散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

お盆のビストロは意外と込んでいた

2011年08月16日 21時04分03秒 | 食べ歩き
お盆期間は店が休みになっていたり、混雑度合いも普通とは違う。今日はどんな状況か予想が付かなかったが、仕事を早めに終了して、二十四軒のビストロ「PE」へ行くことにした。私が到着した時は他に誰もいなかったものの、予約が何組か入っているらしい。

まずは南仏の白ワインと生ハム+シュークルート。



この酸味のきいた味で、鶏白レバーのマルキーを待つ。これはどうやらパテ状のもののようだ。



付け合わせを駆使して、トースト+ピクルス、トースト+ドライフルーツ、トーストにガーリックをこすりつけて等のバリエーションと共に食べる。他に塩コショウをちょっと効かせるのも良い。滑らかな白レバーの味は、そのままでもちろん美味しく、さらにワインにもピッタリである。

続いて、南仏の赤ワインと留寿都豚のロースト白ぶどうのソースを注文。しばし待って到着した豚のローストは、写真では分かりにくいが、まさに分け入っても肉・肉である。ソースには白ブドウの実があり酸味が感じられる。肉の下にはブロッコリー、マッシュポテトが潜んでいる。



肉の味の色っぽさと、ぶどうの可憐さを兼ね備えた料理である。さらに、分け入ってみると、色気を付け加えるトリュフが姿を現した。



普段、昼食に来ることが多く、前菜のバリエーションに感心することが多いのだが、たまにドカンとメイン料理を食べると、これがフレンチの王道だなという気もしてくる。日本ではご飯(パン)と組み合わせて食べるのが普通だと思うのだが、肉料理をメインにして満腹になるのである。

明日からお盆休みのため、ボトルの残りのワインを多めについでもらい、最後にカルヴァドス(これがちょっと良い年代なのだ)を飲んで終了。のんびり仕事をしようと思っていたシェフには忙しくて悪かった上に、ちょっとゴチになってしまい、かえって申し訳なかった。



明日からお盆気分も明けて、普通に仕事になると思うのだが、こんなにトロンとさせられてしまい、どうしてくれるのだろうか。

20110814最近読んだ本

2011年08月14日 19時24分54秒 | 読書
■「旧友は春に帰る」東直己
25年前の飲み友達から、「夕張にいる。助けて欲しい」との連絡を受けた「俺」は夕張に向かった。怪しげな男たちをかわして、何とか友達を脱出させたものの、札幌に戻った俺はつけ狙われることに。主人公も50歳代と、何とも物悲しいストーリーである。

■「死体を買う男」歌野晶午
作中作で江戸川乱歩と萩原朔太郎が怪奇な事件に巻き込まれる(再読)。

■「グインサーガワールド2」
少しこなれてきたかも。

■「オリンプでの邂逅 ペリーローダン406」テリド、フランシス
ラール人への反攻開始。やっと当面の本筋が進んだ。

■「TOKYO BLACKOUT」福田和代
テロ行為により東京が大停電。一体犯人の狙いは。結果的にタイムリーな話になってしまったか。

■「救出ミッション、始動!」マイク・シェパード
海軍中尉にしてプリンセスである主人公。友人がどうやら自分のために誘拐されたと判明し、ある惑星に救出に向かう。しかしそれは主人公を捉えるための罠で、惑星からの脱出不能、通信も途絶する状態に。数少ない仲間たちと、敵に立ち向かう、娯楽SF。

■「リベルタスの寓話」島田荘司

以下、図書館の1冊。
■「印象派 こんな見かたがあったのか」大橋巨泉
紹介されている中で意外なのはルドンがとてもカラフルな画を描いていること。私の好きなバーン=ジョーンズを見るには、イギリスのテート・ブリテンに行かなければならないのか…。

ナポリタン(4) 破壊力

2011年08月14日 13時00分41秒 | 食べ歩き
今日は天候が悪化する前に、琴似の喫茶「M」で昼食。2日連続のナポリタンである。



手早く登場したナポリタンはピーマン、玉ねぎ、しめじ、ベーコン入り。ボリュームがかなり多いが、やはりきちんとした昼食として食べるには、これくらいあった方が嬉しいよね。さらにサラダつき。



これが喫茶店のナポリタンという味だった。少し二日酔いだったので苦しむかと思ったが、あっさり完食。

お盆のバーは空いているの?

2011年08月13日 21時01分17秒 | 飲み歩き・琴似界隈
寿司屋を出て、バー「D」に移動。こちらはどうかと思ったら、昨日・今日とあまり込んでいないらしい。確かに今日は先客1名、後客2名と穏やかな展開だった。

まずはサッパリ感を求めて「モスコミュールのような」と注文すると、アクアビット(リニア)と生姜シロップのカクテルが登場。シロップと言っても生姜の感じが強くていい感じだ。



2杯目はバルデスピノ・ファミリーヘリテージ。甘く濃厚で、シェリーの味わいを相当に残したブランデー。



3杯目はアクアビット(リニア)+イエーガーマイスター+illyquore(コーヒーリキュール)のカクテル。甘苦く複雑な味となった。

最後に苦酸っぱいカクテルを注文。ウンダーベルク+グレープフルーツジュース+スロージン+ニッカの未貯蔵原酒のカクテルが登場。苦み酸味はもちろん、スロージンの色合いと未貯蔵原酒でアルコールのパンチ力も兼ね備えた、複雑極まるカクテルである。





最後のやつが結構強力だったので、これ位にしておこう。明日から天気は下降気味。自宅休養か。

お盆のお寿司屋さんって込むんだね

2011年08月13日 18時41分19秒 | 食べ歩き
今日は久しぶりに琴似の寿司屋「Y」へと足を運んだが、奥の座敷からテーブルから大混雑。お盆の寿司屋さんは親族一同が集まったりして、大変な混雑になるということが分かった。幸いカウンターに座ることができたが、私より後の客は予約をしていない場合、入れない人が多かったようである。

まずは刺身でイカとサンマ。夏イカはやはり美味しい。サンマはそこそこ脂が乗りだしている所。それから鰈煮凝りも注文。



煮凝り部分がどんどん溶けていく感じ。ご飯が欲しい所だ。刺身にカンパチを追加。しっかりした歯触りで美味しい。

飲み物を日本酒にして、豚角煮を注文。板前さんがてんてこ舞いなので、厨房で作る料理を頼んでみたのだが、それでも結構時間がかかった。



角煮は柔らかいのはもちろんだが、脂と皮のところが絶妙の味わい。やはりプロが炊いたものは違う。

ここで握りに切り替えて、ホッキ、しめ鯖、蝦蛄、穴子を食べた。

しかし大変な混雑で、取りあえずお盆時期の寿司屋さんは、外した方が良いということがしみじみと分かったのであった。

20110813ギャラリー巡り

2011年08月13日 16時39分05秒 | ART
本日のギャラリー巡りは、大丸→時計台→大通→富士フイルム→スカイホール→さいとう→三越→新さっぽろ→セラミックアートセンターの9か所。

■大通美術館「千展」。
梅木美呂「充」:青地に赤い円を描いて、色彩配置が良い。
吉村千加子「がらA」「がらB」:こちらは紺地に白く円形の骨のようなもの。これまた面白い。

■さいとうギャラリー「グループ櫂展」。
川本ヤスヒロ「魂3(輪)」:大体において頭蓋骨の描かれた画を好まない私だが、これは良かった。二つの頭骸骨(顎なし)と赤ん坊が円環となって描かれている。
田崎謙一「Clone Baby~群棲~」:画題はいつものものだが、三角と台形と不当辺四角形の3枚のキャンバスを合わせた大作。

■江別市セラミックアートセンター「日本の現代陶芸-伝統と新風の精美-」。



東京と京都の国立近代美術館から100点以上の陶芸作品が出品される、陶芸ファン必見の展覧会。観覧者は10人いなかったが、もっと知られていい展覧会だと思う。

主な作家は北大路魯山人、川喜多半泥子、富本憲吉、十五代樂吉佐衛門、板谷波山、バーナードリーチ、河井寛次郎、濱田庄司と言ったところ(私はこれくらいしか知らない)。

第一展示室は主に鉢、茶碗、水差しなどの伝統的な陶芸作品。鉢は大作が多く口径が50センチ以上ともなると、圧倒されるような気分になる。濱田庄司(私の中ではハマショーと呼ばれている)の十文字にかけたダイナミックな釉薬や、魯山人のド派手な色絵金彩など、見どころ満載である。

第二展示室はオブジェを中心にした現代的な作品(但し、作家の年齢や制作年で厳密に分かれているものではない)。北海道立近代美術館で行われた展覧会「ARCHAIC FANTASY 土×炎=?」に出品していた荒木高子、小川待子の作品もあった。

私は陶芸によるオブジェを見ると、どうも理解しがたい気持ちになるのだが、八木明「黒釉球入れ子蓋物」の19個の球が入れ子になるという、マトリョーシカチックな作品や、田嶋悦子「Cornucopia 02-Ⅺ」のガラスの緑と陶器の白を合わせて、何となくカブを思わせるような作品は面白かった。

展示を見終わって中庭にでる。トンボが1匹飛んでおり、早くも秋の気配か。



ここからバスで新さっぽろへ、地下鉄で琴似へと移動。

ハイボールガーデン

2011年08月13日 12時22分09秒 | 飲み歩き・大通、札幌界隈
札幌の地下歩行空間でやっているハイボールガーデン。一度は行ってみようと思っていた。今日は時間があまり無いのだが、来週の土曜日はこの催し、もうやっていないのだ。

注文ブースで角ハイボールを注文。



ただでもらえる金属コースターにはトリスハイボールとあるが、角ハイを飲む。まあ、味としては悪くないのだが、プラコップは無いよなあと思ったりして。


ナポリタン(3) 面倒くさいが王道だ

2011年08月13日 11時32分56秒 | 食べ歩き
本日は大通駅直結の喫茶店「H」で、ナポリタンセットを注文。

私「ナポリタンセット」
店「ポテトサラダか野菜サラダかアイスクリームが付きますが」
私「ポテトサラダで」
店「お飲み物は」
私「アイスコーヒー」
店「20円増しになりますが」
私「良いです」
店「食前、食後のどちらに」
私「食後に」
店「甘さは入れたものと、入れないものが」
私「甘くない方で」

と、とにかく注文が面倒なのだが、結論から言うと、ナポリタンは非常に旨かった。



ちょっと油っ気が多いような気がするのだが、そのコッテリとした感じが懐かしさを醸し出しているのだ。まあ、ポテトサラダはほんのおまけ程度、アイスコーヒーはまずまず、一応禁煙席だが全くその効果はなさそうという感じだったが、ナポリタンに満足である。


アクセス解析

2011年08月13日 04時54分25秒 | Weblog
ブログが無料のアクセス解析キャンペーン中なので、データを少々見てみた。

閲覧元URLでは、ブログランキングのページが上位に来たので、これはこれで良かったかなと思う。

検索キーワードの上位3つは、

1 散歩日記X
2 缶ジュース
3 フランジェリコカクテル

と、1位を除いては訳のわからない感じ。

後、ブラウザリストなんて、何の役に立つのかと思ったら、圧倒的に最多アクセスなのがGooglebotだったりすることが分かる。予想はしていたけど、検索ロボットが情報収集で通り過ぎていくんだね。

いよいよたるんでいるぜ

2011年08月12日 19時29分13秒 | 飲み歩き・その他札幌市内
本日は自社に戻っての打ち合わせ。17時半終了で、新さっぽろへ。まだあまりにも明るいため、いつものT君と新さっぽろのバール「U」へと行ってみることにした。

この暑さ、明るさにピッタリくるサングリアを飲みつつ、枝豆のペペロンチーノ、ロールキャベツ、ムール貝マリネを食べる。枝豆はちょっとしたアイディアながら、なかなか手が止まらなくなるつまみだ。

2杯目はイタリア赤ワイン、3杯目は南フランスの赤ワイン。最後のやつがグッと渋みがあって、いい味だった。本屋に立ち寄ってから帰宅。

多分、来週月・火あたりまでは、何となくお盆の雰囲気で過ごすであろう。

お盆ムードで

2011年08月11日 20時15分02秒 | 飲み歩き・すすきの界隈
私の仕事には明確なお盆休みというのがないので、本日も出勤。段々休みの人が多くなってきたため、打ち合わせも少なく、全体としてはたるんだムードに。しかし、今日はとにかく暑かった。定時で仕事を切り上げ、なるべく汗を書かないようにすすきのへと急ぐ。

バー「N」で一杯やっていこう。1杯目はジンとジンジャービアを合わせたシャディグローブというカクテル。飲み口は爽快だが、生姜の刺激で体が温まってしまいそうな気もする。

2杯目は最近読んだカクテルブックからのシリーズ。ジン+シェリーにパールオニオンを入れたゴードンというカクテル。シェリーは本来アモンティヤードと書いてあったのだが、さすがになくてオロロソシェリーで作ってもらった。少しシェリーを入れ過ぎたそうだが、これはなかなかの味。レシピだけだとサウダージ的だが、シェリーの味のパンチで全く違うカクテルに思える。



3杯目はサウダージ。先日、東直己の新刊が出たので早速読んだのだが、また登場人物たちが実にうまそうにサウダージを飲んでいたのだ。確かにスタンダードじゃないとは思えない、良くできたカクテルだ。



しかし、大きなグラスに予想以上の量、今日はこの位にしておこう。帰り道、また北西方面に歩いて、狸小路側の「M」で鶏天丼を食べる。暑いのでラーメンは避けたかったようだ。



西11丁目から帰宅。

お盆ムードの居酒屋

2011年08月10日 18時52分19秒 | 飲み歩き・大通、札幌界隈
本日は会議も調子良く終わり、定時に大通の「第3Mセンター」へ。おっと、珍しく入口が開放されている。



店内に入ると、御常連も休暇中であろうか。先客は3名とこの時間にしては人が少ない。左側の非・常連席に座り、ハイボール、冷奴、シュウマイを注文。やっぱりこういう日は、ビールが爽快なんだろうけどなあ。





ハイボールお代わりと、サンマ煮を注文。しかし、私はいつも同じものを食べてるな。



今日はこの辺で帰宅して、家でアクアビットソーダを飲むことにしよう。8月16日くらいまでは、仕事もお盆モードでゆるめだろうか。

奇跡の10年

2011年08月09日 20時38分08秒 | 飲み歩き・琴似界隈
本日は会社の事務所でちょっと飲んだ後、JRで琴似に移動(暑かった)。琴似のバー「D」へ行く。

1杯目は今月のフルーツ、スイカを使い、レモンウォッカ+スイカ+ミントのリキュール。スイカ果汁が味を支配しているが、ミントの葉の味がそこから漂ってきて、面白いカクテルになった。



2杯目はロングロウ・CV。6年から14年の熟成年数、さまざまなカスクタイプのモルトを合わせたウィスキー。値段の割にはかなり濃密な味が楽しめる。



3杯目がマッカラン・10年・フルプルーフ(1980年代流通品)。 これがただのマッカラン10年と思うなかれ。これがマッカラン10年なら、普通のマッカラン10年はカラメル水だ(失礼)。

最初香りはあまりしないのだが、一口飲むと信じられないほどの濃厚味である。マスター曰く、どうやらボトリングが古いため、このままでは味が開ききっていないらしい。お勧めに従ってわずかに加水すると、これが情熱的な香りに大変化するのだ。



とにかく驚くべきウィスキーを満喫しての帰宅である。結構いい値段であるのだが、これはもう一度飲みたい。

20110809最近読んだ本

2011年08月09日 19時47分16秒 | 読書
■「正月十一日、鏡殺し」歌野晶午
再読。

以下、図書館の8冊。
■「食べる屁理屈」村松友視

■「一食100円の幸せ」島本慶

■「考えない人」宮沢章夫
あまり考えない無意識に着目した、脱力系のエッセイ。

■「味を訪ねて」吉村昭
とても抑制的でひかえめな文章に好感。

■「おでん燗酒昔の女」諸井薫

■「衣食足りて」山口瞳
再読。

■「忘れえぬ人」山口瞳

■「すべての男は消耗品である VOL.10」村上龍