散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

20090505最近読んだ本

2009年05月05日 12時49分56秒 | 読書
■「犬は勘定に入れません 上下」コニー・ウィリス
どうもこの人の本は合わない。アイディアはいいと思うが、説明不足で読み進めさせられるところが辛い。

■「「世界征服」は可能か?」岡田斗司夫
確かにとんでもない苦労だけをすることになり、メリットが感じられないのが世界征服だろう。以前、仮面ライダーカードに「ショッカーの掟」が書いてあったのをみたことがある。「第○条、悪のためには親兄弟であっても殺す」などともっともらしいことが書いてあるのだが、「遅刻したものは殺す」という条項があって笑えた。悪の組織でこんなに勤勉に働かなければならないのでは、サラリーマンをやった方がよほど楽ではないか。

■「Oton Vol14」
今回はジンギスカン特集。以前にも書いたような気がするが、確かに生ラムというのは美味いものではあるが、ロール肉を時々無性に食べたくなる。

■「dancyu6月号」
餃子とチャーハン特集。私はチャーハンを外食であまり食べない。時々食べたくなるのだが、最初っから最後まで同じ味だと思うと、ためらいが出てしまうのだ。またラーメン・半チャーハンのセットだと、チャーハンの方が作りおきだったりしておざなりなケースが多い。何か良い解決方法はないものだろうか。

■「日本の美術5 240 四天王像」
ラルズの古書市で購入。敦煌の四天王は日本で思い浮かべるものとは全然違う姿だ。日本の四天王でもかなり姿に差異があり、どういう年代順にどういう系列でできたのか、興味深い所だ。

以下、図書館の3冊。
■「日本列島なぞふしぎ旅 北海道・東北」山本鉱太郎
まあいろいろな疑問を取り上げた本。

■「世界遺産を歩く 知床」
大自然のようでありながら、ダムであるとか動物の生息バランス、観光客の環境破壊などの問題は大きいようだ。

■「くたばれ!「東京神話」」白井暢明
言っていることは大変もっともである。北海道は北海道の良さを全然生かしていない。どうやって生かせば良いのかを考えることは非常に難しいことだが。

やはりタイミングは合わず

2009年05月04日 21時24分21秒 | 飲み歩き・すすきの界隈
ギャラリーを巡り終えても16時。今日は時間が余った。暇つぶしにドニチカキップを活用して麻生へ。古本屋をちょっと眺めてさっぽろ駅付近に戻り、今日は焼き肉の「K」へ。

トントロ、牛ロース、カルビ、生ラム、豚カルビ、焼野菜のセットを選択し、ビール、レモンサワーを飲む。いろいろな種類を食べられたので良かった。最後に柚子シャーベットで終了。

少し涼しくなってきた中、南下してすすきののバー「C」へ。ウィスキーソーダ、ジャックローズ、スモーキーマティーニ、アクアビット+チンザノロッソ+カンパリの4杯。ゴールデンウィーク中は久々に札幌に戻ってきた人が来るので、結構忙しいとマスター。私のいる間は落ち着いた状態でよかったよかった。

何となく本日は写真なし。

外出時間の問題

2009年05月04日 13時18分29秒 | 食べ歩き

本日は夕食を外で食べる予定なのだが、見て回るべきギャラリーが少ない。何時に出かければちょうど良いかと悩んだ結果、13時頃に家を出た。祝日のため、行こうと思っていた店が2軒連続休業。結果的に中華の「C」へ。

今日のランチはタンタンメンとサラダだ。気温も少々高めだが、辛いメニューで少し汗をかく。

公共施設評価調書「三岸好太郎美術館」

2009年05月04日 06時31分13秒 | ART
三岸好太郎美術館に行くと「公共施設評価調書」というレターが置いてあり、アンケートを募集しているようであった。どうも公共施設も”評価”という目をくぐらなければならないようである。いくつか気になったところに触れてみたい。

まず、三岸好太郎美術館の利用人数は、以下の通りらしい。
 H16年度 14087人 「大衆の心に生きた画家たち―挿絵の黄金時代」
 H17年度 21234人 「生誕100年記念 三岸節子展」
 H18年度 14454人 「海を渡った洋画家たち―北海道洋行事情」
 H19年度 15510人 「ジョルジュ・ルオーと三岸好太郎」
 H20年度 16500人 「鳥海青児と三岸好太郎」

後ろにつけた展覧会名は、この年度で一番目玉だったと私が勝手に選んだものだ。これは美術館の公式HPを見たのだが、どうも最近は特別展毎の入場者数も集計もしていないようで、こちらも気になるところだ。

ここ5年間では「三岸節子展」が好評だったようだが、H20年度は特別展よりも「おばけのマールとちいさなびじゅつかん」が好評だったかもしれない。小中学生の入館者が増加傾向にあるらしいのだ。

で、この入場者数は多いのか少ないのか。別項で北海道立文学館についても述べるが、三岸好太郎美術館の入場者数は文学館にはるかに及ばない。また、私が行ったこともないのに比較対象として申し訳ないが、北海道立北方民族博物館の入場者数よりもはるかに少ない(周辺人口の違いがあるのに、だ)。

これを単純に見ると美術館の存在意義に疑問を抱きそうになってしまい、「調書」にも「近代美術館への統合について検討すること」と知事評価が書かれてしまっている。私は今、打開策を持たないのであるが、もう少し何とかしてみたいと思うものである。

公共施設評価調書「北海道立文学館」

2009年05月04日 05時49分48秒 | ART
さて、北海道立文学館の利用人数は、以下の通りらしい。
 H16年度 27020人
 H17年度 21963人
 H18年度 22868人
 H19年度 34019人
 H20年度 29300人

特別展の目玉が何か分かりにくいのだが、H19年度は「船山滋生の彫刻と挿画」「太宰治の青春」「目で識(し)る川柳250年」「新発見!100年前の児童雑誌」あたりだろうか。私は”文学”にまったく興味がないのだが、太宰治あたりが入場者増加の要因かもしれない。

それはさておき、この入場者数は「三岸好太郎美術館」よりははるかに多いのである。私の好みからはちょっと信じられないのだが、世の中には”文学”好きが多いらしい。ただし北海道の負担金は三岸:7700万円、文学館:2億500万円であるから、費用対効果という側面からは何とも言えないところがある。

怪しいのが「指定管理などに係る利用料金収入」では三岸:680万円、文学館:400万円となっていることだ。この収入が何を含んでいるのかいま一つ分からないが、これらの数字から入場者数一人当たりの収入を求めると、三岸:415円、文学館:138円となる。これはどう見ても、利用者の数え方が違うのではないかと思ってしまう。

私がアンケートで文学館に対して述べたのは、もう少しコマーシャルを考えてはどうかということだ。実は現在の常設展「特集「フロンティア」」はかなりおもしろかったのだが、かなり立派なリーフレットが作成されていることにしばらく気がつかなかった。札幌市中心部では全く見かけず、会期が始まりしばらくたってから彫刻美術館で入手したのである。これをもう少し何とかする気はないのかと思う。

正直「文学館に対する社会的ニーズは増加してきている」と状況評価を書いているのが信じられないが、簡単になくして良い施設だとも思っていない。

***
話は変わるが、旭川美術館の入場者数は、
 H19年度 59236人
 H20年度 172784人

なのだ。H20年度は「エッシャー展」「大三国志展」のおかげかな? 入場者が多ければ良いというわけでもないが、美術館をきちんと存続させるためには必要なことであると思う。

***
くだらない感想ばかりで、きちんと文化行政の在り方を論ずるところまで行かなくてお恥ずかしい。

20090503ギャラリー巡り

2009年05月03日 15時44分03秒 | ART
本日は三岸好太郎美術館→テンポラリースペース→北大総合博物館→紀伊国屋→文学館の5か所。

■三岸好太郎美術館「音楽のある美術館」。大体いつもと同じ展示であるが、久しぶりに「オーケストラ」の裏側にある「悪魔」が登場した。良く見ると愛嬌があるようにも見える、悪魔の姿である。

それから「オーケストラ」はもう一枚宮城県立美術館にあるのは知っていたのだが、「新交響楽団」という類似テーマの作品がもう一枚あったらしい。1933年作の100~200号の大作で、第二次世界大戦で消失したらしく、白黒のパネル図像だけがあった。

今年も三岸美術館ではスタンプラリーをやるようだ。


→展示室の隅にマールが。


→マールの足跡らしい。


→知事公館の敷地を通って地下鉄の駅へ。

■テンポラリースペース「熊谷榧展「北の山と人」」。熊谷守一の画風との類似性も若干感じさせるが、登山に関する絵画が展示されている。

■北海道大学総合博物館「支笏火山と私たちのくらし」。私は千歳で生まれたので、興味深く見ることができた。とにかく千歳市というのは、火山に起因する軽石が沢山ある街なのである。

支笏湖よもやま話として、面白い記述があった。北限の不凍湖として有名な支笏湖であるのだが、有珠山が噴火した翌年には全面凍結するという話があるらしいのだ。1909年以降の記録しかないのだが、それを見ると確かに関連性があるように思える。こういう話を子供のころにしてもらえると、地学にも興味を持ったかもしれない。

■北海道立文学館「特集「フロンティア」」。北海道電力の広報誌「フロンティア」を特集した展覧会。予想以上に面白かった。

まず、主な寄稿者で生原稿が展示されていたのが(私の趣味で紹介するため、他にもっと有名作家多数あり)、星新一、松樹路人、三岸節子、佐藤忠良、山内壮夫、米坂ヒデノリといったところ。私は生原稿に一般的に興味を持たないが、さすがに星新一は気になる。ハキハキした中学生のような字からは、「分かりやすさ」を大事にした星新一らしさが伝わってくる。

挿画が展示されていたのは、一木万寿三、小野州一、山内壮夫、富永一朗、赤塚不二夫、久保守、松島正幸など。赤塚不二夫の生原稿にはホワイトで修正したり、効果をつけているところがあり、興味深いところだろう。

その他、最終号の表紙絵が野田弘志であったり、佐藤忠良の文章が美術に関してではなく「北海道の味」というタイトルであったり、いくつも興味深い点があった。実は広報誌はガラスケースに入っているだけではなく、手に取って読むことができるように全号1冊用意されているのである。手に取れるようにしたのは、実に英断であると思う。おかげで内容をみることができたが、全部1冊にして再巻してもらえないだろうか、と思った(権利関係がとても面倒なのだろう)。


20090503最近読んだ本

2009年05月03日 06時14分09秒 | 読書
以下、図書館の7冊。
■「すぐわかる楽しい江戸の浮世絵」辻惟雄、浅野秀剛、田辺昌子、湯浅淑子
浮世絵が江戸時代にどのように扱われていたかという本。必ずしも芸術作品ではなかった訳である。

■「ロセッティとラファエル前派」松下由里
ロセッティの描く女性は男顔なのでどうにも好きになれないのだが、ラファエル前派は一度じっくり見てみたい。バーンジョーンズの無駄に美しい象徴性は、音楽で言うとプログレに通じるものがあるという感じだ。

■「クリムトとウィーン」木島俊介
20代のクリムトの作品はなんだかアングルっぽい。風景画も含め、見たことのない作風の画がまだたくさんある事を知った。芸森の「クリムト、シーレ ウィーン世紀末展」が楽しみだ。

■「北海道はよみがえるか」日本経済新聞社
2000年に出版された本だが、その時と比べて活気があるようなないような。

■「赤字で町はつぶれない」丸谷金保
池田町のワイン事業を立ち上げた町長の自伝。ここまでやりきった(プロジェクトXに取り上げられたらしい)なら、本を書いてもOKか。
→ちなみに私は「プロジェクトX」の価値観には多分ついていけない。

■「釧路町並み今・昔」永田秀郎
私が釧路に行く前に町が衰退しきってしまいそうだ。

■「原寸大日本の仏像 奈良編」
長谷寺の十一面観音を見てみたい。木像で10メートル以上の高さがあるとは、知らなかった。

脳がやられる

2009年05月02日 20時11分41秒 | 食べ歩き
今日は二十四軒のビストロ「PE」へ。夜来るのは久しぶりだ。白ワインにつき出しの生ハムをつまんで、まず前菜は鶏白レバーのムースミルフィーユ仕立てだ。滑らかなムースで食べやすいが、レバーの風味が効いている。

次に今日のメインは骨付き子羊のグリエソースペルシャードとしてみた。いい具合に火を通して落ち着かせた肉は豪快な盛り付けだ。子羊にジャガイモ、カブ、アスパラの脇役陣がしっかりとボリューム感を出している。

子羊は肩ロースとスペアリブ。骨際の肉がおいしい。ソースは赤ワインのソースだが、あまり重厚すぎず、それでいてコクがある。飲み物はもちろん赤ワインに切り替え、これがピタリとくるなあ。

最後に練乳のソルベと洋ナシのリキュール。普通に「美味しいなあ」というのを超えて、甘みとコクのせいか脳がとろけるように満足する。いや、本当においしいのよこれが。

少し夜風に吹かれて帰宅。

20090502最近読んだ本

2009年05月02日 17時39分52秒 | 読書
■「食をめぐる旅」銀色夏生
編集者二人と様々な食事処を回るが、残念ながら3名中2名が小食。さらに酒で記憶が無くなる人たち。読み物としては面白い。

■「全文掲載」いとうせいこう
時代の事を思いっきり書くと、しばらくたって目も当てられなくなるという例である。ただし、湾岸戦争への言及は異論があるとしても内容がある(再読)。

■「郷土料理とおいしい旅16 兵庫南部・岡山・広島・山口南部」
いつか岡山に行く予定。

以下、図書館の4冊。
■「東京サイハテ観光」中野純、中里和人
あまりにサイハテのため、北海道人の私にはピンとこない。新橋ガード下くらいかな。

■「銀座・日本橋」藪野健、井上明久、佐藤洋一、山崎敏夫
この辺の町並みは本当に面白いのだ。超有名店から地味な店までとにかくいろいろある。

■「JR全線全駅下車の旅」横見浩彦
”鉄”でない人も何か感じるに違いない。常人が想像もしない「全駅下車」という壮大な計画を達成した話である。

■「日本美術の二○世紀」山下裕二
時代とともに評価の変わった画家や画に関する話。等伯や若冲、雪舟の評価もかなり変わっているようだ。

20090502ギャラリー巡り

2009年05月02日 15時59分58秒 | ART
今日はなかなか行けない宮の森美術館→彫刻美術館→ギャラリー山の手の3か所。

■札幌宮の森美術館「野村佐紀子写真展」。写真にアートの文脈を見いだせる人はさておき、そうでない私にとっては「見づらいっす!」の一言が正直な気持ちだ。抽象画に対して「何が書いてあるのか分からん」という文句とは違うのだ。物理的に良く見えない、しかも見たところで何があるとも言い切れない写真展は辛い。

■札幌彫刻美術館「札幌第二中学の絆展」。同窓である本郷新、山内壮夫、佐藤忠良、本田明二の展覧会。3人の女性像である本郷新「レッスン」、同じ女性像でありながらデフォルメされた山内壮夫「三人の娘たち」、ほぼ抽象となった本田明二「家族」のように、類似テーマの作品が並んで展示されている。

本田明二「マント-立つ」の近くに、本郷新の「花束」。これまたマントのようなデザイン化された服を着た女性の彫刻である。展示の対比が面白い展覧会であった。



■ギャラリー山の手「藤倉英幸はり絵新作展」。閉廊まじかとなった山の手ギャラリーにも今のうちに行っておこう。JR北海道の社内月刊誌で表紙のイラストをずっと手がけてきた人の作品展だ。紙を切り、その紙に微妙な彩色をして北海道の風景画を作成しているのだ。



おそらくここに足を運ぶのは最後かも知れない。

美唄の味 おまけ

2009年05月02日 12時54分36秒 | 食べ歩き
美唄の旅の中で角屋の焼そばを食べた話を書いたが、後になって別に復刻版がでていることに気がついた。そこで、帰り際に復刻版焼そばも購入した。見た目は麺の太さと下味としてついているソースの色合いがわずかに違うようだ。

翌日になってからその焼そばを食べてみた。ただし、今回は直接ではなく炒めてからである。ちょうどもやし・キャベツ等があったので、それを入れて、そうなると味が薄くなるのでウスターソースで味付けをしてみた。

結果として非常においしかったのだが、復刻版でないやつとは全然違う食べ方をしてしまったので、いったいどう違うのかはわからなかった。

旧産炭地の旅ファイナル 美唄4

2009年05月01日 20時17分31秒 | 飲み歩き・北海道内
さて、最後に美唄で一杯やって帰るとなれば、焼鳥屋だろう。札幌にも店がある「F」美唄本店に行ってみることにした。まずはビール、ささみ(刺身)、もつを注文。札幌市内の同店より2割くらい値段が安いかな? 美唄、岩見沢、室蘭などの焼鳥タウンではどこもそうだが、店に来る客だけではなく電話注文のために焼鳥を焼きっぱなしのようだ。

ささみはもちろん新鮮で甘みが感じられる。もつはしっかりした歯ごたえだが硬すぎず良い感じだ。





続いてつくねと鳥せい。つくねは素朴で手作り感がある。鳥せいはもちろん美味しいのだが、もつの複雑な味わいを知ってしまうとやや単純にすぎるかも知れない。



さらにしし唐、ネギの野菜類をはさんで、タン、ポンポチ。ポンポチはかなり大きめでしっかりした歯ごたえだ。





そして空知焼鳥ゾーンでは最後に欠かせないかけそばを食べよう。シンプルで何も入っていないのだが、出汁を鶏肉で取っているため、甘い脂の味わいがするのだ。締めにはもってこいのメニューだ。



以上で満腹になった。ここはかなりの有名店だが、お店の方の物腰も柔らかいし、気分よく飲める店だ。後は美唄~岩見沢、さらに琴似へとJRで移動。日中は軽く汗ばむほどの気温であったが、帰りの駅ホームは息が白くなるほどの涼しさであった。

旧産炭地の旅を終えて、来年以降のゴールデンウィークはどうしようかと思うのであった。一日散歩切符を使ってまだ行ったことのない美瑛・様似あたりに行ってみることにしようか…

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過去の旧産炭地の旅。

2008三笠

2007芦別赤平

2006夕張

2005歌志内