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宍粟市長に新人福元氏 三つどもえ制す 元市教育部長

2013-05-13 08:29:47 | Weblog
宍粟市長に新人福元氏 三つどもえ制す 元市教育部長 2013年05月13日 神戸
http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/201305/0005983305.shtml
 任期満了に伴う宍粟市長選は12日、投開票され、新人で元同市教育部長の福元晶三氏(59)=無所属=が、再選を目指した現職の田路(とうじ)勝(かつ)氏(70)と、元県議で新人の高嶋利憲氏(60)を破り、初当選した。投票率は77・86%で、前回を3・35ポイント下回った。
 人口減少や産業振興などが課題となる中、市政運営の手法や地域活性化策などが争点となった。
 福元氏は、現市政に政策の決断力や推進力が欠けていると批判。医療体制の充実など「スピード感ある市政運営を実現する」と訴え、地元の同市山崎町を中心に支持を広げた。
 田路氏は、災害対応や観光施策など4年間の実績を強調し「宍粟をさらに発展させる」と主張、高嶋氏は合併後の市役所に一体感がないとして行財政改革を訴えたが、いずれも及ばなかった。
 定数18を19人が争った同市議選も同日、投開票され、新しい顔ぶれが決まった。
★兵庫県宍粟市 市長選挙結果
当 11856 福元晶三(59)無新
  9388 田路勝(70)無現
  4807 高嶋利憲(60)無新



 兵庫県宍粟市(しそうし)は、県中西部に位置する2005年4月に宍粟郡の4町(山崎町、一宮町、波賀町、千種町)が合併して誕生した人口約3.9万人の市で、
 市長選は8年前の前々回選挙選で当時の現職に僅差で敗れ4年前の前回市長選ではその当時の現職白谷敏明氏を大差で破る雪辱を果たした現職で再選を目指す70歳の田路(とうじ)勝氏、元市職員で59歳の福元晶三氏、8年前にも出馬するも三つ巴の戦いで8861票の獲得に留まり元現市長にやや引き離された元県議で60歳の高嶋利憲氏による争いとなりましたが、
 「スピード感あふれ躍動する宍粟市へ」をキャッチコピーに行政運営効率化や教育環境整備、若年層定住促進、地域医療再生などを政策目標に掲げた福元晶三氏が11856票を獲得して
 「安心・安全の町づくりを進める。揖保川、千種川の源流として自然を守る環境都市を目指し、観光にも結びつける」と訴え、自然を生かした町づくりを強調すると共に、1期4年の実績を強調して9388票を獲得した現職田路勝氏 を破り初当選。
 播磨道の早期完成や雇用創出を政策課題に挙げると共に、市役所組織の改革の必要性を強調し「情報公開し、無駄遣いをせず、皆さんの目線の役所を作る。市職員にノルマを課し、成果をチェックする体制を作っていく」と訴えた高嶋利憲氏の獲得票は4807票と8年前の55%弱となり完全に過去の人扱い。
 またもや市長が代わることになりました。

 市民は将来展望を明確に示さない現職に愛想を尽かして、現実味のありそうな政策目標を掲示した福元晶三氏に未来を託しましたが、福元氏はどのような市制運営を行ってくれるのでしょうか…。
 この地域でも昭和25年には6万人を超えた人口が昭和40年には5万人を割り込む第一次人口減少期を経た後、平成7年までは4.7~5万人を維持する安定期に入ったものの、その後は再び過疎が止まらなくなり、今は4万人を割り込み住民の高齢化も進行して、都市部の人が移り住みたくなるような目を引く経済産業も少ない。
 どう住み続け易いマチを作り上げていくのか、課題は決してラクではないでしょうし、それだけに市長の責任は重大です。

「レンタル彼氏」を重宝する中国キャリア女性たち 結婚より夢の実現優先

2013-05-13 08:05:43 | Weblog
「レンタル彼氏」を重宝する中国キャリア女性たち 結婚より夢の実現優先 2013年5月13日 日経
 親に結婚を迫られている「結婚適齢期」の中国女性の間で重宝されている「レンタル彼氏」。本業は金融マンで、休みになるとボランティアで彼氏役を請け負う男性、王卓さん(27)のもとには、この2年で100人以上の女性から問い合わせがあった。最近の中国の女性たちはどのような事情でレンタル彼氏にすがるのか。王さんの話から見えた彼女たちの姿は――。
 35歳にして部下は1000人。北京の民間金融機関で働くバリバリのキャリアウーマン、陳寧さん(仮名)が王さんにショートメッセージを送ってきたのは2011年秋の国慶節(建国記念日)休みの直前だった。「あなた、レンタル彼氏をやっているんだって?ちょっと会えるかしら」。王さんと同じ会社の10歳上の先輩社員だった。
 「どうしても結婚したくないの。彼氏もつくりたくない」。会うなり、彼女は悩みを吐露した。北京の一流大学を卒業後、この会社に入り、2万人いる社員の上位30人にまで上り詰めた。このまま突き進めば女性総経理(社長)だって夢ではない。結婚や恋愛は今の陳さんにとっては優先課題ではない。
 陳さんにとって悩ましいのが両親、そして両親以上にうるさい祖父母の存在だ。「35歳にもなって独り身なのはおかしい。何か問題でもあるのかって近所でうわさになっているのよ」。祖母からは繰り返しこう言われる。何度も反論は試みた。「おばあちゃん、仕事はやりがいがあるのよ。同期でも出世頭の一人で、さらに会社で上に行けそうなの」といくら説明しても、祖母にはぴんと来ない。「で、子どもはどうするの?」と聞かれ、答えに窮する。
 そこで国慶節休みにレンタル彼氏を北京郊外の実家に連れて帰り、親族を安心させる作戦に出た。「彼氏」の王さんは年齢差を隠すためにあえて実際より年上に見えるようスーツを着込み「30歳です」と5歳サバを読んだ。同じ会社のボーイフレンドだとすっかりだまされた祖母は安堵の表情を見せた。
 祖父母が陳さんに早期の結婚、出産を促すのは、かわいい曽(ひ)孫が見たいからだけではない。年金や介護など社会保障が不十分な中国では、老後に面倒を見てくれるのは子と孫しかいないという切実な事情もある。
 100人以上から問い合わせがあった王さんだが、実際に彼氏を装って帰省に付き合ったのは5回。トラブルに巻き込まれないようにするため、事前にチャットで女性から十分に事情を聴き、女性の勤務先でまず面会する、というルールを自分に課している。
 河北省出身の29歳。医療関連のベンチャー企業に勤める女性、趙小氷さん(仮名)の場合、毎晩のように親から結婚を促す電話がかかってくるのに閉口し、王さんに助けを求めてきた。聞けば帰省のたびにお見合いを設定されているという。だが趙さんからすれば、今の都会のシングルライフを上回る魅力は見いだせない。「姑との関係を考えたらゾッとするわ。少しでも帰宅が遅かったら文句を言われそうで、いまの自由がなくなってしまう」
 昨年の春節(旧正月)、2人は河北省の趙さんの実家で一週間を過ごした。「自分は山東省出身で北京の金融機関に勤めています。親は田舎に家を持っていますが、北京ではマンションも車もありません」と王さんが自己紹介すると、初対面なのに女性の父親は肩をたたきながら、こう答えた。「大丈夫、大丈夫。結婚すれば、家も車も全部買ってあげる」
 2年前、初めてインターネットに「無料彼氏」の広告を出した時には、一つ一つの依頼が新鮮で楽しかった王さん。しかし、さすがに問い合わせが100件を超えると、現代の女性たちがいかに大きなプレッシャーの下で生きているかを実感するようになった。王さんはこう語る。「どの家でも両親がとても良くしてくれるので、だますのは悪いと思うが、レンタル彼氏を使うことで女性たちがキャリアを追求し、夢が実現できるのだとすれば意味のあることだと思う」


二兎は追える 社会の支援、成長を左右 Wの未来 世界を動かす 2013年5月13日 日経
 中国で若者が急激に減っている。全人口に占める0~14歳の年少者の比率は昨年、16.5%と10年前から6ポイント減った。人口を意図的に抑える「一人っ子政策」が引き金だが、子どもがいない家庭も増え、政府や親世代は危機感を強め始めた。その矛先は結婚・出産よりキャリア形成を目指す女性に向かっている。
 「ママ、私の新しい彼。大学の修士課程に通っていて家柄もいいのよ」。4月の連休に江蘇省の実家に帰省した劉愛平(仮名、28)は笑顔で紹介した。

■偽りの彼を紹介
 しかし本当の彼氏ではない。この日、高速鉄道に乗る直前に駅で初めて会った「レンタル彼氏」だ。
 「出租(レンタル)男友はいかが」。中国では大型連休前に通販サイトにこんな言葉が並ぶ。遼寧省大連市のあるレンタル彼氏は基本料金1日300元(約4770円)にオプションでパーティー出席50元など細かく設定。仕事や研究に忙殺され、結婚は後回しのキャリア女性は結婚間近と装い、親の圧力を当面和らげようとする。
 なぜそこまで……。中国では27歳を過ぎた女性について「剰女(余った女性)」との呼び方もあるという。政府直轄の中華全国婦女連合会はウェブサイトに「学歴で競争力を高めようとする女性は博士号取得時には年を取り価値が下がる。黄ばんだ真珠のように」と論文を掲載した。独身のキャリア女性にとって、レンタル彼氏はゆがんだ価値観への抵抗という面もある。
 もちろん、働く女性が増えると子どもが減るという単純な話ではない。スウェーデンやフランスは女性の労働参加率が高い上に、女性1人当たりの子どもの数も多い。では日本の課題は何か。国際通貨基金(IMF)は昨年、女性が活躍しにくい先進国として日本を取り上げ「政策が重要なのは明らかだ」と指摘した。
 ドイツは2007年に育児で仕事を休む親の所得を保障する制度を導入した。実はドイツでは母親が自宅で子育てするのが望ましいという意見が根強い。特に旧西独地域では「母親が働きに出ると子どもがかわいそう」と考える人が6割余に達する。
 出生率はまだ低いが、制度導入後、男性の育児休暇取得率は5年間で5倍の26%に上昇した。「(高所得の)高学歴世帯では出生率の低下に歯止めがかかってきた」(ドイツ連邦人口研究所研究主幹のユルゲン・ドルブリッツ)という。

■出生率が上昇
 昨年来日したIMF専務理事のクリスティーヌ・ラガルドが「日本の手本」と紹介したオランダ。子育てしながら働く環境を整えようと、パートタイムでの働き方を重視している。同じ仕事内容ならフルタイムと時給を同水準にし、男性向けの柔軟な育児休暇制度も導入した。
 その結果、男性のパート勤務比率も欧州連合(EU)の平均の3倍の24%に上った。05年に一連の施策を導入して、昨年、出生率が8年ぶりに上昇に転じた。
 結婚や出産は個人の生き方だが、女性の社会進出とともに各国が共通に直面する少子化は社会の成長を左右する。個人の選択も、社会の活力も、どちらも重視する最適解を探る。その先に、女性が、そして全ての人が輝ける世界が待っている。


重み増す少子化対策 自立進み結婚急がず 2013年5月13日 日経
 総務省の「労働力調査」によると、15歳以上の女性のうち働く人の割合(労働力率)は2011年に48.2%。25~29歳に限ると77%に上り、30年余りで約35ポイント上がった。
 女性の社会進出が進むとともに、女性が初めて結婚する年齢は上昇。11年は29歳と、30年で3.7歳上となった。一生結婚しないとみられる女性の割合も10年に1割を突破。30年前の2倍以上だ。
 みずほ情報総研の藤森克彦主席研究員は「経済的に自立できる女性が増えたうえ、最近は一人暮らしを支えるサービスが充実している。結婚を急がない女性が多くなった」と指摘する。
 一方で子育て支援の整備は途上にあり、合計特殊出生率は11年に1.39。やや回復しているものの、30年前に比べると0.35ポイント低い。



 う~ん。日経では少子化問題の観点から ゲストでも読める記事としてまとめて3本 掲載しているようですが、キャリアの維持や経済問題等を理由に子供を望みたい時に産めない問題の方が余程大きいと思うんですけどね。
 「レンタル彼氏」制度とやらも、連れてくる相手が何度も変われば親の側も不審に感じるでしょうし、一番上の記事の事例でも、最初の1000人の部下を持つ方の場合は管理職としての適性もありそうですが、女性に多い自分の血のつながった子供を本能的に欲しくなる時期をどう乗り越えていくのかという心のケアの問題や、個人差やパートナーとの相性もあり一概に何歳までならOKとは言えない出産可能年齢までに仮に理想的な結婚相手が見つかったとしても、決して安くはない不妊治療費用という経済問題に家計が耐えられるのか(日本でも不妊治療費用の問題は深刻ですが、子孫繁栄によりうるさい中国ではもっと風当たりはキツイでしょう)といった様々な問題を軽視している姿勢はどうかと思います。

 他にも、当然偽名は使っているのでしょうが、レンタル彼氏を業(ビジネス)として請け負いしかも顔写真まで出している王氏は、一度だけ演じる単なるバイト?と比べて、自分が背負っているリスクの大きさというものをちっとも理解していなさそうなのもひっかかります。
 偽りだったはずの恋人関係なのに、いつのまにか相手が本気化してストーカー化してしまうリスク。騙されたと知った親族から刺客を向けられるリスク。
 例え米国など国外に逃亡したところでどこの国にも中国人コミュニティはあり、ある程度経済力を保有した人なら探偵などを使って憎むべき相手を探し出すことなど造作もないことでしょう。
 王氏はどの家でも両親がとても良くしてくれるので、だますのは悪いと思うが、レンタル彼氏を使うことで女性たちがキャリアを追求し、夢が実現できるのだとすれば意味のあることだと思う」などと弁明していますが、世の中には社会的に許されないビジネスというものも存在するのではないでしょうか…。