三無主義

 ~ディスパレートな日々~   耶馬英彦

アイポッパー中心~ステイヤーズステークス

2006年12月02日 | 競馬

 仕事でときどき殴られているうちに、不思議なもので段々と殴られることが平気になってくるんですね。自分が殴られても平気になってくると、他人を殴ることにあまり抵抗を感じなくなるんじゃないかと思います。たとえばいま電車の中でこれを書いていますが、近くにいる他人をいきなり殴りつけることを想像しても、以前はできそうになかったのですが、いまは割と平気でできそうな気がします。人間はどんな状況にも慣れてしまうという特性がありまして、たとえばアフリカに住んでいる現地の人間とその近くに住んでいるライオンとをアラスカに連れて行った場合、もちろんライオンは死んでしまいますが、人間は寒さ対策をしたりどうにかして食糧を調達したりで生き延びるそうです。これを適応と呼ぶのは誰もが知るところで、変化してきた地球環境の中で淘汰されあるいは進化してきた中で人間が生き延びました。しかし今の段階が最終形態というわけではなくて、途中かもしれない。適者生存という言葉が正しいなら現代社会でのさばっている人たちは現代社会に最も適応した人たちであると言うことができます。現代という時代がいい時代なのか悪い時代なのかを考えると、もちろんいい時代ではありえず、したがって悪い奴らがのさばる時代なんでしょう。というよりも、人間の歴史でいい時代などというものはかつて存在しなかったような気がしますし、ということはいつの時代も悪い人間ばかりがのさばってきたということになりますが、おそらくその通りなんだと思います。
 人間はかつて恐竜が絶滅したように絶滅して人間に変わる新しい種が取って代わります。それは遠い未来のことかもしれないし近い将来かもしれませんが、そんなことを考えても日常を生きなければならない苦しみが軽減されるわけでもなく、仕方なく無意味な生を生きて無意味に苦しんでなんとかそこから逃れるすべがないものかと思いつつ、本心は心の奥底に隠してさもやる気満々であるかのように見せかけながら仕事をしている人は私だけでなくたくさんいると思います。はからずも生まれてきたので仕方なく生きていて生きる続けるために食べなければならないし食べるためには仕事をして稼がねばならないというスパイラルから抜け出すためには、食べることをやめればよく、食べることに対する意欲、つまり食欲がなくなれば、生の苦しみから解放されるでしょう。だから宗教家はみな断食をします。ずっと断食を続けると、いつかは生きていてもいなくてもどちらでもいいような心境が得られるものです。その前に食欲に負けてしまう人がほとんどですけど。人間は自分の生を充実させる意欲で生きていまして食べることは生の充実に直結する行為ですからそれをやめるというのは人間のありように逆らうことですから、普通の人には食料がたくさん得られる中で餓死することなどできません。

 ということで今日もなんとかうまいものを食べようと、馬券を買ってしまうんですね。
 今日は中山競馬場でステイヤーズステークス。ステイヤーというのは、イメージとしてはなんとなく血圧が低い痩せ型のイメージで、逆にスプリンターは血圧の高い筋肉隆々のイメージ。だから朝起きていきなり活動的なスプリンターに比べて、ステイヤーは起きてからしばらくはぼうっとしてだんだんと調子が出てくるものではないかと思っています。変わり身も遅くて、いい調子も悪い調子も長続きするタイプでもあるでしょう。
 そういうイメージからすると、ステイヤーズステークスで活躍しそうなタイプが浮かんできまして、割とコンスタントに使われていて前走であまり大負けしていない馬ということになります。
 前走で大負けしている馬
  チャクラ(しかも休み明け)
  ゴーウィズウィンド
  ラヴァリージェニオ(今年2戦だけ)
  メジロコルセア
  ブリットレーン
  ファストタテヤマ
 これらは思い切ってきってしまいます。
 前走500万条件のシンハルカジョウには条件が厳しく、そうすると残る5頭はすべてアルゼンチン共和国杯組で、最先着だったアイポッパーが最有力、チェストウイング、トウカイトリックがこれに続き、9、10着だったグラスポジションとルーベンスメモリーは少し落ちるということになります。全馬57キロの別定戦なら実力どおりの結果が予想されます。
 さて馬券ですが、当然アイポッパー中心で3着以内は間違いないということで、4頭を相手の三連単マルチ36点で勝負したいと思います。