ファイナンシャルプランナーのニュースチェック

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<まごころ奨学金>返済免除も検討 犯罪被害者の子支援拡大

2014-08-23 09:47:11 | Weblog
<まごころ奨学金>返済免除も検討 犯罪被害者の子支援拡大 2014年08月20日 毎日
http://mainichi.jp/select/news/20140820k0000m010141000c.html
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140820-00000005-mai-pol
 


 う~ん。このまごころ奨学金制度 そもそも申請先の日本財団も本気で周知する気がないとしか思えない(*)のですが、それで制度を知らない人も多いという言い草はあんまりじゃない? と思いますね。

*私自身名前を聞いて、そういえば期限を絞ってそんな制度もあったっけ? という印象。2013年1月にスタートも当時は申請締め切りが2013年1月31日で、今年の6月から年間を通じて随時申請可能になったそうです。
 しかも、日本財団HPの左側のメニュー一覧からはアクセスできず、下部のバ―にあるニュース からニュース・イベント を選んで、ニュース・イベント一覧 を開いてようやく確認できる状況。
 HPにはサイトマップもなく、これでは切実に必要とする人がアクセスするのは困難を極めることでしょう。

 まあ、日本学生支援機構(JASSO)という、奨学金と聞いて真っ先に連想するような最大手と異なり、おのずと予算枠の大きさもケタ違いで集まり過ぎても困る事情もあるのだと思いますが『貸し付け対象は、殺人事件や交通事故などで親を失ったり、犯罪に巻き込まれた親が働けなくなったりして経済的に苦しむ高校生や大学生、大学院生たち』と利用のハードルは高くとも最大30年間の返済期限で無利子で借りることができるのは大きな魅力。
 日本学生支援機構にも無利息の第1種奨学金はありますが、親の所得が低く、子の成績の良い家庭が優先されるため実質上は極めて狭き門になっているのが現実。
→ 大学で奨学金を借りる場合は、最初から無利息の第1種奨学金を借りることは想定しない(利用できればラッキー位の気持ち)で、有利子の第二種奨学金を借りることを前提に返済プランを立てるべきです。

 親世代と異なり過半数の方が奨学金を利用すると言われる現代で、肝心の制度が知られていないことはただただ残念でなりません。