子をかけたり、アレンジし放題で食べていた。もしかすると、味音痴なのかも知れぬ。

これ以外にもタン、ナンコツ、白。



赤(モツの中で白い部分と赤い部分のことだろうか)。



おしんこを頼んで、燗酒に切り替える。





レバとつくね。この2品には非常にうるさい私も満足。特につくねは妙に美味しい。



皮とネギでフィニッシュ。



最初は注文の仕方が良く分からなかったのだが、店の人の反応もいいし、そんなに気を張らずに飲み食いできる名店であった。串ものの他にも、皿盛りのタン、ナンコツなども重量感があって、美味そうだった。



清水駅前に戻ると、美しい夕焼になっていた。よし、静岡へ戻ろう。


なぜか静岡(9) 重厚なる美術館

2012年09月13日 15時40分14秒 | ART
静岡鉄道の県立美術館前という駅に着いたものの、ここから美術館へは上り道で、暑さと共にかなりつらい。途中に彫刻プロムナードというのがあったのだが、つい全部無視してしまった。普通なら、一通り撮影していくんだけどなあ。

美術館では「ユベール・ロベール展」が行われていた。そもそもユベール・ロベールというのが何なのかも知らずに来たのだが、これは「廃墟のユベール」と言われ、古代建築物と現代の人間を合わせて描いた、画家兼デザイナーの展覧会なのであった。



クロード・ロラン「笛を吹く人物のいる牧歌的風景」:ロベール以外にもロラン、フラゴナール、ピラネージ等の作品が何点か出品されていたが、全体的に古典的風景画が多かった。
ジャン=オノレ・フラゴナール「若い熊使い」:ロベールと同時期に学び、作品が混同されたこともあるらしい。
ユベール・ロベール「教会の中の埋葬の場面」:これは富士美術館蔵なので、見た記憶がある。石造りの橋の下で、煮炊きや洗濯をしている庶民の姿が対象的だ。
フランソワ・ブーシェ「石橋のある風景」:これは静岡県立美術館蔵なのだが、なかなかいい作品持ってるね。

収蔵品展では「親子で見て感じる現代アート」というのをやっていた。
草間彌生「最後の晩餐」:テーブルとイスに柔らかい布のトゲを生やした作品。楽しいのか、苦しいのか。やっぱり両方か。

エントランスには名品コーナーがある。
チャールズ・ワーグマン「富士遠望図」:これを描いた人は、ザ・日本人だろう。
モーリス・ド・ヴラマンク「小麦畑と赤い屋根の家」:ヴラマンクにしては赤・黄・緑と色彩が明るい。

また、この美術館の目玉といえば「ロダン館」である。館そのものの立派さもさることながら、収蔵品では国立西洋博物館を上回っているのではないだろうか(見た印象では)。

今回は特別に「やぐらプロジェクト」というのをやっており、ロダンの「地獄の門」の高い部分を間近に鑑賞できるようになっていた。これまで遠目にしか見たことがなかったので、なかなか面白い企画であった。



北海道は札幌、旭川、函館、帯広、釧路と分散せざるを得ないためかもしれないが、静岡県・静岡市の両美術館は非常に立派で、ちょっとした敗北感を感じてしまった。



非常に建物も立派なのである。

なぜか静岡(8) 清水で海鮮

2012年09月13日 13時21分03秒 | 食べ歩き
久能山下からバスで清水駅へ。かつては清水市だったのだが、合併して静岡市になったエリアである。駅は結構立派だ。



そして今どきの駅前には、かならずこういう複合ビルがある。



商店街はこんな感じ。平日とあって、人はそんなにいないかも。



ここへ来る途中のバスで、以前観光バスの案内をしていたおじさんに話しかけられ、北海道から来たと言うとすっかり盛り上がってしまった。そのおじさん推薦の店へ。

ここではちらし丼を食べることにしよう。入っていたのは、めばちまぐろ、かんぱち、やりいか、サーモンとイクラ、玉子焼きである。めばちまぐろは上質な感じ。かんぱちも歯ごたえが相当良い。





その他のものは北海道でも…、という気がするので、もしかするとマグロ丼(トロマグロ丼)の方が良かったかもしれない。どうも単品勝負のものより、バラエティに目がくらんでしまった。

もう一つ残念だったのは、東日本大震災の影響でイルカの水揚げがないらしいのだ。このエリアではイルカを食べると聞いていたので、一度試してみたいと思っていたのだが…。これはしょうがないことである。



少し歩いて、静岡鉄道の新清水駅から電車で県立博物館へと向かう。




なぜか静岡(7) 国宝建築

2012年09月13日 12時02分36秒 | ART
今日は静岡駅前からバスに乗り日本平へ。そこからロープウェーで久能山東照宮へと向かう。



昇りのロープウェーとすれ違う。ガイドさんが乗っているのだが「すれ違うロープウェーのお客さんに手を振って見て下さい。あっ、これが始発なので、向こうには誰も乗ってません!」と一人ボケをかましていた。



久能山東照宮の楼門(重文)に到着。



念のために、杖を持って石段を登る。



おや、家康の手形が残されていた。私の手より少し大きいくらいだが、身長は家康の方が10cm以上低いので、そこそこガッチリした手なのかもしれない。



手水鉢というのがあり、これも重要文化財なのである。いちいち見ていくのが大変だ。



他にも重文はあったのだが、その辺はとりあえず軽めに眺めて、いよいよ国宝である御社殿へ。日光東照宮より古い最古の東照宮建築で、平成22年に国宝に指定されたのである。



50年ごとに塗り替えるらしいのだが、2年前に漆塗りをしたため、非常に新しく綺麗な状態である。



樹齢650年の大蘇鉄を見ながら、家康の墓所へと向かう。



混雑している時は大変な人出らしいのだが(ロープウェー乗り場に「ここまで並んでいる場合、○○分待ちです」と掲示があった)、今日はこの時点で数人しか来ていないので、墓所も静かである。



家康にはそれほど興味がないので、道を戻って久能山東照宮博物館へ。



ここでは家康、秀忠、家光、吉宗、慶喜ゆかりの品々が展示されており、歴史の重みが非常に感じられる。国宝「桐紋絵巻太刀拵」や、目器(昔のメガネ)など珍しいものを見ることができた。

最後に歩いて石畳の参道を下る。振り返ると、さっきまでいたのはとんでもない高い所だった。


なぜか静岡(6) 早朝散歩&朝食

2012年09月13日 09時27分28秒 | 食べ歩き
さて、快適なホテルで一晩過ごし、二日目の朝。5時頃に目が覚めたので、暑くならないうちに早朝散歩をする。静岡駅の南口方面(あまり繁華街ではない方)をぐるっと回って北口へ。駅から見る風景はこんな感じで、都会と言っても過言ではないだろう。



駅の方はこんな感じ。新幹線の通る駅はやはり立派だ。



ホテルの朝食は和洋折衷のバイキング方式。ゆでしらす、わさび漬(実は苦手だ)、青海苔をたっぷり入れた味噌汁。



塩サバ、肉じゃが、ソーセージ、サラダ等。グレープフルーツジュースと梅干で目を覚ます。



それでは今日も暑いけど出かけるか!