散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

歯キャラ(4)ファイナル

2010年09月25日 07時40分29秒 | 写真館
さて、いよいよ歯キャラ写真館も最終回である。これらの写真を集めている時期に、関西・函館・東京と行っているのだが、思ったほど歯キャラが発見できなかった。もしかして、こんなお調子者のキャラクターを看板にしているのは、札幌市の歯医者さんだけなのだろうか?

京都の宇治市で発見。



京都の東寺そばで発見。他に京都市内では1個だけ歯キャラを見かけたのだが、タイミングがちょうど学生の通学時間帯だったため、写真を撮ると変態オジサンに見えるかと思い、断念したのである。



次は大津市で発見したもの。



二十四軒で散歩中に発見。



これは札幌市内かな。



苫小牧市博物館の近くで発見したもの。



里塚で発見。



札幌市北区にて。可愛い赤ちゃん歯(乳歯?)である。



西11丁目にて。歯というよりニャロメだという説もある。



最後に東京の広尾で発見したもの。歯キャラではないが、歯の形をしている。東京・横浜では、結構、歯医者さん自体は見つけたのだが、歯キャラがいなかった。札幌市内で良く見かけるものなので、旅行における発見率の低さは意外な印象であった。



終わり。

東京国立近代美術館コレクション

2010年09月25日 07時14分29秒 | ART
さて、次は東京国立近代美術館の常設展からお届けする。

※写真撮影は可能。撮影する人は、肩にシールを張るのだ。写真の利用については「特定の営利団体や会社の広報を目的とする使用は禁止しております」ということなので、ありがたく掲載させていただこう。

和田三造「南風」。神戸で「和田三造展」を見たのだが、東京に来てしまえば普通に見られるし、また撮影もできてしまう。



斎藤豊作「夕映の流」。実は名前を知らないのだが、思いっきり印象派風の破綻のない作品である。



河合玉堂「二日月」。いやー、上手いねえと思ったら、玉堂。さすがである。



新海竹太郎「ゆあみ」。近代彫刻の重要文化財はそれほどないのでは。



小磯良平「練習場の踊子達」。心憎いほど(嫌らしいほど)上手い、小磯良平である。



岡本太郎「夜明け」。私は彫刻より岡本太郎の画が好きだ。一見して分かる個性だけではなく、描写がしっかりしていると思う。



ちょっと意外だった2作品。





これは草間彌生の「残骸のアキュミレイション(離人カーテンの囚人)」「集積の大地」。いずれも1950年の作品である。カボチャの版画も決して悪い訳ではないが、こういうのを見ると、やはり侮れない人だなと思う。

金曜日のさっと飲み

2010年09月24日 19時59分14秒 | 飲み歩き・すすきの界隈
今日は休みの谷間なので、休暇を取っている人が多い。本来は自分も休むつもりだったのだが、仕事上の都合で休めなくなってしまった。

何とか仕事を終了し、19時頃、すすきののバー「C」へ。

1杯目ウィスキーソーダ、2杯目マルガリータ、3杯目グレンギリー10年。グレンギリーは鹿の画のラベルが気になったので飲んでみたが、かなりライトタイプのウィスキー。まあ、いつも重厚なのばかりでも困るのだ。

3杯飲んで、速足で帰る。

国立西洋美術館コレクション

2010年09月23日 11時10分12秒 | ART
国立西洋美術館の常設展で、何点か写真撮影をしてきたので紹介したい。

※撮影は可能ということは確認済である。国立西洋美術館のホームページのFAQに「営業活動、販売などを目的とする撮影及び使用はお断りいたします」とあり、当然のことながら私はそのような目的で使用するつもりはない。この写真の再利用はしないようにして頂きたい。

ダフィット・テニールス(子)「聖アントニウスの誘惑」
不思議な生命体が描かれている、謎の作品。何となくスターウォーズの香りが。



ピーテル・ブリューゲル(子)「鳥罠のある冬景色」
父の作品を模写したものらしいが、いかにもブリューゲルな雰囲気。



ヨーハン・ハインリヒ・フュースリ「グイド・カヴァルカンティの亡霊に出会うテオドーレ」
写真じゃわかりにくいが、巨大な大迫力作品。



ギュスターブ・ドレ「ラ・シエスタ、スペインの思い出」
近代にあって、神話的な作品。光の使い方が上手い。



フェリックス・ブラックモン「『ラフォンテーヌの寓話』:不和の女神(ギュスターブ・モローの原画)」
モローの感じ、よく出ている。



ポール・ゴーガン「ブルターニュ風景」
国立近代美術館の「ゴーギャン展」はそれほど感心しなかったが、それなりにいい画をかく人だと思う(偉そうですいません)。



ヴィルヘルム・ハンマースホイ「ピアノを弾く妻イーダのいる室内」
謎めいて、そしてタイトルに反して無音の雰囲気がする作品。これを見ることができたのは、非常にうれしい。



他にももちろん素晴らしい作品があるのだが、けっこう写真がブレたりしている。落ち着いて撮ればいいのにと自分でも思う。

祝日前の飲み過ぎ

2010年09月22日 22時18分03秒 | 飲み歩き・大通、札幌界隈
本日はカクテルの会。打ち合わせは無事終了し、時間通りに行くことができた。まずは、飲んだものから。

1杯目:ジン+ソーダ+ライム
2杯目:フレンチ75
3杯目:ラ・ヴィアン・ローズ
4杯目:ムーンライト(ジン+白ワイン+グレープフルーツジュース+キルシュワッサー)
5杯目:シャンゼリゼ
6杯目:ブラックレイン
7杯目:シークレットラブ
8杯目:ギブソン

普段より控えめの8杯。ムーンライトが口にあった。以下は食べたものの一部。

喜茂別産男爵の一口峠の揚げ芋。



標津産秋鮭と十勝産長芋のグラタン チャンチャン焼仕立て。



根室産秋刀魚の竜田揚げ柚子の香り。



中札内産黒枝豆入りロースハムのディップ 秋野菜チップ添え。



ロースハムのディップが非常に良くできていて、メンバーに好評であった。

明日は休みなので、今日はもともともう一軒行こうと思って、少しセーブ目なのであった。すすきのへ歩く途中、月がすごい感じに。



で、結局たどり着いたのは、すすきののバー「N」。もう酔っ払いで、1杯目白州12年のハイボールに白州15年をフロートしたものを飲む。さすがにこれは味がはっきりしている。2杯目は何を飲んだのか忘れた。ダメな客で申し訳ない。

東京で「FS」の開店5周年記念にもらったチョコレートをお土産に持っていったのであった(自分ではとても食べ切れないから)。シェーカーの形で名前入りのチョコレート、さすがに銀座のバーっぽい。


だらける三連休最終日

2010年09月20日 12時58分01秒 | 食べ歩き

三連休の最終日は、かなりの時間をブログ記事作成と、紙モノ(展覧会目録など)整理に費やしてしまった。昼食は山の手の中華料理店「F」へ。

ベーシックなシウマイセットを注文(この店は焼売がウリなのである)。肉肉しいシウマイを食べ、かなり辛味のある麻婆豆腐を食べ、ご飯をかきこむ。サラダ、スープ、ザーサイも残さず食べた。

最後にアイスコーヒーを飲む。セットの充実感はなかなかのものだと思う。ところが、お店のオペレーションがあまり良くないのは、進歩がみられていない。特に実害はないのだが、音を聞いていて落ち着かないものはある。

20100920最近読んだ本

2010年09月20日 11時59分23秒 | 読書
■「名前探しの放課後 上下」辻村深月
青春ミステリーの傑作。少しでもストーリーに対する先入観を与えたくないので、何も書かない。でも、素晴らしさ保証つき。

■「逆説の日本史13」井沢元彦
綱吉名君説だけでも一読の価値はある。

■「ギリシャ神話の名画はなぜこんなに面白いのか」井出洋一郎
当然、神話のストーリーとそのモチーフを知って画を見るのでは、全然違ってくるものと思う。

■「葉桜の季節に君を想うということ」歌野晶午
再読すると叙述トリックしかけまくりである。

■「東京千円で酔える店」さくらいよしえ、せんべろ委員会
残念ながら、今回の東京旅はあまりこういう店には行けなかった。

■「小説以外」恩田陸
再読。

以下、図書館の2冊。
■「飛んだ旅行記」楠田枝里子
大体TVから想像できるような旅っぷり。

■「ネオンと絵具箱」大竹伸朗
主に音楽誌に掲載されたエッセイ。1960年から70年にかけてのサブ・カルチャーの香りがする(よく知らないけど)。

東京スカイツリー紀行(13)

2010年09月19日 19時35分11秒 | 飲み歩き・東京
飛行機が飛ぶまでにまだ時間がある。最後は新橋で一杯やって帰ろう。さすがに日曜日とあって、閉まっている店も多いのだが、「王将」のように行列のできている店もある。まずは大きな通りに面した「N」へ。

2階はカウンター、3階はテーブル席とあって、2階の入口付近に腰を下ろす。まだ先客は1名だったが、しばらくするうちに、カウンターはほぼ満席になった。とにかく移動が厳しくて、足が疲れている。筋肉疲労にということで生グレープフルーツサワーを注文。焼物はしろ、はらみ、てっぽうの3品だ。





中々、北海道ではお会いできない焼きとんばかり食べることになってしまったが、やはり旨いのである。続いて、ハイボールとモツ煮。小腸の部分ばかりだが、柔らかく、味噌の味付けはよい。まあ、ここはこのくらいであっさりと終了させよう。





どこかもう一軒ということで、ここから少し迷走する。それほど空腹でもないので、ボリューム自慢の店も困るしなあ(あらかじめ調べておいたモツ焼きやさんが、そうだったのだ)。日曜日だから選択肢が少ない。

と思ったら、立ち飲みの「U」グループ系列店で、「KU」という洋風も交じった立ち飲み屋さんを発見。洋酒なら気が変わっていいかもしれないとこの店に入ってみた。

カウンターでまずはスプマンテを注文。いろいろ興味深いおつまみがあるが、前菜4品盛り合わせにしておこう。しばらくして、前菜が到着。うっ、思ったより量が多い。どこまで食べられるか分らなかったが、リエット、オイルサーディン、ラタトゥイユ、オリーブを食べる食べる。飲み物は赤ワインにチェンジしたが、こっちもグラス9分目と盛りがいい。




→写真の見た目より、かなり多い。

とても良心的な店なのだけれども、満腹感が押し寄せてきた。今日の刺身から2品選んで、お寿司2カン(150円)というのも非常に興味があったのだが、もう食べられない。思ったより時間も立っており、そろそろ出発しなければならなくなってしまった。この店は再訪して、もう一度堪能してみたいところだ。



新橋から浜松町へは徒歩で移動。途中、芝の商店街ではお祭りをやっているようだったが、見ている暇もない。



また汗だくになりモノレールに乗り込んで、空港へ。帰りも残念ながら満席の飛行機で(しかも隣がデブ…、おっと、体格の少し良い方だった)、帰宅。22時過ぎに自宅に着いたが、とにかく疲れた。26842歩。

終了。

東京スカイツリー紀行(12)

2010年09月19日 16時14分57秒 | ART
山種美術館の住所を見て、広尾に移動したのだが、実は恵比寿から行く方が近かったのだ(一度行ったことがあるのにね)。さんざん道に迷った結果、東京都図書館で地図を記憶して、何とか歩いて移動。やっとのことで、美術館に辿り着くことができた。

いよいよ最後の展覧会は「日本画と洋画のはざまで」というものだ。

渡辺省亭「山翡翠に川蝉≪迎賓館七宝額下絵帖≫」:なんともすごいリアル作品。
小村大雲「東へ」:何か逃避行なのであろうか。馬車がドラマチックに走っている。
川端龍子「羽衣」:ヤップ島の女性を天女に見立てた健康的な図。

和田英作「黄衣の少女」:内面表現がよくできている美少女画。
荒木寛畝「狸」:夕陽の野に一人立つといった表現ができそうな狸。

そして最終室では「劉生と御舟」というまさに近代洋画と日本画の対決と相成った。
岸田劉生「道路と土手と塀(切通之写生)」:リアルを追求した結果、夏の日の強い日差しにくっきりとしながらも、その暑さによるめまいが見せたような風景画である。
速水御舟「炎舞」:完璧な理性を持って幻想を描き切った、まれにみる傑作。

二人の対決は微妙に御舟優位ながらもドロー、と私の好みで書いておこう。これで全て予定のスケジュールを終了し、新橋へ移動。

東京スカイツリー紀行(11)

2010年09月19日 13時19分39秒 | 食べ歩き
横浜の商店街はラーメン激戦区の模様。行列のできているところも沢山あったが、そこは避けて、人の並んでいない「YHR」に入って見た。トンコツスープの細麺らしいが、どこ風の味なのだろう。

ハイロウ麺(600円)を注文。昼もかなり過ぎているので、とにかく空腹だ。サービスの小ライスももらうことにしよう。味は大体、九州風のラーメンと思っていいのではないかな。麺はわりと固め、チャーシューをご飯に乗せ、少しスープをかけて食すのもなかなか。



あまり活気のありそうには見えなかった店だが、この激戦区でやっているからには、それなりに理由があるのだろう。



横浜駅から恵比寿へ移動。東京はあちこちの駅でホームドアの設置工事が行われている。


東京スカイツリー紀行(10)

2010年09月19日 13時14分28秒 | ART
9月19日
これで、今回の旅も終了日。また同じような朝食を食べてチェックアウト。荷物をいったん浜松町のコインロッカーに預けて、横浜の桜木町へ移動。展覧会が始まってすぐだったので、混雑具合を想像して迷っていたのだが、横浜美術館の「ドガ展」に行くことにしたのだ。

駅から歩くこと10分、初めてみる横浜美術館はかなり立派だ。幸いなことに大混雑にはなっていなかったので、早速展示会場へ。結果的に言うと、この展覧会は見ておくべきだったといえる。

「画家の肖像」:まずしょっぱなから技術の高さがうかがえる。
「長衣を着た横向きの女性」:デッサンだけでここまで上手さが伝わる人も少ないだろう。
「木陰で死んでいる狐」:良く見ると、意外と木の描写なんかは適当だ。

「障害競馬-落馬した騎手」:馬の躍動感と落ちた男の顔が印象的。
「馬上の散策」:物をすべて画面に入れない、カット割りの良さがある。塗りも丁寧。
「画家の従姉妹の肖像」:上手いのだが、服を良く見ると滅茶苦茶だ。

「立っている二人の男」:一人は顔がなく、足も半透明という不思議な画。
「マネとマネ夫人像」:マネ夫人の顔から先がカットされている、問題作。妙な緊張感がある。
「ルイ=マリー・ペレ(チェロ奏者ピレ)」:人物画は全て内面描写ができているのだ。

「綿花取引所の人々(ニューオリンズ)」:これは14人ものバラバラの人を、上手い構成で描いた作品。
「バレエの授業」:即興的に見えるが、多分よく考えて描いた傑作。背中をかいている女の子とか、いいねえ。
「エトワール」:エトワールとは星のことである。しかし、舞台の背景には黒い服を着た男が立っている。まさに光と影、いろいろなものが暗かった時代なのだろう。

「美術館訪問」:女性の服は影をそこに置いただけのようだ。
「入浴 スポンジで背中を洗う女性」:冷徹な神の視点で女性を見ている。まるでポットや水差しと同列に置いているかのようだ。
「浴後(身体を拭く裸婦)」:こんなに体に力を入れて、この女性に何があったのだろう。

「草上の二人の浴女」:女性は二人ともこちらを見ていない。見てしまえば、視線をなんとか処理しなければいけなくなるからだと思う。
「メニル=ユベールの屋敷のビリヤード室」:ビリヤード台のカチッとした造形と、画中画が沢山あるマニアックな構図。

これだけの技術を持って、冷静に画を描いた人はなかなかいないだろうと思わせる展覧会であった。なお、美術館のコレクション展も相当いいものがあり、それはまたあらためて紹介したい。

横浜駅方面に歩いて行くが、道が直角でないのと、自動車中心のせいかやたらに立体的な歩道になっており、非常に迷う。おまけに駅構内に食事をとるところが見つからない。妙に明るいみなとみらい地区から、この辺にかけては雰囲気がイマイチだなあ。駅から数分歩いたところで、やっと雑然とした繁華街を発見。良かった。

東京スカイツリー紀行(9)

2010年09月18日 21時30分02秒 | 飲み歩き・東京
さて、銀座のど真ん中に戻り、約1年ぶりの「FS」へ。



開店5周年を迎えるということで、あちこちの店から胡蝶蘭の花が送られている(銀座っぽい)。1杯目はアルコール控えめに、ラム+パッションフルーツ+グレープフルーツジュース+トニックウォーターのカクテル。ジュースっぽいが、パッションフルーツの個性的な味が効いている。

通しは北海道産の「ピュアホワイト」。生で食べられるトウモロコシである。一度は食べてみたいと思っていたが、サクサクとした歯触り。確かにそのまま食べて、かなりの甘さである。バーテンダーY氏には、今年京都のバーに入った話をする。もちろん、店のことは御存じのようだったが、行ったことがないそうなので少し自慢しておいた。



2杯目はクオーターデッキ。3杯目はジャックダニエル黒+ブルーキュラソー+コアントロー+レモンのキングスバレイというカクテル。色が非常にきれいで、ウィスキーのしっかりした味も残っているのだ。



途中で網走産のタラバガニを味見させてもらう。非常に鋭い刺を持つカニで、身はしっかりしている。「北海道の人間はあまりカニを食べないんで、久しぶりです」というと、「皆さん、そう言いますね」とのこと。まあ、常日頃カニを食べる人はそうはいないだろう。

ここで有楽町から月島に移動し、約1年半ぶりになる「AT」へ。混雑気味だが、なんとかポジションを確保できた。1杯目はフェルネブランカ+ライム+ソーダ。2杯目はジン+酢橘+ソーダ。目の前にある酢橘が美味しそうだったのだ。



これだけ飲めば十分だ。明日はちゃんと起きられるのだろうか。またもやホテルまで歩いて、27349歩。


東京スカイツリー紀行(8)

2010年09月18日 18時24分43秒 | 飲み歩き・東京
有楽町で久々の「CL」へ。開店と同時に入店。さあ、この店、マニアックなモルト好きが集うだけに、なかなか難しいのである。



まずは「あまり味が強くない、程よいものを」と抽象的なことを言うと、バーテンダー氏が「普段、どんな銘柄をお飲みでしょう」と聞いてきた。悪気はないのだろうが、ここで間違った銘柄を言ってはならない…。プレッシャーを感じつつ「ハイランドパークとか」というと、そんなに外していなかったようだ。

2種類のボトルが出てきたところでグレングラント170周年ボトルを選択。「ハーフショットもできますよ」ということなので、先が長いから今日は全部ハーフにしてもらうことにした。グレングラントは控えめながらも塩っぽさと、少しの酸味でバランスが良い。



続いて「もう少し、濃厚な感じに」と注文。3本のボトルから、ラベルのパンチの強さで、ボウモア1993クイーンオブアイラを選択してみた。何でも、1993年のボウモアは非常に出来が良いということで人気を呼んでいるらしい。味はというと、程よくスモーキーさがあり、甘さもある。これにケチをつける人は、あまりいないだろう。



3杯目は「甘めに」と注文したところ、今度はグレンタレット1978。これは薄い甘さに樽由来の木の感じが乗っているようだ。普段の私はバーのお勧めウィスキーを黙って飲んでいるだけなので、自分でいろいろ注文を出すのは難しいなあ。まあ、味の感想もそんなに間違えたことを言わなかったようだし、良かった良かった。



ところで前回の来訪は約3年前なのだが、バーテンダー氏はどうやら私のことを覚えていてくれたらしい。シャイな感じながら、なかなか親切な人なのである。銀座方面に向かい、途中で日動画廊へ。あまり好みではない感じの展覧会だった。

次は食事だ。三原橋地下街の「M」にどうやら4年ぶりの訪問である。ここは松坂牛を使った串かつをリーズナブルに出してくれる店なのだ。レモンサワーととっくり、カルビ、ナス、しいたけ、コロッケを注文。



カルビは味が付いているが、それ以外のものはソースに浸して食べる関西スタイル。コロッケはジャガイモコロッケだが、かなりトロトロした柔らかさで実に旨い。それから、ナスのトロけかたも絶妙である。



追加でタン、ウズラ卵。



さらにカルビ、タコ。



大体このくらいでよいかな。先ほど「メンチカツありますか」と聞くと、今日はないということだったのだが、帰り際に店の人が「メンチなくてすみません。ランチで出している時はあるんですが、土曜日は昼開けてないものですから」と説明してくれた。いやいや、問題ないです。宇梶剛士の父といった風貌の店の人は、なかなかいい人なのであった。


東京スカイツリー紀行(7)

2010年09月18日 16時02分54秒 | ART
大手門から皇居に入り、三の丸尚蔵館「皇室の文庫」展へ。



これは皇室伝来の文書を展示したもので、地味なのだが、かなりすごいものが出品されていたのではなかろうか。

「玉葉 第二三・三六冊(九条兼実記)」:平清盛の死を伝える、13世紀の写本である。
「後小松天皇宸筆秘曲御伝授状」「後柏原天皇宸筆詩歌御色紙幅」:かなり珍しい天皇の筆。御柏原天皇なんて、何をしたのか全く知らないが。
「後水尾天皇御画像」:非常に珍しい尾形光琳の肖像画。

「薩長同盟裏書(木戸家文書)」:これが坂本龍馬の筆なのよ。やはり人だかりになっていた。
「御即位図」:陛下が即位するときの人や物の配置を記録したもの。こういうのが沢山あるのだろう。

美術ファンよりも、歴史ファンにお勧めである。皇居前から東京タワーを眺めつつ、三越前に移動。次は三井記念美術館「奈良の古寺と仏像」展だ。





予想よりもいろいろな寺(東大寺、西大寺、唐招提寺、薬師寺、長谷寺、室生寺、當麻寺、橘寺、法隆寺、大安寺、秋篠寺、元興寺)から仏像が出品されていた。重文オンパレード(国宝2点)である。

東大寺「四天王立像(持国天)」:結んだ口元が男前だ。
同「四天王立像(増長天)」:刃物を持ったキラーぶりが怖い。
同「五劫思惟阿弥陀如来座像」:長い間考えすぎて、髪の毛がアフロか、おばちゃんパーマのように伸びてしまった仏像である。顔がまたふっくらしたおばちゃんっぽくて、見る人見る人、みな笑ってしまうのだ。しかし、これまで見た中で、一番人を幸せにする仏像といえるかもしれない。名作である。

法隆寺「金堂天蓋天人」:これは天蓋に取り付けられていた仏像であろう。雲中供養菩薩ほどではないが、のっぺりした顔が可愛い感じ。
長谷寺「十一面観音菩薩立像」:光背がアールヌーボーっぽい感じ。
法隆寺「観音菩薩立像(夢違観音)」:足のところが薬師寺の日光・月光っぽい。当時の完成された形状であったのだろう。

なかなか、奈良を旅しても行きにくいお寺からの出品もあって、非常に嬉しい展覧会であった。


→ついでに近くにいた、せんとくん。

ここから丸の内方面へ移動し、三菱一号館美術館「三菱が夢見た美術館」展へ。三井には負けていられないと、グループ会社が所蔵する作品と静嘉堂、東洋文庫が管理する作品を中心に出品した展覧会である。





山本芳翠「十二支のうち戌「祗王」」:巡礼に女の子が犬を見せている、不思議な画。
坂本繁二郎「うすれ日」:繁二郎らしい、薄めの牛が描かれている。
岸田劉生「童女像(麗子花持てる)」:今まで見た中では、一番子供らしい。

和田英作「春日山麓」:和風風景画の傑作。
坂本繁二郎「二仔馬」:これも彼らしい作品だ。国立近代美術館のより状態はいいかも。
橋本雅邦「竜虎図屏風」:ユーモラスでスケール大の作品。

野々村仁清「色絵吉野山図茶壷」:黒字に桜、その上に金と賑々しい作品。
「毛詩」:花と蝶の扉絵があったが、字は分らないなあ。国宝。
「義経記」:天狗が登場したり、オレンジ色に塗られていたり、マンガチック。

「赤本したきれ雀」:二人のおじいさんが背負っている葛籠が、なんだか同じ大きさなのだが。
三橋釣客「地球一覧図」:オーストラリアと南極が合体してるが、1783年にして、曲がりなりにも世界全体の様子がわかる。
多田北烏「ポスター「キリンスタウト」」:「冬飲むビール」というキャッチコピーが書かれているのだが、そういう扱いだったのだろうか。

クロード・モネ「草原の夕暮れ」:印象派ファンが多いのが分るよねという作品。
梅原隆三郎「パリスの審判」:ルノワール作をまねたものだが、これを堂々と描く梅原は凄い。どう見ても子供の落書きのようなのだ。
郡司卯之助「三菱ヶ原」:当時の丸の内は野っ原で、ぽつんと三菱一号館があったらしい。そんな様子を描いたもの。

三菱グループ、なかなかのものを持っているな、という展覧会。結構、地図が多くあったのだが、当然のことながら北海道の形は滅茶苦茶。時には無かったりもして、面白い。さあ、17時が近づいてきたので、どこかで一杯やることにしよう。

東京スカイツリー紀行(6)

2010年09月18日 13時55分42秒 | 食べ歩き

ここで昼食。毎日新聞社地下の「J」へ。東京のど真ん中だけあって、ランチ値段も札幌よりは高いのだが(900円以上)、この店は一本に絞っているとはいえ、お得メニューだった。スパイシーチキンカレーとベジタブルカレー2種セット、ナン、ライス、サラダ付きで780円である。

カレーはベジタブルの方がそれほど熱くなかったのが惜しいが、本格的な味。ナンは熱々モチモチで、残念ながら食べきれなかった。かなりのボリュームなのである。エネルギーを補給して、ここからはしばらく徒歩移動だ。