散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

スペシャルな味

2010年03月13日 11時28分43秒 | 食べ歩き
先日「札幌駅付近だったら、どこでラーメンを食べるか」と聞かれ、久々に思い出したのが「I」である。ということで行ってみたのだが、同じフロアにあった蕎麦屋さんが閉店しているし、ビル全体が何だか寂しい(土曜日のオフィスビルだからではあるが)。

せっかくなので、贅沢にスペシャルラーメンを食べよう。最近、7~800円のラーメンも当たり前になってきたが、これは何と1050円。相当高いともいえる。

見た目はとにかく黒い。この黒さは醤油ではなく、ラードを焦がしたものなのだそうだが、味付けはもちろんそれほど脂っこくはない。



まず麺を一口。ちょうど良いゆで加減である。スープはというと、脂が熱を封じ込めているせいで、見た目はそうでもないのだが実に熱い。また温度が下がりにくいというのが特徴でもある。このラーメンは具に特徴があって、ひき肉、チャーシュー、メンマ、もやしの一般的具に加え、ホタテ、ツブ、ムール貝?、アサリ、イカと海鮮軍団が海の風味を醸し出すのである。

最近流行のダブルスープという訳ではないのだが、海産物系の出汁も加わった、個性的にしてなかなかできたラーメンである。かなり昔から続く味だが、ビルの逆風にも負けずに頑張ってほしいと思う。またいつか私も食べたくなって来るはずだ。


反省

2010年03月12日 20時04分29秒 | 飲み歩き・大通、札幌界隈
あまり大量ではないとはいえ、4日連続飲みに行ってしまった。それも全て一人である。自閉&アルコール中毒というか(←傾向を例えているのであって、病気を揶揄しているものではありません)。

今日は創成川東の「R」だ。1杯目割りといつもの角ハイボール。2杯目はジェイムソン+レモン+ビタース+コアントロー+砂糖の甘酸っぱいカクテル。

3杯目は「ぺルノーないですか」と先日のことを思い出して聞いてみたところ、無いとのこと。うーん、アニス系の酒は飲む人を選ぶからなあ。好きな人は好きなのだが。よし、もう一杯ウィスキーでと注文すると、フェイマスグラウス+ビタース+オレンジ+レモン+カンパリの甘苦いカクテル。果汁も結構入っているが、カンパリがじんわり効いている。

果汁も多めだったので、あまり酔っ払いすぎないで良かった。来週は週末に一つ飲み会があるので、なるべく自制していこう。あ、でも一つ、キツイ打ち合わせがあるんだった…。

20100311念願の店

2010年03月11日 19時52分17秒 | 食べ歩き
諸事情により、飲みに行くことになった。突然なので以前から行ってみたいなあと思っていた、電車通りそばの「NA」へ行こう。

まずはグランポレール北海道ケルナー白を注文。通しは大根とうずら卵の煮物。ワインはワイングラスを使わずコップにさっと継がれ、カジュアルな感じ。通しの煮物でまずは空腹を落ち着ける。



食べ物は道産豚のレバーパテ。私は何と言ってもパテが好きなのだ。これは食べやすく、美味しい。



ワインは富良野ワイン赤を追加して、トリッパとレンズ豆のカレー煮込みを注文。



おー、これは美味しい。カレー風味が大好きな私だが、トリッパ(内臓)はいろいろな部位が入っており、臭みはなく、食べ応えのある感じ。レンズ豆も全体にとろみをつけ、トリッパとの相性も素晴らしい。

最後にマールドキザンを飲む。これは山梨県の機山ワイナリーから出荷された、マール(ワインの搾りカスを蒸留したブランデー)なのである。値段は安いが、なかなかの出来だと思う。アルコール度数が40度なので、酒に強い人のみじっくり味わってほしい。



気軽で料理もいける、なかなかの店だった。少し大通から西側なのだが、また来る機会があると思う。


20100311最近読んだ本

2010年03月11日 07時59分32秒 | 読書
■「ゆっくりと南へ」草上仁
1億年かけて南極へと移動するスローモーな動物の目的は何か(再読)。

■「市長、お電話です」草上仁
メールコミュニケーションが主流になり、電話の利用が忘れさられた時代。突然、市長室にかかってきた電話は誰からのものなのか(再読)。

■「スーパーサラリーマン」草上仁
収録11編と、個々の話は短め。

■「江路村博士のスーパーダイエット」草上仁
原理的に完成されたダイエット方法に人間の体は耐えられるのか(再読)。

■「dancyu4月号」
40歳からのラーメン特集。確かに私ももう濃厚なラーメンを食べようとはあまり思わない。札幌で醤油・脂控えめ・ニンニク無し・炒め野菜無しの美味しいラーメン屋さんがあれば、知りたいものだ(何軒かはある)。

■「お父さんの会社」草上仁
サラリーマンの主人公は自宅でも「会社ゲーム」に熱中している。しかし、ゲーム内でしたはずの仕事の成果が、現実社会に流出しているのではないかという疑問が。サラリーマンゲーム仲間たちが調査に立ち上がる(再読)。

以下、図書館の2冊。
■「昭和に学ぶエコ生活」市橋芳則
昭和と言っても私の生まれる前の生活である。高度成長期以降は、大幅にライフスタイルが変わったことを感じさせる。

■「ものづくり屋の魂」吉野寛治
メッキを中心とした表面加工メーカーの社長が書いた本。社長としての考え方や、会社のあり方をはっきり書いており、これはこれで面白い。しかし、社員の人が読んでどう思ったのかは分からない。

ぺルノー

2010年03月10日 19時27分14秒 | 飲み歩き・すすきの界隈
本日は会議の後、すすきののバー「C」へ。

1杯目はウィスキーソーダ、2杯目はヨコハマ。ヨコハマを飲んでいて、ぺルノーの香りがやはり良い。3杯目は何かぺルノー入りのカクテルを作ってもらおう。

登場したのはディタ+ぺルノー+トニックウォーター+ブルーキュラソーの珍しいカクテル。これはエンジェルループという名前らしいのだが、フロートしたぺルノーのもやもや(水と合わせると白濁するのだ)が、天使の輪を思わせる。また、雲間から太陽の光が射す様も、エンジェルループというらしい。

普段ディタなど飲まない私であるが、ぺルノーとの相性の良さが良い。今、自分のブログを検索してみると、以前にもディタ+ぺルノーのカクテルに感心しているので、これは出会いものなのかもしれない。

ということで、機嫌良く帰宅。

珍しくJR移動

2010年03月09日 19時31分49秒 | 飲み歩き・琴似界隈

本日は新さっぽろから珍しくJRで移動。非常に混雑しているイメージがあったのだが、新さっぽろ~札幌は特急仕様の座席に座ることができ、札幌~琴似は乗車6分なので割とスムーズに移動できた。

ということで、琴似のバー「D」へ。1杯目は新入荷から目に付いた「スモークヘッド(アードベッグ)」を飲む。熟成年数と値段の割には、非常に良くできたウィスキーだ。度数も控えめのため、甘味があって飲みやすい。

2杯目はアクアビット+ライム+ミント+抹茶リキュールのカクテル。アクアビットの香りとミントの相性は良い。実は言われても分からなかったのだが、抹茶の風味が一つ加わっているのだろう。これは面白いカクテルだ。

3杯目は軽井沢・1990・カスクストレングス・19年・シェリーカスク。今月3種類の日本のウィスキーが入荷している中から、迷った上の選択だ。これは甘味があって、革っぽい感じもする上等の味だ。いや、軽井沢ってこんなに良いウィスキーを出していたっけ。

最後にサンテティエンヌ・エクストラヴィユ-・スモークヘッドフィニッシュ。これはウィスキー樽で熟成させたラム酒である。香りはウィスキー、味の特有の甘さはラムという、これまた上質のラムだ。

今日は手が出なかったが、羽生のミズナラカスクも飲んでみたいものである。

20100308最近読んだ本

2010年03月08日 20時25分43秒 | 読書
■「お喋りセッション」草上仁
人間通しの普通の会話がなくなり、スペシャリストだけの専門芸になってしまった時代。そんな時代の夫婦間のコミュニケーションはどうあるのか(再読)。

以下、図書館の7冊。
■「プレミアムワイン入門」弘兼憲史
ワインにどうも真剣に取り組めないのは、酔っ払うためにはコストパフォーマンスが悪すぎるせいなのだろうか。挿入マンガは「島耕作」かな? 結構ワインを飲んでいるシーンが多い模様。

■「スローライフなおじさんの台所」音羽健
離婚して仕事をしつつ、家事をやらざるを得なくなってしまった人の書いた本。私自身は、掃除がどうも苦手である。

■「それぞれの働く理由」あわやのぶこ
サントリーで働く7人の女性。ものすごく真面目な話ばかりである。

■「食卓のこころ」山本ふみこ
非常に年配の女性の描いた本かと思っていたが、書いた時点では現在の私と同じ年なのである。

■「リカちゃん生まれます」小島康宏
初代リカちゃん開発担当者の書いた開発秘話。私も理由があって、リカちゃん人形には結構接点があるのだ(ドールマニアとかではない)。

■「トウキビ」金繁美由紀
フリーライターの農業体験記。肉体的にはもちろん精神的にもかなりヘビーである。とはいっても、私の仕事にフリーライターの人が来たら、多分耐えられなくて倒れると思う。いかなる仕事でも、やっぱり厳しいことは厳しいのだ。

■「もし僕らのことばがウィスキーであったなら」村上春樹
おっと再読であった。アイラ島のレストランでは、シングルモルトが400種類あり、結構料理も旨いとか。言ってみたいものである。

20100307最近読んだ本

2010年03月07日 21時11分14秒 | 読書
■「無重力でも快適」草上仁
星新一が解説を書いているのが何とも懐かしい(再読)。

■「時間不動産」草上仁
煙草を吸わなければ周りから白い目で見られる世界、犯罪を犯したい人の事前服役制度のある世界。思考実験はSFの楽しみの一つである(再読)。

■「かれはロボット」草上仁
当然のことながら、アシモフの3原則に則ったロボットが登場。果たして人を気づ付けずにセールスマンが勤まるのか(再読)。

■「最後のコルトン人 ペリーローダン372」クナイフェル、フランシス
公会議の謎の創始者がついに登場。恐るべき力を持つが、あっという間に死亡。一体なんだったのだ。

■「吉田初三郎の鳥瞰図を読む」堀田典裕
いやあ、残念ながら鳥瞰図が細かすぎて、良く見えない。

■「プラスティックのしゃれこうべ」草上仁
全ての事柄が予約されていないと受け付けられない世界。主人公の自動予約装置が故障しているとどうなるのか。タイムカプセルは未来でどんな扱われ方をしているのか。気のきいたアイディアの短編集(再読)。

■「ウォッチャー」草上仁
知的生命体の進化を見極めるウォッチャー。A・C・クラークの雰囲気を醸し出す名作である(再読)。

■「ラッキーカード」草上仁
幸運を引き寄せる(または使う)と減点、不運が降りかかると加点されるというラッキーカード。主人公のラッキーポイントが突然ゼロになるが、この後どうなるの(再読)。

今日はまだしもまともな日曜日

2010年03月07日 13時39分06秒 | 食べ歩き
先週の日曜日はだらけてダメダメだったが、今週は少し活動。昼飯を食べに出たところ、行こうと思っていた店は休みであった。不定休のようなので、いずれまた挑戦しよう。次の候補はと、琴似本通りを歩いて、インド料理「BB」へ。

日曜日はお得なランチが無いのが難点だが…、と少々思いつつ、カレーが2種類選べるセットにした。これも2種類選ぶのが良いか、1種類をガツンと食べるのが良いか、いつも悩んでしまうのであるが…

写真はラムカレーとターメリックライス。



次の写真がキーマカレーと、手前はみじん切り野菜のコールスロー。



中央部にナンがあるが、結構なボリュームである。カレーは中辛にしたが、好みからするともう少し辛くても良いかな。脂っぽさはなく、割と食べやすいカレーであった。1品料理が結構あるし、グラスワインが290円だし、夜に来るのもありかと思う。


→この店がオープンする前の中華料理店も悪くなかったのだが…

この後、床屋さんに行って(楢原武正の作品を見せてもらった)、図書館に行って帰宅。「まともな」日曜日と言っても、この程度のことだ。

20100306ギャラリー巡り

2010年03月06日 15時28分14秒 | ART
本日は紀伊国屋→ギャラリーエッセ→大同→たぴお→時計台→さいとう→スカイホール→CAI02の8か所。どうも体がだるくて、近場のみで挫折。地下鉄も2回しか乗らなかったため、ドニチカ切符の元が取れなかった。

■紀伊国屋「北海道のうつわびと展21」。結構、買っている人がいた。陶芸のいわゆる個展ではそんなに売れているのを見かけたことがないのだが、場所が良いのか、値段がお手頃なのか。

■ギャラリーエッセ「道都大学彫刻ゼミ展」。
児玉陽美:当たり前のようで、少し変な平面作品。気になる作品を作る人だ。
近藤一樹「切断」:赤茶色の足の形が、縦にスライスされている。
西村洋平「feels 「Distorsion」」:鋼材で円筒形(途中から歪んでいる)を作ったもの。シンプルにして、面白い形。
中田三由希「ほころびる」:針金を球形にし、モビールのようにつるしたり、ギャラリーの窓際に配置したり。軽みが感じられる。

■時計台ギャラリー「行動展北海道地区作家展」。
石川潤「呼吸Ⅰ」:かすかな青と赤をのせた、黒いトゲ。これをいきなり見せられるとどう思うか分らないが、ずっと見てきた人にとっては、チャレンジの一つと感じられるだろう。
同「呼吸Ⅱ」:トゲで作られる”穴”が、大きくカーブして今までに見たことのない形を取った。傷のようにも見えるし、生命の形のようにも見える。

■スカイホール「ACRYL AWARD 2009」。
西村陽奈「橙の流れ」:キツネザル(?)、金魚、花等を紋章チックに配置した作品。完成度が一番高かったと思う。

■CAI02「大黒淳一 音の彫刻展」。壁際には足元のスピーカの音が伝わり、おはじきサイズの鏡が振動する作品。室中央には、天井からスピーカを宙づりにして、振動で釣り糸を振動させている。もう一つのスピーカからは、水音と鳥の声。指向性が高いものらしく、特定の方向でないと、音は聞こえにくい。タイトル通り、音を形にして見せる展覧会というところか。

「ふたり木版展」。
佐藤郁「増殖」:黒い紙に白いインク(凹版)で、はてしなく茸を描いたもの。図形も面白いし、良く見るとインクの立体感も面白い。
三上理恵「藍」:不定形な版にいろいろな模様を作り、紙の上に重ねずりしたもの。藍色の色の濃淡・違いが良く分かる。また、版の方もそのまま壁に展示してあるのだ。

木版展の方は6日までで、見ることができて良かった。今日のCAI02は結構お勧めである。

やりすぎた…

2010年03月05日 23時42分32秒 | 飲み歩き・すすきの界隈
また今日もやりすぎてしまった話だ。以前一緒に仕事をしており、名古屋に転勤した人が久々に来札。すすきのの「O」に飲みに行った。飲み物はビール、続いて焼酎お湯割り(珍しい)。食べ物は刺身盛り合わせ(ウニ、オヒョウ、ホッキ、甘エビ、ツブ、タコ等)、ホッケ焼き、後忘れた。

2軒目は久々の手品バー。細長い風船を飲みこむという手品が凄い。理屈の上からは、本当に飲んでいるか、飲んでいないのか。飲んでいるとしたら、そのままなのか、縮めているのか。飲んでいないとしたら、口に隠しているのか、手に隠しているのか、等と考察はできるのだが事実は分からない。

ここで帰ればまだしもだったが、久しぶりに飲むK君(ちなみに昨日は3人Kさんだ)と、バー「N」へ。私はラフロイグハイボールとギムレットを飲んだが、もう何を話したのかあまり覚えていない。

20100305最近読んだ本

2010年03月05日 10時49分29秒 | 読書
■「甘栗と金貨とエルム」太田忠司
探偵である父が事故死をし、途中の人探しを引き継ぐことになった高校生の主人公。ずいぶん、高校生にしてはハードボイルドな感じだが、果たして仕事は解決するのか?

■「クロノスの骨」五代格
難攻不落の政治犯収容所に収容される主人公。脱出不能とまで言われる理由は何か? 収容所の謎解きが興味深い。

■「くらげの日」草上仁
「眼鏡探し」は文明崩壊後の世界で、眼鏡を発掘すると高額で取引できるという話。眼鏡のそばに落ちている謎の「おはじき」は何かの役に立つのだろうか。

以下、図書館の5冊。
■「日曜日のメンタルヘルス」和田憲明
これは読みやすい本であった。ちょっとした切り替えのコツがいくつかある。

■「2000年間で最大の発明は何か」ジョン・ブロックマン
あげられていた発明品で、まさしく同感なのは印刷機、インド-アラビア計数法かな。それはあり得ないと思ったのは、消しゴムとガトリング法。気がついていなかったが成程と思わされたのが、水道と非宗教主義である。

■「宇宙においでよ!」野口聡一
子供のころから活発でリーダー気質。やっぱりちょっと違うなあ。本自体はとても平易で読みやすい。

■「目で楽しむナノの世界」Roger Moret
ナノ技術の希望と危険性はこれから分かっていくのだろうという気がする。

■「ユニバーサルデザインの本」宮入賢一郎、横尾良笑
なかなか簡単にユニバーサルデザインとならないのが分かった。個々の物もそうだが、都市デザインに取り入れて欲しいものだと思う。