散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

なぜか静岡(20) 最後にバー

2012年09月15日 21時20分13秒 | 飲み歩き・道外(東京以外)
やはり静岡最後の夜はバーで締めなくてはなりますまい。ということで、市役所方面へと歩いて、2回目の訪問となる「EN」へ行ってみることにした。



幸い今日も先客は一人とあって、ゆっくりできそうだ。1杯目はウイスキーのソーダ割りを注文すると、アイルオブスカイのソーダ割りが登場した。札幌のバーではあまり見たことのないウイスキーだが、翌日、ショッピングセンターで見かけたので、こちら側では普通にあるのかもしれない。



軽やかながら、モルトの感じもしっかりしている。

2杯目はメニューにあるので、遠慮なくちょっと珍しいバーテンダーというカクテルにしてみよう。これはジン+シェリー+ベルモット+デュボネ+グランマニエという面白いレシピなのだ。バーテンダー氏も「ワイン系これでもか! ですね」と言っていた。

3杯目はこれもメニューにあるのでシャンゼリゼ。ちょっとクラシックなカクテルを押さえてあるのが特徴なのかもしれない。何だか静かに落ち着いた気持ちになってくるね。

さて、いよいよラストは今になって見るとどうしてこれを頼んだのか良く分からないが、アドニスを注文。



すっきりしたシェリーカクテルでフィニッシュだ。今日も楽しい夜だった…

なぜか静岡(19) 大衆居酒屋にて

2012年09月15日 20時06分15秒 | 飲み歩き・道外(東京以外)
いよいよ静岡最後の夜である。いくつかの候補の中から、大衆居酒屋という雰囲気の「K」に入って見ることにした。1階はカウンターが空いていたのだが、既に座っている飲んだくれのおとっつあんみたいな人がちょっと厳しい。迷っていると、2階座敷がまだ入れるとのこと。早速2階へ行ってみる。

今日の暑さに負け、またビールを注文。通しはカニ、クラゲ、ジュンサイなどの酢の物。これはちょっと嬉しい。



まずは刺身から。最初はしめ鯖と活けコチの刺身だ。



このしめ鯖が私史上かなり上位に来る美味さである。これはとにかく最高だ。





コチは予想していた身がしまった感じというよりは、どちらかというと柔らかく味のある感じ。ポン酢にもみじおろしでさっぱりと食べる。

次に静岡定番、黒はんぺん焼きと桜エビかき揚げである。黒はんぺんにはわさび漬が薬味でついてくる。素朴でいい感じ。



桜エビかき揚げは間違いないだろう。塩で食べるのもいいが、ざっくり天つゆにつけるのも美味しい。



酒はもちろん静岡の臥龍梅(清水)、国香(袋井)と攻める。静岡の日本酒? といぶかる人もいるかもしれないが、かの有名な磯自慢があるように、静岡の酒は相当レベルが高いのだ。ここで、カツオのあら煮と渋い所を行こう。最初に心臓らしき所を食べ、それから骨の周りの身をせせる。これは酒の肴にもってこいだ。



締めは焼きおにぎり。こちらも桜エビ、しらすトッピングで香ばしい所が泣かせる。



広い座敷に入れ込みなのがまた楽しい、なかなかいい店であった。よし、最後にバーで締めよう。


なぜか静岡(18) 浜名湖ちらり

2012年09月15日 16時01分04秒 | 旅日記
昼食が終わって、本屋にも立ち寄って、さてこの先どうしよう。そういえば、同僚が「あそこ、いいっすよ」って言っていたな。ということで、浜松からJRで西にさらに3駅、弁天島という所にやって来た。この島がどこにあるかというと…



そう、浜名湖にあるのだ。多分この先、一生来ないような気がして、急に浜名湖を見ておきたくなったのだ。

浜名湖は何となくレジャーのムード漂い、泳いでいる子供たちもいる。「海水浴の方は…」という掲示があったので、湖とは言っても汽水湖なのだろう。



湖を眺め、することもなく30分で駅に戻る。湖の写真はカメラの調子が不調のためアップできない。幸いなことに、次の電車は静岡まで直通で行ける普通電車であった。少しうとうとしながら、静岡に戻る。

なぜか静岡(17) 浜松餃子

2012年09月15日 13時54分22秒 | 食べ歩き
少し歩いてからバスに乗り、浜松駅前に戻る。さて、ここから昼食の店探しなのだが、とにかく暑い。いろいろと探し回った結果、一番の有名店は行列ができており断念。かなり妥協して、駅の飲食店街にある「E」へ。

当然、昼間ということもあって単品注文は難しそう。ということで素直に餃子6個の餃子定食を注文した。そう、浜松市は浜松餃子で有名な街なのである。

写真が美味しそうに撮れなかったのだが、早速餃子から食べる。餃子は肉っぽさがなく、感触としては大部分が野菜と言った感じのあっさり味だ。これなら6個どころではなく、ビールを飲みながら相当行けそうだ。



そして浜松餃子といえば、付け合わせのもやしである。なぜかもやしをゆでたものが添えられていて、合間に食べるのだ。

定食のおまけに肉団子甘酢あんかけも付いてきた。



まあ、初対面としてはこんなものであろう。さて、昼食を食べ終わったところでどうしようか…


なぜか静岡(16) 静岡最大の都市浜松へ

2012年09月15日 12時14分59秒 | ART
静岡4日目。今日は非常に体調良く目が覚めた。窓から外を見ると日の出と共に駅のホームに止まっている新幹線が見える。どうも北海道人は新幹線耐性がないため、見るだけで興奮してしまうようだ。



今日の朝食もそんなに変りばえしないのだが、桜エビとしらすのオムレツというのをその場で作ってもらった。さすがにオムレツの焼き加減は非常に上手い。そして味も美味しい。





今日は浜松へと向かう。静岡-浜松間も普通電車で16駅、距離にして77キロ近くあるので、ちょっとした小旅行になる。そして浜松駅到着。



多くの方が知っているだろうが、浜松市の人口は静岡市と清水市が合併した(他にも合併しているが)現在の静岡市よりもさらに大きい。何だか微妙な2市の関係を感じてしまう私であった。

浜松駅から歩いてすぐの所に遠州鉄道の新浜松駅というのがある。まあ、目的地まで歩いて行けないこともなかったのだが、非常に暑いのと遠州鉄道に乗ってみたいという理由で電車に乗り、遠州病院駅へ。





そこから歩くこと約10分、目的地の浜松市美術館へとやってきた。現在の展覧会は「ナント美術館名品展」という、なかなか渋い展覧会である。まず1階は主に19世紀のフランス絵画展示となる。



カミーユ・コロー「デモクリトスししてアブデラの人々、風景」:フォンテーヌブローの森にデモクリトスと友人のヒポクラテスが描かれた、まさに古典絵画。
シャルル・ル・ルー「春、満潮時のロワール河畔:雷雨の効果」:これは何気なくいい風景画だ。雷雨の雰囲気が良く描けている。
オーギュスト・トゥルムーシュ「手紙」:非常に若く美しい女性が、横向きの立ち姿で手紙を読んでいるところ。

オーギュスト・トゥルムーシュ「レッスン」:若い母が二人の子供に絵本を見せているのだが、母の目と散らばった花が少し怖い。何故か緊張感のある作品。
クロード・モネ「ヴェネチアのゴンドラ」:緑と紫のモヤモヤだけで、水面と舟を描く、まさにモネ。
ジャン=ジュール=アントワーヌ・ルコント・ドゥ・ヌイ「白人奴隷」:イスラムのハーレムに捕らわれた奴隷か。オリエンタリズムの感じられる面白い作品。奴隷の割には小悪魔的、気ままな表情の女性である。

2階は20世紀のフランス絵画である。
ルイ=ヴェルデン・ホーキンス「暖炉」:石造りの建物の裏庭に樹木と叢がある。そして建物の窓にはぼんやりと灯りが。ラファエル前派を思わせる作品。
アンリ・ル・シダネル「日だまりの食卓」:点描の要素のある筆のタッチで日差しがきらめくさまを描いた緻密な作品。
ヴァシリー・カンディンスキー「Schwarzer Raster(黒のグリット)」:小気味良いポップな作品。

エドガー・マクサンス「森の精」:今回の私の一押し。煙の立つ銀の杯を持つ女性、その後ろには幻影だろうか、女性の翼と3人の女性像が描かれている。神秘的な作品。
ラウル・デュフィ「黒い貨物船」:太陽の光を黒で表現。
ジャン・メツアンジェ「魚の静物」:全体的に黒・グレーの中に魚のオレンジ色、ワインボトルのラベルの赤色が効いている。

タマラ・ド・レンピカ「バラ色のキゼット」:一度、見てみたかった画家だ。金髪で真っ白の服・スカート・靴下をはいた少女。しかし生足と手が挑発的である。
シャルル・ラピック「ラ・サルーテ川の日没」:重いものを青、軽いものを赤やオレンジで表現した実験作。
パブロ・ピカソ「青い背景の婦人像」:これだけは、出品予定作の状態が良くなかったらしく、急きょ山形美術館から出品された作品。女性の特徴と言えるバスト、黒と緑の髪の毛、大きな目、ほほと唇の赤がはっきりと出ており、なかなかの作品ではないか。

どちらかというと古典的な絵画が好きな私なのだが、こういう風に連続して見ると19世紀の絵画はやはりつまらなく感じてしまう。近現代の作品が全て好きなわけではもちろんないのだが、こういう表現を知ってしまうと、もう単純に昔に帰ることはできないのだ…。



ということで、次回の展覧会「レーピン展」を非常に見たかった。

帰り道は暑い中ちょっとだけ浜松城址を見て帰る。石垣は400年くらい前のものだそうである。